〈ハルト視点〉







ハルト「・・・・ふっ…美味しい?笑」





「ちょっと!勝手に取らないでよね!」






ヒナは果物の中じゃ1番苺が好きだったらしく

ビニールハウスに入ると子供みたいに

はしゃいで可愛かったから動画を撮っていたら

気づいて俺の肩を叩いて怒っている






ハルト「はいはい、ゴメンね?笑」






「もう!可愛くない!」






ハルト「でも、可愛くないウサギが好きでしょ?笑」







少し屈んでヒナの耳元でそう言うと

意味を理解したみたいで顔を赤くして

手に握っている苺を俺の口に押し込んできて

「煩いわね」と言って少し唇を尖らせている





12月28日の一周年の時に

ヒナに二人のアルバムを作って渡したくて

俺は「ヒナ一緒に写って」と言って

ヒナの肩を寄せて何枚も写真を撮っていた






ハルト「練乳沢山つけて」





「自分でとって食べなさいよね…」






口を開けたままでいると

ヒナは「もう…」と言いながらも

練乳をつけた苺を俺の口へと運んでくれる






ハルト「甘いね!笑 」






「今が1番甘いシーズンだからね」






ハルト「シーズン??」






「2月とかだとまだ少し酸っぱいのよ」






ハルト「へー…苺そんなに好き?笑」






「好き!笑 夏も食べれたらいいのに」







ヒナの笑顔を見ながら今年の冬は

苺を育てようとじーちゃんに相談しよう思った…





そして2年後の

苺が沢山なるこの季節になったら

ヒナを俺の畑に…

じーちゃん達の所に

連れて行こうと思っていた…







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