マウンテリバーのダンジョン
33 その1
マナのダンジョンでの稼ぎを終え、マウンテリバーへと戻ろうとしたザックたちだが副ギルド長に厄介な依頼を強制的に依頼されてしまう。所謂、マナのダンジョンの対抗魔道具の作成依頼だ。だが、ザックは設計の走り書きを書いて渡すことで済ませてしまう。それには
━━━━━━━━━━━━━━━
- マウンテリバーに戻って来た! -
「まさか1日で戻ってこれるとはな…」
「そりゃあ…1回も休まずに動かしてりゃな…」
マシュウが呆れたと思いつつ呟き、その呟きに突っ込むジャッカル。女性陣2人は余り調子が良くないようで今も寝っぱなしだったりする。ザックは看病という体で椅子にもたれかかって休んでいるが。
「結局、このゴーレム馬だが…道に沿って移動しとけって命令しとけば、休まずにずっと馬車を引っ張ってくれてたしな」
「あぁ…これだけは普通の馬にゃできねぇな。こっちが寝てても動いてくれるってんだからな」
2人は椅子に座って寝ているザックを盗み見、やれやれと肩をすくめて
「こぉんな子供がね…」
と、未だに信じられんと呟くのだった。
・
・
「取り敢えずギルドの傍に停めておけばいいか…」
という訳で、凡そ1週間ぶりのマウンテリバー探索者ギルドだ。女性陣も起こして全員ギルド前に集合した。ザックは人通りが無いタイミングで馬車とゴーレム馬をストレージに収納してから走って来たが…
「すいません、お待たせしました!」
といいながら後ろにつく。
「「「…」」」
何も見なかった。何も知らない…そんな囁きが聞こえてきたような聞こえなかったような…。そして一行はギルドの中に入るのだった…
- 受付 -
「あ…お帰りなさい」
「おう、戻ったぞ!」
受付嬢が先にマシュウたちを出迎える台詞を口にし、マシュウは戻って来たと応える。ジャッカルたちも口々に「戻ったぜ」や「戻りました」など挨拶を口に出す。ザックといえば、
「えと…只今戻りました」
と硬い挨拶に終始していた。
・
・
「では、こちらでお待ち下さい」
受付嬢…リンシャでもサンディでもない、名前を知らない女性が一礼して応接室を退室していく。案内された部屋はいつも使っている部屋だが…
「帰って早々、此処かよ…」
ジャッカルがうんざりとした顔で呟く。応接室というよりは尋問室と感じているのだろう。マシュウも渋い顔をしていることがわかる。
「もう…早く帰って色々整理したんだけどなぁ…」
ジュンが眠そうな顔をしながらぼやく。どう見ても先に寝て、起きてから残務処理をしたいと考えている顔だw
「ふにゃ…」
パトリシアは既に船を漕いでいて寝落ちしそうになっている。割と強行軍だったから仕方ないとはいえ、此処で寝るのは不味いんじゃないか?…と思うザックだが、不意に肩に頭が圧し掛かって来て注意をするのだが一向に動く気配がしなくて困惑していたw
「待たせたな…」
ノック無しに入って来た人物が開口一番そういうと、後を付いて来た秘書らしき女性がドアを閉じていた。ザックは男を見上げて
(誰だっけ?)
と思ってまじまじと顔を見てから気付く。
(あ~、ギルド長さんだっけ…そういえば1回だけ会ったっけ…)
と思い出す。サンフィールドの治水工事の件で帰還した時に呼び出されてランクアップの件を伝えられたんだったなとも。
「おおすまんすまん…自己紹介を忘れていたな。わしはマウンテリバー探索者ギルドのギルド長だ」
「いえ、それは知ってますが…」
ギルド長が自己紹介をすると、マシュウが突っ込む。ジャッカルもうむといている所を見ると両名は既知の模様。逆にジュンはぺこぺこお辞儀を繰り返している所を見ると初対面のようだ。そして我らがパトリシアというと…
「くぅ~…すぴょぴょぴょぴょ…」
爆睡していたw
「はぁ…おいパトリシア、失礼だろうが!」
と、頭をぐわし!と掴んでぐわんぐわん揺らすジャッカル。
「あの…もうちょっと穏便に…」
「いや、こいつはこれくらいじゃ起きんだろ?」
「いえ…僕の体も揺らされるんで…」
「おお、こりゃ失礼!…ガハハハハ…」
