閑話 スキルの無駄遣い
「よし!またチャンピョンだ…やっぱり未来が見えると弾が当たる当たる」
晴人はスキル神眼の効果未来視と並列演算にてA〇EXにて無類の強さを発揮していた。
「やば…キルレ20000とか初めて行ったわ…もうバグだなこんなん」
元々晴人は中級者辺りでプラチナの床ペロであったが今はなんと脅威のプレデター1位を維持している。
「いや〜まだアカウント変えて1回も死んでないからキルがそのまんまキルレになってるな」
ここ1週間程分身とのローテーションで1日24時間体制でゲームをしておりプレイ中に出てくるチーターなどもスキルの力で普通に勝てておりチートを使ってないチーターが誕生していた。
「確かにこんなに敵轢き殺せるならチーターが居なくならないのも確かにって思うわ」
傍らにあるじゃがりのを食べながら次のマッチに進んで行った。
side ゲーム上手なニート
俺は平日にも関わらずゲームをしているそれは親の脛をかじっているニートだからだ。
それでも1つ俺はゲーム中だけでも誇れることがあった。
所謂銃などを用いたもので相手を倒すFPSと呼ばれる類のものだ。
最近色々な種類のFPSゲームでharutoというプレイヤーが現れた。
そのプレイヤーはここ最近見つけられたようで今では某動画サイトのゲーム配信者達がこぞって動画に取り上げている。
これは何故かというとこのharutoというプレイヤーは未だにひとつの黒星を上げていないのである。
プロの配信者がヘッショ2発で姿を見ることなく倒されていたり、中には倒されたことに対しての恨み妬みでチーター達が談合を組み30人グループで倒しに行って返り討ちにされたなど聞けば聞くほど非現実的なものばかりであり、それはおそらく全て真実だ、一部では超高級チーター集団や政府が極秘に作ったプログラミングAIの試運転などと噂されているがそれは違う、俺は何回かそれと戦ったことがあるがあれはチートの様に強い普通のプレイヤーだ。
弾がおかしな軌道になったり立ち回りに変な所は殆ど見受けられなかった。
それでも勝てない、あれはそんな生易しいもんじゃないまるでこっちの思考を呼んで先回りしていてそいつは当然だとばかりに目の前に現れては颯爽と俺を倒して行くこれでも俺は昔FPSの世界大会で優勝したことだってあるそんな俺がこの体たらくほんとに情けない。
いや、情けないのはゲームばかりして親に迷惑をかけ続けてる自分だなこんなことしててもなんの意味もないしなにか始めなければ行けないとも思うこれを気に俺も動画投稿とかしてゲーム配信中にでもなってみるか?
まぁこんな38歳のおっさんが受けるとは思わんけどな…
そのことを気に動画投稿を始めた俺は今では広告収入やスパチャなどの投げ銭機能などもあり家にはお金を収めるようになった。
ここ3ヶ月程で登録者数は10万人ちょいと少しバズっている。
最近では見なくなったharutoというプレイヤーは垢BANかなにかをされたのか話題には全く上がってこない。
だが最後まで黒星を上げたという話を聞かなかった当たり本当にバケモノだと思う。
都市伝説のような本当にあった話それを俺は絶対に忘れることはないだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます