119――語尾

 私はパパの強めの語尾【わ】が嫌いだ。

 ある日の夜、夢の中で【わ】に襲われた。私は【わ】のはらいを掴むと、思いっきり引っ張った。伸びきったところで手を離す。戻ったはらいの先は丸まっていた。

 翌朝、パパの語尾が【ね】に変わっていた。

 失ってから気付くこともあるよね。【わ】の方が良かったわ。

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