逃げた……じゃなくて、逃げられた!
兵衛の言うことはもっともです。
碧霧、本当に危なかったんだから!
屋上に大穴を空けておきながら、「ここは先生に任せて俺たちは先に帰ろう」は、え、いいの? と思わないでもないですが、紫月のことを考えれば、妥当な判断。
――と思ったら、モッズコートが動き出した!
ここで、碧霧と鷹也が無言の連携を取っている!!
(いいシーン。だけど、ふたりとも「紫月が大事」という気持ちから動いているので、そう考えると、微妙かもしれない?)
ただ、碧霧と鷹也は、敵に情をかけないのが当然と思えるでしょうけれど、紫月は心に傷を負ってしまいますよね。作戦会議のときにも、危うい感じがしましたが、だんだんと碧霧と紫月の間に溝ができていくのを感じて、心がざわつきます。
碧霧と鷹也の自己紹介は、ヒリヒリした感じがします。
(そういえば、碧霧は九洞の血統だけれど、鬼伯の家なので、名字がないんですね。
そして、紫月のほうが、正式には「九洞」姓。言われてみればそうなんですが、今まで紫月が九洞姓なんて、考えたことがなかったです)
ああああ、紫月が、碧霧を煽っている!?(自覚はないんだと思いますが)
碧霧、仲直りにきたんだよね? ね? マンションには美玲がいるし、彼女なら碧霧の気持ちをうまく紫月に伝えてくれるはず。だから、今はちょっと抑えて……。
作者からの返信
長柄に逃げられてしまいました。最初の結界といい、彼は空間操作が得意のようです。
碧霧は、大暴れしたことをさして反省していません。(猿師に怒られるとは思っているけど) うちの紫月になしにてくれとんじゃって感じでしょうか。
そして、なんだかんだ言っても伯子なので、雑務は臣下に任せがちです。(「後始末は雑務でもなければ、儂は臣下でもない!」と猿師がこれまた怒りそうですが💦)
モッズコートは、ここで鷹也に始末されました。当然ながら一族の使命を帯びているので、鷹也も容赦はありません。死ぬか生きるかの二択です。
とは言え、こういう場面は見せたくない碧霧の気遣いです。紫月、十分に傷ついています。
ただ、一件落着とはいかず。
「誰、これ?」って感じに鷹也の存在感がましましに。書いているこちらも疲れましたw
今までにない不協和音の予感……。
ちなみに、紫月は成旺の娘なので、実は九洞姓となります。が、成旺は「なし者」なので、洞家とは認められず、死ぬまで落山の屋敷で過ごしました。(深芳たちもそのまま落山の屋敷です。)
なので、深芳は「落山の方」、紫月は「落山の姫」と呼ばれ、「九洞」の姓は事実上、抹殺されているような状態です。
逃げられたー!
あと一歩だったのに。うまく逃げるのも能力の一つだと思うので、長柄、ますます油断なりません。
(兵衛の、粘度を含んだ鋭さのある言動。そんなことを言っている場合ではないですが、嫌いじゃないですっ!)
碧霧と鷹也の、別に三角関係じゃないのになんともいえない空気、うーんうーんーってなります(?)
うまく関係を築けてタッグを組めれば最強な気もしますが。
なんだかそう簡単にはいかなそうな雰囲気のラストだったので、心のぐるぐるが高速回転します!
作者からの返信
長柄は空間操作が得意です。嫌な相手ですね。
で、案の定、兵衛が静かに怒ってます。ねちねち嫌味を言い続けるつもりです。
なんか、鷹也の存在感がましましで、なんとも言えない空気が漂います。
紫月は全然気にしてないし、わりと鷹也も無邪気っぽいのですが……。たち悪いな、この二人。
さらに、微妙な空気が続きます。碧霧が、警戒しまくってますから!