三題噺.049:位置、喜劇、恐竜
天井を突き抜けんばかりに高く伸びた骨を見上げる。館内の遠くを睨むブラキオサウルスの標本を。関節の一つ一つを舐めるように見る時、いずれ首をこちらへ曲げてこないだろうかと、愉快な空想が僕の胸を高鳴らせた。
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