三題噺.050:無線、発明、香り

 声と共に香りを伝える無線機により、相手方の警官がなりすましだと気付く。きつい香水に顔をしかめながら問う。

『仲間をどこへやった』

「貴方の後ろよ」

『え』

 同じ二つの香りに惑い、私は背後の殺意に気付けなかった。

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