第11話 ようやく先に進める
結局、俺は昨日100回階層主を倒した。
階層主を符で瞬殺して安息の間に入り、また戻って階層主の復活を待って階層主を瞬殺する。
びっくりする位効率がいいレベリングだった。
レベルは15まで上がった。
武術言語はLv5、火の巫術はLv4、身体強化はLv10まで強化した。
今までの弱点だった面制圧の術。すなわち同時に大量の魔物に対処する方法を身につけて俺は自信がついた。
武技言語も身体強化のLvも上げて準備万端だ。
俺のスキルによるステータスは。
【スキルレベルの効果】
【HP】108+(武術言語81x身体強化11)=999<2節>702<1節>
【MP】0+(武術言語0x身体強化0)=0
【魔力】0+(武術言語0x身体強化0)=0
【腕力】76+(武術言語57x身体強化8)=532<2節>380<1節>
【防御】76+(武術言語57x身体強化8)=532<2節>380<1節>
【敏捷】15+(武術言語11x身体強化2)=37<2節>31<1節>
【器用】21+(武術言語16x身体強化2)=53<2節>43<1節>
【スキル効果】
武術言語+75%(2節)、+50%(1節)
身体強化+10%
敏捷と器用以外のステータス半端ないな。
だが、敏捷のステータスの低さは致命傷になる可能性がある。
器用さについては今の所、全く感じていない。
やはり剣術のスキルのおかげだろうか?
こうして、ついに俺は次の階層に進んだ。
次の階層はロイヤルオークの階層のようだ。
最強のオークがわんさか出てくる。
しかも同時に大量に出て来る。
以前だったら積んでいただろう状況だが巫術のおかげで平気だ。
むしろ美味しい経験値とスキルポイント稼ぎになっている。
グレートベアの階層主より美味しい。
そしてサクサク進み、階層主の部屋のドアの前に来る。
ゴクリと生唾を飲み込む。
初めての階層主は流石に緊張する。
ゆっくりとドアを開けると、そこにはロイヤルオークの主がいた。
通常のロイヤルオークの倍はある。
身長3mはあるか?
でかい。既に巨人のレベル。
早速ロイヤルオークの主に気がつかれて、剣を交える。
お、重い。
ロイヤルオークの剣の重さに驚くが、それだけではなかった。
見かけと違いロイヤルオークの主は素早かった。
敏捷性が俺と比べて頭一つ抜き出ている感じだ。
やはり敏捷性がネックになった感じだ。
とは言うものの、俺はうまく剣でオークの素早い剣を受けていた。
剣術のスキルのおかげでもあるのだろう。
器用に上手くいなす。
それにオークの剣が重いとは言っても、力は俺の方が圧している。
当たれば俺の勝ちだろう。
しかし。
オークの隙をついた俺の渾身の一撃を一瞬の判断で避けるオーク。
バックステップを2段跳び、かなりの距離を取る。
いいぞ。
この間合い。
俺は巫術を使った。
「ノア・ユングリングが問う、彼はなんぞ?」
『我は炎、汝の敵を打ち砕く燃え盛る炎。汝の敵を打ち砕く刃なり』
符が答え、オークを襲う。
たちまちオークが炎に包まれる。
しかし、未だだ。
おそらくオークはこれ位では死なない。
炎が未だ消えず、黒煙が立ち込める中、オークに斬り込んだ。
黒煙の中を突き進むと突然オークに接敵した。
オークは水魔法を使ったらしい。
無傷だ。
だが炎に気を取られ、黒煙に視界を塞がれて俺の接近に気が付かなかったようだ。
千載一遇のチャンス。
俺は渾身の力を込めてでかいオークの胴体に斬りつけた。
ザン
俺の剣はいとも簡単にオークの腹を裂いた。
致命傷の筈だ。
俺の次の斬撃を避ける余力はないようだ。
オークは剣で受けるが、その力は弱々しい。
そして3撃目がオークの首を捕らえた。
ザシュ
オークの首はクルクルと宙に舞い、落ちた。
勝った。
巫術のおかげだ。
力が圧倒的に俺の方が強かったのも事実だ。
しかし、敏捷性が低いのはやはり致命的だ。
俺の能力、空気を読むはどうも力やHPに極振りの仕様で敏捷性はイマイチのようだ。
即座に魔法詠唱をしなければならない魔法使い系の能力なら、敏捷性はかなり高かった筈だ。これから魔法を主体とする魔物に遭遇すると危険だな。
次の宝箱にもスキルチケットがあるといいんだが。
俺はそう思いながら安息の間に入った。
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