5月8日(水)

〈タツヤ視点〉








説明会当日会場の人の多さに

げんなりしながら応援に来た後輩に

足りなくなってきた資料を取りに行ってくると伝え

逃げるように会場から出ていくと…






「キャッ!?」





出入り口を直ぐ右に曲がると

人とぶつかり咄嗟にぶつかった相手を支えたが…






タツヤ「・・・・すいません、大丈夫ですか」





「あっ…はい…」






相手は白玉だった…

俺と同じ様に足りなくなった資料を

取りに行っていたようでまた紙袋を手にさげている





タツヤ「・・・・・・」





「・・では…」






白玉は目を合わせないで会場の中へと

小走りで入っていった…






タツヤ「・・・・なるほど…ね…」






白玉は会場の熱気と外に資料取りに走ったからか

この暑さに耐えきれなくなり…

ジャケットを脱いで腕にかけていた…





ノースリーブのニットから出ている腕は

顔みたいに白くモチッとしていて

見ただけで手触りのいい肌だと分かった



 



( ちょうどいい細さだしな… )






顔の色は化粧でどーとでもなるが

腕と首から見えるあの感じは白玉の素肌だろうし

陽兎がワザと胸周りの開いた服を

着させないのが何となく分かった気がする







タツヤ「確かに旨そうだな…笑」







白玉の肌は抱き心地がいいんだろうと思い

自分の右手を見てさっきぶつかった時に

感じた感触を思い出していた






タツヤ「・・・・アイツが夢中になるわけだ」






白玉の1番の由来であろう

その柔らかさにフッと笑いながら

足取り軽く階段を降りていった…







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