3月16日(土)

〈ハルト視点〉










ハルト「でね!玄って奴は無表情だけど

  ちょっと天然なのかな…

  真顔で変な事聞いてくるから面白くって!」






「ふふ…笑 お友達できてよかったわね?笑」






ハルト「・・・・女の子も2人いるけど…」






「2人?オープニングスタッフって何人なの?」






ハルト「5人?あとは店長の奥さんかな

  チェーン居酒屋とかじゃなくて創作居酒屋の個人店なんだよ!」






「そうなんだ!でも人数少ない方が結束強くて良さそうね?笑」



 




ヒナは女の子の話をしても普通に笑っていて

全然気にしてる感じもなかった…






「創作居酒屋なら…はーちゃん料理覚えるんじゃない?笑」





ハルト「覚えたら一番最初にヒナに作るよ!笑」







ヒナがクッキーを作っている姿を

後ろから眺めながらまた腰に腕を回すと

「汚れるわよ?笑」と言って

星や桜のカタで形を取っていっていくから







ハルト「ヒナ!星や花ばっかりじゃなくて

   ハートがいいよ!!全部ハートにして!」






「・・・・ハイハイ…」






ハルト「コレ全部俺のでしょ?」






「えっ?会社の後輩にもあげるけど…」






ハルト「後輩!?男じゃないよね??」






「女の子よ…」






ハルト「前に風邪ひいて

  ヒナに迷惑かけて、風邪までうつしたあの後輩?」






「・・・・そうだけど…なんて覚え方してるのよ…」






男じゃないならいいけど…

なんか面白くない…

俺の為だけのクッキーだと思ってたのに…






「その子いつもお店でもらう試供品とかくれるのよ

 シャンプーとかボディーソープとか…

  試して良かったら買ってみてって」






ハルト「ボディーソープ…この前の甘いやつ??」

 





「・・・・そう…」






ハルト「アレ買うの?笑」






あのお菓子みたいな甘い香りの日のヒナは

甘えん坊で可愛かった事を思い出し

聞いてみるけど何も答えないヒナに

「試して良かったでしょ?」と言うと…






「まぁー…そうね…」






ハルト「じゃー後輩にもあげていいよ!笑

  でもハートはダメ!星とか花だけあげて!」






「・・・・ハイハイ…」








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