892_成績がいい名字と成績が悪い名字 #学校 #勉強 #名前

「陸軍士官学校時代に雪合戦で指揮を執ってクラスを勝利に導いた経験があるフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトは『会議を重ねすぎると、いつの時代にも起こったことが起こる。すなわち、ついには最悪の策が採られるということである』と言ってます。会議は長くていいことはありません。時間を決めて、短く終わらせましょう」


「やっほー、知識はいいですよね。世界一の美女サクラです! 今回は『成績がいい名字と成績が悪い名字』です。よろしく」


「読者様の名字は何ですか?」


「鈴木や佐藤のようによくある名字ですか?」


「それとも、竈門や小鳥遊のような珍しい名字ですか?」


「日本には様々な名字があります。世界的に見て、日本は名字が多い国です」


「こんな名字がよかった、あんな名字がよかった、かっこいい名字がよかった、かわいい名字がよかったなど、一度くらいは名字について考えたことがあると思います」


「そんな名字ですが、実は学校の成績にも影響を与えることを知っていますか?」


「実は、成績のいい名字と成績の悪い名字があるのです」


「今回は名字と成績の関係についてお話しします」


「参考文献はアメリカのミシガン大学の研究となります」


「研究者は成績と名前の関係を調べるため、ミシガン大学の3000万件を越える学生の成績を調査しました」


「内容としては、テストの採点記録と名字と照らし合わせるだけです」


「そして、名前と成績の関係について調べました」


「さて読者様、成績のいい名字と成績の悪い名字は何だと思いますか?」


「ありきたりな名字の人が成績がいいのでしょうか?」


「ありきたりだと相手も名前を呼びやすいです。認知的負荷が少ないと成績にプラスの影響を与えるのでしょうか?」


「反対に、珍しい名字の人が成績がいいのでしょうか?」


「珍しい名字だとインパクトがあり、覚えてもらいやすいです。記憶に残りやすいことが成績アップに繋がるのでしょうか?」


「それとも、文字数が関係しているのでしょうか?」


「文字数が多い名字、もしくは文字数が少ない名字が成績と関係しているのでしょうか?」


「他にも、文字の画数、文字の書きやすさ、母音と子音の数などの要素が関係しているのでしょうか?」


「はたして、成績のいい名字とは何だったのでしょうか?」


「3000万件以上の成績を調べた結果、成績のいい名字はーー」


「アルファベット順で前の学生でした!」


「アルファベット順で後ろになる学生に比べて、アルファベット順で前になる学生のほうが成績がよかったのです」


「具体的には、A、B、C、D、Eで始まる名字の学生は平均よりも0.3ポイント成績がよかったです」


「反対に、U、V、W、X、Y、Zで始まる名字の学生は平均よりも0.3ポイント成績が悪かったです」


「つまり、名字が違うだけで、100点満点のテストで最大0.6ポイントの差がつくことになるのです」


「また、アルファベット順の後ろの学生は先生から否定的なコメントをもらうことも多くなっていました」


「数字に現れない部分にも影響があるみたいです」


「今回の結果は要するに、最初に採点される人の点数が高くなり、後に採点されるほど点数が低くなるということです」


「名字の珍しさや文字数などは関係ありません。一番大事なのは順番です」


「日本に当てはめるのなら、あ行の名字は得で、や行やら行の名字は損、ということです」


「読者様の名字は五十音順で早いですか? 遅いですか?」


「出席番号が早ければ成績アップに繋がり、出席番号が遅いと成績ダウンに繋がります」


「天羽、伊集院、瓜生、江戸川、鬼塚などの名字はお得です」


「大和、幸村、夜明、雷同、竜胆、流川、煉獄、六条、渡辺などの名字は損です」


「名字によって劇的に成績が変わることはありませんが、少しだけ成績に影響があることは忘れないでください」


「後に採点されると成績が悪くなる理由ですが、疲れるから、だと考えられます」


「教師は基本的に順番にテストの採点をします。その際、最初は集中力もありますし、疲れもありません」


「しかし、長時間採点を続けていると疲れますし、集中力も切れます」


「教師も人間ですから、集中力が切れればミスをします。誤りを発見できなくなるので、後半に採点される学生の成績が下がるみたいです」


「研究者は、教師が採点する量を減らしたり、複数人で採点することを提案しています」


「また、簡単な解決策として、採点する順番をランダムにするといい、などと語っています」


「テストの成績は大事です。場合によっては人生を左右することがあります」


「まあ、言えることとしたら、少しくらい成績が下がっても余裕で合格できる点数を取りましょう、ということです。人間、余裕があれば、少しくらいのミスは許せるものです」


「ということで、今回のまとめです」


「研究者は3000万件以上の大学の成績と名字の関係を調べたよ」


「すると、アルファベット順で前に来る学生の成績がよくて、アルファベット順で後に来る学生の成績が悪かったよ」


「どうやら、長く採点をしていると集中力が切れて、ミスが増えるかららしいよ」


「後に採点される人は注意してね。テストが返ってきたときに、先生がミスしてないかしっかり確認しようね」


「今回の研究はアメリカで行われたものですが、根本的な原因が教師の集中力にあります。日本の五十音順で採点する場合でも同じようなことが起きるでしょう」


「五十音順で後のほうに来る学生はしっかり採点されているのか確認しましょう」


「いっそのこと、教師が採点するのではなく、採点をAIに任せるといいかもしれません」


「AIなら疲れ知らずですし、採点にブレもありません。それに、教師の仕事も減ります」


「教育の現場にAIを導入するのが一番の解決策かもしれません」


「それでは、今回は『成績がいい名字と成績が悪い名字』でした。知識は無駄にならない」


「ありがとうございました。次は『ザクロで運動量がアップするかも』です! バイバイ」

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