151 エメラルド

 こんにちは。


 エメラルドの値が上がるとテレビで見たんだけれど。確かに、もう市場から無くなるとか値が上がると言ってまだまだ市場に残っている石は色々あります。パライバトルマリンとかブラックオパールとかスフェーンとかフォスフォフィライトとか。フォスは本気で無いですけどね。壊れやすいし。


 それでも時々市場に出てくるのは、宝石商が大量に在庫を抱えて値が上がってから売ろうと思っているというのがあると思うのだけど、まぁ確かに値は上がっているらしい。私も宝石を集めるようになってからまだ一年ほどしかたっていないから、値の変動や質の劣化を感じるほどは宝石畑に身を置いている訳ではないので。

 でもパライバトルマリンは販売イベントに行くほど値は高く小さくなっているかもする……デュモルチェライト(水晶の中に青いモヤモヤが入っている。青色のモヤモヤが花のような綿帽子のような景色を作る)はその道の人に聞くと、どんどん良い景色のものは市場で見なくなっているとか。この二つは私も、そこそこ実感している。デュモルチェは産地がコロナで稼働していない可能性もあるかな?とは思っているのだけど。とりあえず欲しい石は、出来るだけ早く買っておけという事なんだろうな。


 エメラルドの話に戻りますが、三大宝石の一つなのでメジャー中のメジャー宝石ですよね。緑色の綺麗な宝石です。

 エメラルドは緑柱石の一種で、緑柱石とはベリル。私とあーちゃんがひぃちゃんの形見としてもらった、あの石です。

 私たちがもっているベリルはほぼ無色透明。ほんのすこーしだけ青色が入っているけるけれど、目が慣れた人がじっくり見ないと気が付かないほどの色。本当の無色透明だとゴシェナイトと名前が変わり、水色になるとアクアマリン、黄色だとゴールデンベリル、ピンクだとモルガナイト、赤だとレッドベリル。で、緑だとエメラルドと名前が変わります。

 とどのつまり混ざっている材料によって発色が違うだけで、エメラルドはベリルです。


 でもベリルとして売られているものは結構透明度高くも内包物もヒビも無い物がけっこう安価で手に入るのだけど、エメラルドは高くてもけっこう中がモヤモヤしている事がある。石自体も柔らかくてかけやすいらしいし、綺麗なものや大きなものは希少価値が上がるのでしょうね。

 テレビで見ていた九千万円の大きな宝石の中にもインクルージョンと言ったらいいのだろうか?ヒビのような不純物のようなものが映像でも確認できた。

 やっぱり傷が一つも無い状態の色が綺麗な大粒なんてお伽噺のような事なのでしょう。


 昔の人は色が違うだけで、水色の石も透明な石もまとめてベリルって種類の石だなんて事は知らないだろうし、自然界にある色を閉じ込めたような石は特に珍重されたそうだから、緑や青(サファイアとか)は特に価値があったんでしょうね。


 私も一応エメラルドは持っていて、まずリング台を所持していて。それに嵌る石を探して買ったのが、たまたまエメラルドでした。たしか三千円也。色は薄いけれど私好みのパステル調の色で即決して買ったのです。まぁその色だったらトルマリンでも良かったのです。でも特殊な真四角のカットを探していたので、トルマリンはあんまり特殊なカットが無く、エメラルドは四角いものが結構あるのです。エメラルドカットというカット自体が四角いですからね。昔から相性が良いのでしょう。

 

 リング台にぴったりのサイズが見つかったのは良かったのですが(それ自体奇跡です)エメラルドは柔らかく欠けやすいと聞いていたので、自分で石留めをするにあたり冷や冷やものです。しかもスクエアカットの四隅に石留めの爪があるから……弱そうですよね、、角って。

 なんとかうまく留めることが出来ましたが、次は着けて外出するのが怖くなるという(笑)

 

 気に入ってはいますが、三千円ですからね~。もちろんそんなにレベルの高い石ではないですよ。インクルージョンはあります。多分色が薄いのも安い理由の一つなのでしょう。

 それでもテレビで価値が上がるような話を聞くと、買っといてよかった~♪となる人間の愚かさ(笑)

 ……分かってますよ、値打ちが上がるのはランクが上のものの話です。それでも五ミリ角だったかな?六ミリだったかな?結構大きいので、テレビを見ながら私のはどんなエメラルドだったかな?と確認してしまいました。目を瞑ったら浮かび上がるほど覚えているのに(笑)


 価値があるって思えると、なんだかワクワクするもんですね~。あー浅はか ←

 

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