ザックは横にずれて座り直し、ジャッカルに盛大に頭を揺らされたパトリシアがようやく覚醒してそのままロッパー…とリバースする所まで見せられて、うっかり貰いゲ●する所だった所までがワンセットだった…うう、気持ち悪い。
・
・
暫くお待ちください…
・
・
「うほん!…あーっとだな」
ギルド長からの要件は次の3点だった。
1.フレグナンス男爵の一件
2.サウスネクシティのマナのダンジョンのマッピングの件
3.ランクアップの件(とある案件が解決するまでは待つ必要あり)
「はぁ…」
(どれも聞くだけで何かありそうな案件ばっかだなぁ…)
と思いつつも、マシュウが
「わかりました」
とこちらの意思を聞かずに先を促してしまった為、是が非でも聞かないといけなくなった。個人的には余り聞きたくないんだけどなぁ…むぅ。
・
・
- フレグナンス男爵の一件 -
「結論からいおう…あれは完全に男爵の暴走だったな。故に君たちには悪い所は無いと判断された」
ギルド長は目の前の書類を見て、そのままいうのではなく考えを纏めながら説明しているようだ。
「では?」
慎重に言葉を選ぼうとして、結局結論を急がせる短い言葉しかでてこないマシュウ。カタコトかっ!w
「うむ…フレグナンス男爵は爵位剥奪の上放逐された。一応下位の爵位に準男爵や騎士爵などもあるが…今は唯の平民となっているだろう。当然僅かな支配地も家も取り上げられているので何処を彷徨っているのか…知りたくもないがな」
聞いてもないのに色々情報がでてきた!…が、確かに不要な情報なので敢えて先は促さない。放逐というのは国からも追い出されたということだろうし、2度と顔を合わすこともないならそれでいっか…ということで頷いておく。マシュウたちも了解したとばかりに
「わかりました。2度と遭うこともないでしょうし…」
と返事してた。矢張り嫌だったんだろうなぁ…。せいせいした!って顔をしている(笑)…思い出したのか他の3人も苦々しい顔になっていた。僕?…僕は…同様に苦笑いしかできてないと思う。そういえば結局
「おお、そうだ忘れる所だった…おい、あれを」
「はっ…」
秘書さん?が部屋の奥から革袋を抱えてやって来た。テーブルにどん!…とではなく静かに置いたが、それでも聞こえてくる中で貨幣の崩れ落ちる音が響く。
「ではお納めください」
書類も添えて、ずい!と差し出された。
「これは?」
さっきからマシュウがカタコト大魔神に…いやいわんとこう。僕も書類に目を通す。そこにはこんな内容が書き記されていた…
【迷惑料仔細】
---------------
品目:フレグナンス男爵からの迷惑料として
金貨800枚(税徴収済み)
屋敷(維持を考え、本宅ではなく小規模な別宅。内装はそのまま残してある)
※革袋の中身は迷惑料の一部、金貨100枚となる(残りはギルド預かり金口座に振込)
---------------
「…」
桁違いの迷惑料の額にメガテンに…もとい、目が点になる「
(ひょっとして…元は白金貨1枚?…つまり、金貨1000枚…)
自身の例もある。唯、大本は同額でも色々あって搾取された結果、1/4の金額に収まった訳だが…
「え…と…貰い過ぎでは?」
マシュウが狼狽えて声が震えている。わかるわかる…身の丈に合わないお金って身を亡ぼすっていうもんね。
「いーじゃねーか。貰えるもんは貰っておけば!」
何も考えてなさそうなジャッカルがうきうきしながら金貨のぎっしり詰まった革袋を舌なめずりしながら眺めている。恐らくは早くその中身を拝みたいとでも思ってるのだろう。
「うう…これは益々管理が大変になるわね…」
金庫番のジュンが悩んでいる。屋敷…という品目からして、そちらの維持管理もやらなくては…いや、それ専用の人を雇う必要が…はっ!…屋敷の維持をするなら使用人なども雇わないと不味いんじゃ?…などなど、頭を悩ませている模様。傍から見ていてどんどん顔色が悪くなって行くので可哀そうにも思える。
「ん~…そうですね。その辺はお任せ下さい!」
と、パトリシアはジュンに話し掛けていた。どうやらその辺の人脈に覚えがあるようで、どん!と胸を叩いて咳き込んでいた。ちょっとだけ…不安?
