・
〈ハルト視点〉
ハルト「お昼は映画見ながらピザにしようよ!」
「シャワー浴びてくるから好きなの頼んでて」
11時過ぎに起きた俺たちは
久しぶりに一緒に過ごす日曜日だから
11月みたいに映画を見ようとなり
シャワー室にタオルを巻いて入って行く
ヒナの後ろ姿を見て笑いながら
テーブルの下から出前のチラシの入った
ファイルを取り出そうとすると…
ハルト「・・・・ん?不動産??」
A4サイズの水色の封筒を手に取り
中を覗くと5枚位の紙が見え、取り出した…
ハルト「・・・・引っ越す…の…?」
一瞬別れてた時に部屋を探したのかなと思ったけれど
日付けを見ると先週の日曜日だった…
部屋の間取りは1LDKと1つだけが2DKで
今の部屋よりも広くなるものばかりで…
( ・・・・・・ )
ガチャッとヒナが浴室から出た音が聞こえ
慌てて紙を封筒に戻して元の場所へと置き
出前のファイルを広げた…
数分もしないで髪をタオルでふきながら
ヒナが出てきて「何にした?」と
冷蔵庫をあけてペットボトルのお茶をグラスに注いでいる
ハルト「まだ…決めてない…」
「なに?迷ってるの?笑」
ヒナは二人分のコップを持ってきて
テーブルに置くと俺の手にあるメニュー表を
覗き込んできて「んー」と考えている
ハルト「・・・・ヒナ…」
俺の問いかけにヒナが顔を上げて「ん?」と
コッチを見てくるけど
「引っ越すの?」と言葉に出来ず
お風呂上がりのシャンプーの香りがする
ヒナの頭にチュッとキスをした
「・・なに??どうしたの?笑」
ハルト「・・・・夕飯なに?」
俺の問いかけに少し驚いた顔をして
「夕飯は家じゃないの?」と不思議そうに
訪ねてくるヒナを見ると胸の奥がギュッとなり
「聞いてみただけ」と誤魔化した
「寝ぼけてるの?はーちゃんも顔洗ってきたら?笑」
ヒナはクスクスと笑いながら
メニュー表に顔を戻したけど…
俺は少し想像してみたんだ…
( ヒナと一緒に住んだら… )
・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます