205 やればやるほど迷子
こんにちは。
何でもそうだと思うのだけれど、一つの事に根を詰めすぎたらゲシュタルト崩壊を起こして、良し悪しの判断が出来なくなってしまう。
写真を撮っていて、撮っている時は良いと思ったものも、時間を置いてから改めて見るとミスばかりに気が付いたり。もう少し右を写せば良かったとか、どうして違うアングルで撮らなかったんだとか、ピンとを合わせる場所が違っていたとか。まぁ色々と出てくるわけで。
小説だって、ちょっと時間を置いてから読み直さないと文字並びがごちゃごちゃしている事に気が付けなかったり、伝えたい内容どおりに書いていたはずが、誤解を生む書き方になっていたり。
絵を描くのも、夜に書いたものをそのまま納品すると、絶対に後悔すると言っている人もいたしなぁ。
どんなジャンルにだってそう言う事はよくあると思うのですが、洋服作りも同じでして。
着てみたら答えはすぐわかる!と思われがちですが、もう何が正解なのか判断が出来ないのです。
丈の長さや、肩のライン。切り替えの位置なんかもそうだし、もしスリットやベンツが入っていたら長さなんかも。プリーツの大きさや配置もそうだし。ギャザーが何パーセント増量のギャザーが一番いいのかと言うのも、悩みやすいポイント。
だから洋服を作って、試作一号がダメだなぁ~と思ったところを改善して試作二号が出来上がって、思っていたところは全部改善されているのに、この時点で試作一号の方が良く見えてきたりするのです。
もう完全なる迷子状態です。
洋服って肩のライン一つでフォーマルな印象にもカジュアルにもなるから、すごく難しいんですよねぇ……。首回りもどんな形にするかとか、デコルテをどこまで出すか、みたいなところもミリ単位で印象が変わったりもする。
しかも私がなで肩だからなぁ~。平均的な肩のラインをしていたら参考になるのだけど、私が試着したのでは参考になりにくいんです。そこも迷子に陥りやすい要因で。
という訳で、新作を作ってはいるのだけど何が正解か分からなくて、ずっと困っています。
もう一週間ほど寝かしているのだけど、やっぱり答えが導き出せない。
芸術家はともかく、企業のデザイナーさんとかすごいなぁ~と思う。一人で全てを決めることは出来ないのでしょうが、それでも「これでいく!」というものを選んでプレゼンしたりするわけで。
私なんかは、未だに売れた実績のあるパターンですら、まだそれが正解であるのか悩んでいるからなぁ。
色んな体系の人が着るから、同じサイズの服を普段買っている人だって、ちょっとした体の厚みなどの違いで裾の長さが物足りなく感じたり色々あるだろうし。
難しいなぁ~、売り物を作るって。特にサイズがあるものはなぁ……
そんなこんなで、パターンを決めかねている間に夏が終わってしまうそうで怖いです。
もう七月も後半ですよ。……ヤバくないですか? ほんと年齢を重ねるほど時間が経つのがF1並み。いや、もう私的にはブルースンパルス並みです……
このエッセイのサブタイトルの数字も200を超えていますからね、怖い怖い。
今年の夏はどれだけ夏らしい事が出来るかなぁ。海か湖かくらいは行きたいなぁ~と思っているけれど、きっと実現はされない気がする。ひぃちゃんと毎年のように行っていた花火大会も、きっと中止だろうし、開催されたとしても一人で行ってもなぁ。
だれか夏のスタンプを押すのに連れ出してくれないかなぁ。
とりあえず、あーちゃんとかき氷は食べに行きたいなぁと思っている。ひぃちゃんが最後にそこのかき氷が食べたいとツイートをしていたお店。それだけでもクリア出来たら良しとするかな。
今はとにかく彼女の修羅場を越えて落ち着いたら連絡くれないかなぁ……とか言っている間に夏が終わるフラグっぽくて怖いですね(笑)
あーーーー、夏だなぁ。
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