三題噺.080:時、岩、キャラメル

 巨大な岩が集落付近にあった。表面が妙に滑らかで、甘い香りがする。同胞の一人が口をつけるなり美味いと叫んだので、他の皆もこぞって岩を食し始めた。数年経ち下方が欠けると、跡からひしゃげた別の集落が顕れた。

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