「ザックくんは何か無いのかね?」
ギルド長はザックも何かいうのではないかと待っていたが、特に何もいわずに無言を貫いていたので気になって訊いてみたが…
「いえ特には。
それ以外にもF男爵が破壊した塀の修繕費と井戸の飲料水生成魔導具の報酬と合わせて金貨410枚、銀貨45枚を受け取っている。個人の稼ぎとしては異常だが魔導具の代金として、特殊構造の高耐久性の塀の代金としては安いくらいだ(税金を徴収された後の金額なので無税ならその倍以上が対価となる)本職の錬金術師が材料を自ら集めるか購入し錬金した場合はとても半日で行える訳もなく…数年以上の歳月と今回の報酬以上の経費が掛かることだろう…(何より、飲料水生成魔道具は井戸に収まる程コンパクトにはならず塔のような規模となるし、塀に至っては外側の
ザックが何となくイメージしたら結果的にそうなっていただけで、何れは発明されていくのだろうが現時点では石屋も思いつかないハイパーなオーバーテクノロジーの結晶ともいえる。内側の真鉄も同様に、単純に鉄鉱石から鉄を作り出しても純度が粗過ぎて同じ物にはならない。単純に溶かす際の熱が低過ぎて粗い作りの鉄にしかならないこともあるが、仮に純鉄を作り出してもこうはならないだろう。酸素の含有量が違うだろうし鉄としての格も違ってきている。ミスリルが銀の上位金属なら、真鉄は魔力を含んだ鉄の上位金属となる。単純に鉄鉱石からして違う赤鉄や黒鉄などの上位鉄もあるが、それとはまた違った存在なのだ。
…話しが逸れた。
要はザックの創り出した塀は技術的には金貨100枚では収まらない物だが説明しても理解はされないだろうし、堅牢な塀と思って貰ってればいいだけなので特に何も口を出さなかったというのもある。
- ダンジョンのマッピングの件 -
「次は…と。サウスネクシティのマナのダンジョンのマッピングの件だな」
「はぁ…あれは確か8割くらいしかできてませんが?」
ギルド長が書類を読み上げるとマシュウが
「最後まで話しを聞け!…あ~っと…そうだな。マナのダンジョンを発見してからサウスネクシティが作られたって話しは知っているか?」
「えーと、最初は唯の宿場町だった、でしたっけ?」
「そうだ」
マシュウがうろ覚えの記憶を思い出しながら口にすると肯定するギルド長。
「確か…今のサウスネクシティができてから10年くらいは経ってるって話しだったか?」
10年というのは町としては大して古くもない気はするが、ダンジョンが発見されてからロクにマッピングができてないというのは長い気もする。飯の種となるダンジョンを攻略する探索者たちからすれば、10年というのは結構な時間となる。少なくとも「普通に攻略できていれば」…難易度にも依るが、第1階層どころか第5階層くらいは攻略されていても不思議ではない。だが、その特殊な環境故に「マナのダンジョンは」第1階層の極浅い領域だけ…それも不完全なマッピングしか行われてなかったのだ。
「そうだ。そして、今までロクにできてなかったマッピングを、お前らが成し遂げた。8割という不完全な範囲でもな?…これがどういうことか、わかっているか?」
…わからない者は居ないと思う。但し、「長時間滞在できる」という前提条件が無ければ成し遂げなかったのも確かだ。誰だってその前提条件があれば、時間の長短はあれどクリアできるのだから。
「…はぁ。一応わかってるようだな。まぁいい…一応庇ってはやるが、後から押し寄せてくる様々な色々から…守ってやるんだぞ?…いいか、わかったな?」
「あぁ…」
特に主語を抜いた命令口調でギルド長はマシュウたちを睨みつける。ややきょとんとしたザックを一瞬だけ視線を流してすぐマシュウに戻すギルド長。「はぁ…」と溜息を吐いた後、3番目の話しに移る…
- ランクアップの件 -
「最後に…ザックのランクアップの件だが…」
「は?…えと…僕ですか?」
「え…ちょっと待って下さい!…こいつ、つい先日アップしたばかりですよねっ!?」
ギルド長から3番目の案件について口を突いて出た台詞に驚きを隠せない面々。発言はしてないものの、その表情が驚きに染められているのでバレバレだw
「だから!…最後まで話しを聞けっての!!」
どん!
