11月12日(火)

〈ハルト視点〉










朝目を覚まして枕元にあるスマホを

手に取り開いてみると

洸や…バイト先のグループトークからしか

届いていなかった…






ハルト「・・・・いつから…」






画面を下へとスクロールしていくと

下へと下がったヒナのアイコンを見て

いつからヒナとの「おはよう」のやりとりは

なくなっていたんだろうと思った…





ヒナとの昔のやりとり画面にバックしていきながら

手を止めたのは4月だった…






【 寝坊しないでちゃんと学校いきなさいよ 】




【 朝ごはん作ってあるから食べて帰ってね 】







ハルト「・・・行ってらっしゃいの電話も…いつから…」







ヒナの笑う顔はずっと見ていたけど…

思い出す笑顔は全部数ヶ月も前のものばかりだった






ハルト「いつから…俺に甘えなくなった…?」






俺の手の中にある

スマホの中のヒナは俺に甘えているけど

日付けは全部春より前で…

ヒナの泣き顔も以前とは違い

子供のような泣き顔じゃなくなっていた…






ハルト「・・・・いつから…」






1年前の11月はヒナに会いたくて

毎週泊まりに行っていて…

酒屋のバイトで夜の連絡が少なくなるから

毎朝早起きして電話をしていのに…






ハルト「いッ…ぃっから……ぉれはッ… 」







( ・・アナタを…見失なっていたんだろう… )






去年の11月30日に

ヒナを失う辛さを知ったはずなのに…

俺は…いつから…








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