〈ハルト視点〉







「はーちゃんソコ!まだ砂落ちてるわよ!」





ハルト「えっ…あーココね」






帰り道にスタンドに寄るように言われ

トイレかと思ったら山道を走ってついた泥や

靴についた砂を掃除しなくちゃダメだと言われた







ハルト「この汚れは俺たちじゃなくない?」






「タダで貸してもらったんでしょ?ちゃんと掃除しなさいよ!」






ハルト「・・・・ヒナもちゃんと拭いてよ…」






「え??」

 





ハルト「拭けばいいと思ってるでしょ?

  跡が残らないように綺麗に拭くんだよ!」






「えぇ・・コレじゃ違うの?」






ペーパードライバーのヒナは

洗車なんてした事がないらしく

タオルで一生懸命拭いてるのは分かるけど…



水滴が所々に伸びていて

このまま乾かしたら余計に汚くなる…






ハルト「貸して!ヒナは中の掃除機してて!笑」






「・・・・どー違うのよ…」






ハルト「口じゃなくて手動かしてくださいね?笑」






「・・・・ふん…」






ヒナはしっかりしてるけど

こういう所は全然お姉さんじゃない







ハルト「GWはどこにも連れていけなくてゴメンね?」






ヒナのアパートの前に着き

全部バイトが入っている事を謝ると

「今日もGWだよ!笑」と笑ってシートベルトを外し






「今日はありがとうね、運転も…お疲れ様!笑」





ハルト「ヒナも洗車お疲れ様?笑」





「直ぐ可愛くなくなる…」






俺は自分のシートベルトを外して

ヒナの座席に体を寄せて触れるだけのキスをした





「・・・・もう一回して…」





ハルト「・・・・ヒナは…直ぐ可愛くなるね…」








( こんな時間がずっと続けばよかった… )








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