　1975年ごろの日曜日。

　せっかくのお休みですから、朝から全開で遊んでいたと思います。そのせいか、思い浮かぶテレビ番組で一番早い時間のものは、お昼ごろにあった「グリコがっちり買いまショウ」です。

　いとしこいしさんの司会でご夫婦が10万円コースなら10万円以内でお買い物をするという番組ですが、お買物の制限時間、調べてみたら2分だそうです。思ったより短いので驚きました。子供の時間感覚で、長く感じたのかもしれません。

　次に浮かぶのは「ロッテ歌のアルバム」ですが、司会は玉置宏さんでした。昭和の歌番組は舞台で歌っているものが多く、イントロが流れている間に歌手が舞台の階段を降りてきたり、舞台の袖から出てきたりしたものです。玉置宏さんはイントロのところでナレーションを入れていらっしゃいましたが、すごかったなと今あらためて思います。YouTubeで見つけた「あずさ2号」のナレーションもイントロにぴたりとおさまり、お見事な内容でした。ちなみにサブスクが主流になった今、イントロが長いと、聞いてもらいにくいため、今の楽曲はいきなり歌から入ったり、イントロが短かったりするそうです。昭和はその長めのイントロが素晴らしいものがたくさんありますよね。イントロクイズもありましたし。

「家族そろって歌合戦」の司会は、てんやわんやさんでした。（てんやわんやさんもいとしこいしさんも、芸人さんの名前の付け方が昭和！）

　出場するご家族のチーム名はゾウ、ウサギ、リスなどの動物の名前で、舞台に登場するとき、おサルさんチームは「おさるのかごや」が流れていました。ゾウさんチームは「ぞうさん」かな？

　勝ち抜いた時、動物の絵が♪ちゃっちゃらっちゃちゃっちゃらっちゃ……♪と、上に上がっていくんですよね。トーナメントで勝ち抜いた家族が優勝です。

　夕方6時からは、あまりはっきり覚えていないのですが、ガッチャマンはこの時間だったようです。6時半からは「サザエさん」です。1969年から放送が始まったので、今年で53年！　ギネス世界記録を保持しています。

　1974年、NHKで午後6時から「レッツゴーヤング」が始まりました。「ヤング」という響きに昭和を感じてジワジワ来ます。6時から7時までですから、「サザエさん」と重なりますが、1976年にピンクレディーがデビューしてからは歌番組を片っ端から見て、振り付けを覚えていたので、サザエさんは見なくなった可能性があります。

　日曜夜7時からはタケダアワー。タケダ製薬のCMで始まります。

「アイアンキング」や「アップダウンクイズ」がこの時間です。1975年に「びっくり日本新記録」が始まって、これを楽しみに見ていました。

　さて7時30分からですが、とても印象に残っているのが「猿の軍団」で、そのあと8時から「日本沈没」という流れだったと思います。連続で怖かった記憶があります。でも、調べると、7時30分からはカルピスまんが劇場「アルプスの少女ハイジ」で、重なっているんです。どちらも楽しみにして見ていたと思うのですが、実はちゃんと見ていないか、どちらかが、地方ならではの別の時間に放映だったのかもしれません。

　8時からはNHKで「大草原の小さな家」を見ていたと思ったのですが、NHKは大河ドラマですよね。(何曜日の何時からだったんでしょう？)「俺たちの旅」もこの時間。「飛び出せ青春」（1972年）「我ら青春」（1974年）西遊記（1978年）もこの時間です。♪ガンダ～ラ♪を思い出しました！

　9時からは日曜洋画劇場。淀川長治さんが解説されて番組の終わりには「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」とおっしゃるのです。この「サヨナラ」の』回数は3回でしたが、昔は決めていなかったそう。しかし、何回言うか賭けをする人が出てきたため、3回に決めたとテレビでおっしゃっていました。

　この裏番組は、東芝日曜劇場です。あの綺麗な未来的建物が光るCMから始まります。父が洋画を見ていたため、こちらは最初の東芝のCMくらいしか覚えていません。

　ところで、この東芝のようなタイプのCM（ロート製薬、東芝、ナショナルなど）は、一社提供の時に流れるみたいです。ナショナル劇場は月曜日の夜8時からで、水戸黄門など時代劇を放送していました。始まる前のナショナルの「明るい」CMソング、思い浮かびましたか？

　ところで、昭和の番組って一社提供が多かったと感じませんか？　番組名の前にグリコ、カルピス、ロッテ、ハウスなどがついているものは一社提供みたいです。