とテーブルを拳でぶん殴り、ぎしぎしと音を軋ますテーブル。見ればひび割れて今にも真っ二つに折れそうなテーブル。
ごくり…
誰が飲み込んだのか、唾を飲み込む音が…そして、
「ギルマス…後で弁償代を請求しますよ?」
と、氷点下の台詞が秘書さんから流れ、
「あ…と、すまん。勘弁してくれ…今月、ちょっとピンチなんだ…」
と、へっぴり腰というか
「ん゛ん゛っ…うほんっ!…すまん、話しが逸れたな…えーと…」
「ザックくんのランクアップの件です」
「あ~と、それだったな…」
と、すっかり場が白けムードなのだが、一応真面目に清聴する面々。
「何でもザックくんが用意した魔導具でマナのダンジョンをある程度の時間、活動できるようになったと報告を聞いた…でだ。その魔道具を町の工房で製作し、調査が成功してマッピングの内容に相違が無いと認められたらサウスネクシティから報奨金が出るという話しだ。唯…現在は魔導具の試作品を検証中でな。報奨金が届くのは少なくとも…何箇月か後ということらしい」
流石に書かれた内容をそのまま垂れ流すのは不味いと思ったのか、ややオブラートに包んだ内容を話すギルド長。実は
・
・
「では、後は任せた」
「はい、ギルド長」
ギルド長が退室し、秘書さんが残る。
「では詳細事項を説明致しますね?」
とはいえ、大枠では理解している内容だったが。フレグナンス男爵が今回の事件を起こしたあらましなどの説明から入り、最終的に爵位を剥奪されて追放処分に至った経緯までを事細かに説明する秘書さん。思わず、コップと水(勿論ケチらずに純水の方をサービスしておいた)を提供した。いや、途中で何度も喉が渇いて咳をするんだもん…中断時間の方が長いので、ね…。その他、ダンジョンマッピングの件とランクアップの件の説明が入るが、大枠はギルド長が説明していたことと大差が無かったので疲れていたこともあり、うっかり眠りそうになった。秘書さんの声が子守唄に聞こえてきても仕方ないと思う…だって、ビジネスライクに一定の口調でずっと話してると眠りの呪文みたいに…おっと、失言だったかも知れない。でも聞いてみたいかも…「子守唄のエキスパートっていわれたこと、ありませんか?」とw
・
・
「お水、有難う御座います。とても美味しかったです…では」
と、お礼も忘れずに一通り説明責任を果たした秘書さんが一礼して退室する。男性陣は余り理解が進まなかったのか置いてきぼりになった形で「あぁ、終わったのか…」という顔をしてるし、女性陣は…まぁ理解はしてるけど「何でこんな面倒なことの説明を受ける必要が?…」てな顔をしていた。
「取り敢えず終わったようですし、帰りましょうか?」
僕がそういうと、「あぁ…そうだな」と何処か遠くを見てる目で返事が。大丈夫か?そんなんで…
「あ…私はちょっと野暮用があるから…」
「ちょ、ちょっとぉ!パット待ちなさい!!」
とパトリシアさんが真っ先に退室。それを追いかけるジュンさん。多分
「俺らも帰るか…」
「あぁ…」
と、マシュウさんとジャッカルさんが半ば虚ろな目で退室する。大丈夫かな?…この2人。僕は僕で出したコップと水差しを回収して、最後に退室した。大した物じゃないけど置いて行く訳にはいかないしね。
- 凡そ10日ぶりの宿へ! -
受付カウンターで残りの報酬というか迷惑料の確認をしている2人を目にしてから、探索者直営宿へ。僕自身は受付には今の所寄る予定がないので、戻ったって報告はマシュウさんたちに任せておけばいいと思う。
「お…お帰りなさい!」
うん…宿に戻ったらサクヤさんが涙目で挨拶して来たよ…何かあったのかな?
「た、ただいま?」
「何で疑問形なんですか!!」
何故か怒られた…。まぁ、予定では1週間で片道2日掛かるんだけど復路は1日しか掛かってないから逆に早いと思うんだけどなぁ?
「取り敢えず、疲れてるんで部屋に行きますね…」
そそくさと受付をスルーしようとすると、
「夕ご飯はどうするんですか?」
と、やや強引に訊かれたので…
「ん~…起きれたら頂きに…「起こしに行きますので食べて下さいねっ!?」…あ、はい」
と、強引に食べなくてはいけなくなったらしい…いや、そりゃ10日も居なくて朝夕の食事代が勿体ないなとは思ってたけど…まぁいいか。10日でハーブティーを淹れる腕が上がったのか、少しは気になるし(そんなに変わる訳はないw)…という訳で、10日ぶりの我が家ならず我が部屋に帰還を果たしたザックなのであった。
━━━━━━━━━━━━━━━
3箇月も外国(サンフィールド)に出張してた経験もあるのに、矢張り住み慣れた場所に戻ると気が抜けますよね…(フラグ)
備考:
探索者ギルド預け入れ金
金貨950枚、銅貨1617枚(変化なし)
ストレージ内のお金
金貨184枚、銀貨1020枚、銅貨781枚(変化なし)
財布内のお金:
金貨2枚、銀貨58枚、銅貨80枚
今回の買い物(支出金):
なし
ザックの探索者ランク:
ランクC(後日アップの予定はあり)
本日の収穫:
チーム共有資金として金貨800枚。後日、一部をチームメンバーで分ける予定ではあるらしい
馬車の費用としてチーム共有資金から銀貨2枚を支給された(2日の行程なので本当は銀貨1枚だが早駆け代も含んでいるらしい)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます