〈ハルト視点〉








じーちゃんと朝から畑に出て作業をしていると

ばーちゃんが温かいスープを水筒に入れて持って来てくれた







ハルト「あぁーなんか体がポカポカしてくるね」






祖母「今日は寒いからね」







俺は、ばーちゃんに「見て見て!」と自分の

育てている畑を見せて説明をすると

ニコニコと笑っていてくれてて…






( 出て行くなんて言ったら悲しむよね… )






家に戻ってからヒナの家に行く準備をして

机に乗っている求人案内誌を手に取り

パラパラと開いていくと

自分で赤丸をつけていた箇所を見てタメ息を吐いた…







ハルト「この時は…楽しみだったのに… 」







ヒナに会いたい気持ちと…

会いに行って部屋の話を進めるのが怖い気持ちがある…







俺は中々立ち上がる事が出来ずに

ベッドの上でしばらく考え…

起き上がると準備した荷物は持たずに

「出かけてくる」とじーちゃん達に声をかけて

さっきまでいた畑に一人で戻って行った






冷たい風が吹く中

畑の角に座りスマホを取り出してから

ヒナに風邪をひいたと嘘をつき

会いに行けないと連絡した…






直ぐに既読になって【お大事に】と

返ってきたけれど何も返事を返せれずに

それから一時間ほど畑に一人で座っていた…







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