第9話:ギルドに登録
「この石板に手を乗せてね」
これも一緒だね。あ、そうだ。
名前がそのままだと困るんだよ。
「冒険者名を変えたいのね。じゃあ、奥の部屋に行きましょ」
毎度お馴染みの小部屋なんだよ。こっちの世界でも小部屋連行なんだよ・・・
「名前を変えたい理由を教えてもらえるかしら?」
えーと、勘当?追放?そんな感じで家名を名乗れないんだよ。
「はぁ・・・とりあえずステータスの確認ね。石板に手を乗せて」
石板に手を乗せるとポワッと虹色に光る。
多分、神託の儀の時と同じ結果だと思うんだよ?
-称号:深淵を覗きし者を取得しました-
名前:ブリュンヒルデ・ディア・ダージリン
年齢:10
種族:不明(当ギルドに該当無し)
職業:テイマー(ただしスライムに限る)
称号:深淵を覗きし者
レベル:1
HP:10
MP:10
ちから:1
すばやさ:1
かしこさ:1
きようさ:1
経験値:0
次のレベルまで: -
状態
呪い<成長阻害>
呪い<職業限定>
呪い<能力限定>
呪い<不幸吸収>
呪い<幸運拡散>
呪い<祝福封印>:本人以外非表示
呪い<神力封印>:本人以外非表示
スキル
テイム:0
レアスキル
無し
ユニークスキル
無し
その他
無し
「え?侯爵家令嬢様?」
だから、それはクビになったんだよ・・・だから家名を名乗れないの。
それに、そもそもそこは大したところじゃないと思うんだよ?
他にもツッコミどころ満載なんだよ。呪いとか・・・
だいたい、いきなり称号を取得したんだよ?何これ?
「それで、なんていう名前で登録すればいいの?」
そうだね、名前はリーゼロッテで登録して欲しいんだよ!
「リーゼロッテね。これで大丈夫かな?」
お姉さんが何やら石板を操作している。
それにしても種族がまた不明なんだよ・・・
この世界では人間の両親から生まれたはずなのに・・・
耳だって今回は普通の人間の耳・・・あれ?尖ってるね?いつの間に?
多分これは解明しちゃいけない気がするんだよ。禁則事項の予感なんだよ・・・
今回の人生では触れないようにしよう。
「あとはそのスライムの使い魔登録ね」
石板に乗せればいいの?
「そうよ」
よいしょ。動いちゃダメなんだよ。
ノアールを石板に乗せる。やっぱりポワッと虹色に光る。
名前:アンリマユ(ノアール)
年齢:不明
種族:不明(当ギルドに該当無し)
レベル:15
HP:1500
MP:1500
ちから:150
すばやさ:150
かしこさ:150
きようさ:150
状態
テイム
スキル
浄化:10
分解:10
吸収:10
レアスキル
鉄壁:10
保管:10
深淵魔法:10
ユニークスキル
次元回廊
その他
リーゼロッテの使い魔。
「すごいのねこの子。みたことない色だと思ったけど・・・」
うーん、ダークスライムでもブラックスライムでもない未知のスライムみたいだね。
でも、ここのギルドで登録が無いだけかもしれないし・・・
「元の名前と後からつけた名前があるみたいだけど、ノアールで登録していいのよね?」
名前をつけてくださいって言われたからね。
やっぱり強いスライムだったね。深淵魔法ってあるね。嫌な予感しかしないんだよ。
もしかしなくても私がさっきゲットした称号と関係があるんだよ・・・
でも、これで一安心かな?レベル15ならこの街で最強っていうほどじゃないよね?
私のステータスが最低値だから、普通がどれくらいかは知らないけど・・・
それとも、もしかして弱っちく見せてっていうお願いを聞いてくれたのかな?
だとすると、心底ヤバい予感しかしないんだよ・・・
ユニークスキルがあるけど、見なかったことにしておこう。絶対ヤバいやつなんだよ・・・
それよりも、保管スキルってもしかして収納スキルみたいなやつ?
もはやスライムかどうかも怪しいけど、私がテイム出来たってことはスライムだよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます