7月24日(水)

〈ハルト視点〉








アキラ「なに?お土産?笑」





ハルト「そう!ヒナと俺から」





アキラ「お姉さんが俺に…珍しいね?笑」





ハルト「お前とヒナってなんでそんな微妙な感じなの?笑」





アキラ「さぁ?笑

  俺的にはお前の彼女だから

  だいぶ優しくしてると思うんだけど?笑」







ヒナは煌を「コンビニのあの子」って

呼んで明らかに苦手意識があるようだが

煌は確かに他の女の子達に比べたら

ヒナを気にかけてくれているし

優しい方だと思う…





( 他の子には本当に容赦ないからな… )





何度か煌といて声をかけられたが

煌はまるで街角のしつこいセールスを

あしらうみたいに対応する…






アキラ「お前が人の良さそうな雰囲気出すから

    近づいてくんだよ!

  俺一人の時は声かけてこないもん!」





ハルト「えっ?雰囲気?」






アキラ「そっ!押せばなんとかなりそうみたいな?笑」







以前、煌にそう言われた時は

意味が分からなかったが

一人でいる煌を見たらなんとなく分かった…




一人の時の煌は

近づきにくいオーラがあって

男も女も皆んな近づいて行こうとしなかった…





( 洸達も今だに怖がってるしな… )





そんな事を考えていたら

「あっ!そう言えば!」と俺の襟元を

引っ張って見てまわり「あっ!笑」と

楽しそうな声を上げた…






アキラ「お姉さんつけてくれたんだ!」






ハルト「へ?」





煌は俺の首の後ろを指でトントンと叩き

「土曜日楽しんだみたいだな?笑」と

口を四角にして笑っていた






ハルト「うそ!ついてる?」





アキラ「もう消えかけてるけどな?笑

  お前、お姉さんに結構つけてんの?」







俺はあのホテルのベッドの上での事を

思い出し、なんで知ってるんだと驚いていると…







アキラ「実は金曜日の夜、お姉さん買い物に来たんだよ」





ハルト「コンビニにか?」






アキラ「そっ!その時に

  言いにくそうにキスマークの事聞いてきたよ?笑」





ハルト「ヒナがお前に?」






アキラ「好きだからつけたくなるをじゃないって

  言っといたけど社会人なんだし気をつけてやれよ


  で!その時に、ついでにお前が喜ぶから

  前みたいに見えない所につけてやってって

  言ったんだけどホントにつけるとはね?笑」







俺は首の後ろを触り顔が緩んでいくのが分かり

煌からも「顔!」と突っ込まれた…







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