第287話 変わり身
ゲームをしていたら忍者が出て来た。
一緒に遊んでいたおくさんが呟く。
「実際忍術ってどの程度あったの?」
「遁法とか遁術とかいう逃げる為に隠れたり相手を騙したり気を逸らしたりのノウハウくらいなら」
「ふーん。影分身とか火を吹く火遁とか、せめて手品程度には無かったの?」
「無かったらしいよ」
「ふーん」
そこからプレイに熱中していたおくさんだったが、また何か思い付いたらしい。
「でも私、変わり身の術はあったと思う」
「その心は」
「『変わり身が早い』って言葉あるじゃん?」
「あー」
「主君を裏切って『これぞホントの変わり身の術』なんて」
早速おくさんが裏切って攻撃してきた。
でも味方にダメージが通らないゲームだったので、やはり変わり身の術は存在しないみたいだ。
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