465_不安を抱えながら勉強すると効率が落ちる #不安 #勉強

「ユング心理学を研究していた心理学社の河合隼雄は『不安っていうのは他人を巻き込む力が強いんです。だから不安の強い人は、なんとなく嫌われることが多い』と言ってます。不安を抱えていると人間関係が上手くいかないみたいです」


「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『不安を抱えながら勉強すると効率が落ちる』のお話をしまーす」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は勉強を楽しく感じますか?」


「え? 『楽しくない』ですか。そうですか。まあ、多くの読者様は勉強を楽しくない、と感じていることでしょう」


「楽しくない、ならいいのですが、勉強に不安を感じていませんか?」


「試験に受かるか不安だ。目標の点数が取れるか不安だ。間違った答えを書かないか不安だ。というように不安を抱えながら勉強をしていませんか?」


「もし、不安を抱えながら勉強しているのなら、よくないです。とてもよくないです」


「実は、勉強というのは不安を抱えながら行うと、効率が落ちるのです」


「せっかく勉強しても、不安を抱えていると覚えられるものも覚えられなくなります。とてももったいないです」


「今回は、不安を抱えながら勉強すると、勉強の効率が落ちることをお話ししたいと思います」


「参考文献はオランダのラドバウド大学の研究となります」


「研究者は44人の女性を集めました」


「この参加者は、不安を感じやすい、もしくは不安を感じにくい、いずれかの特徴を持っていました」


「そんな参加者に、幸せな顔、もしくは怒っている顔をランダムで見せました」


「参加者の前にはボタンがあり、自由に押すことができます」


「参加者に知らされていないルールとして、幸せな顔が表示されている時にボタンを押すとお金がもらえます。しかし、怒っている時にボタンを押すとお金が没収されます」


「途中から、お金をもらえるのは怒っている顔の時、お金を没収されるのは幸せな顔の時にパターンが反対に変化します」


「この一連の流れを何度か行って、参加者がどれくらいでルールを学習するのか調べました」


「不安を感じやすい人は、怒っている人の写真を見ただけで不安になります」


「不安になりやすい人は不安になりにくい人と比べて、ルールを把握するのに時間に違いが出るのか調べたのです」


「その結果が先に述べた通り、不安を感じやすい人は勉強の効率が落ちていました。ルールの把握に余分に時間がかかっていました」


「読者様も、試験勉強や受験勉強をするかと思います。そんな時、不安を抱えて勉強していませんか?」


「それ、損してますよ。不安によって脳が十分に働かなくなります」


「勉強する際は楽しいことを思い出して、不安を吹き飛ばしましょう」


「試験だとか、本番のことは考えないようにしましょう。そうすれば、効率よく勉強できます。結果にも影響するでしょう」


「ちなみに、幸せな顔には何も影響がありませんでした」


「不安を感じやすい人、不安を感じにくい人で勉強の効率が変化することはありませんでした」


「幸せな気分になっても、勉強効率は落ちることも上がることもありません」


「大事なのは、不安にならないことです」


「不安という感情はとても厄介ですが、対策は可能です。以前にも”041_【本番対策】プラセボを飲んだらテストの不安が消えちゃった”や”417_【いつでもどこでもできる】超お手軽な不安対策”で紹介しています」


「不安は思い込みに左右される部分もあるので、楽しいことを考えれば簡単に吹き飛ばせます」


「読者様も、勉強をする前にテストのことは考えないで、勉強が終わった後の自分へのご褒美を考えてから取り組みましょう」


「不安を抱えて勉強するより、よっぽど効率がいいはずです」


「また、教師が生徒を不安にさせないのも大切でしょう。テストでの失敗談を話すのではなく、よかったことを話せば、生徒に無用な不安を感じさせなくて済みます」


「教師をしている読者様は生徒を不安がらせないようにしましょうね。失敗談を話すにしても勉強が終わってからにしましょう。勉強の前にするのはご法度です」


「読者様も教師を選ぶ際は、ネガティブなことばかり言う人は選ばないようにしましょう。効率が知らない間に落ちます」


「教師は教えるのが上手いだけではダメ、って所で今回のまとめです」


「研究者は、不安を感じやすい、もしくは不安を感じにくい女性を集めたよ」


「怒っている顔と幸せな顔を見せて、不安を感じさせながら勉強させたよ」


「すると、不安を感じながら勉強していた人は効率が落ちていたよ」


「不安によって脳の働きが鈍くなるみたい」


「勉強をする際は、不安にならないように気を付けてね」


「ちなみに、不安を感じると背側前帯状皮質の活動が弱くなっていました。この部位は意思決定、報酬予測などの認知機能と関連があります」


「これにより、脳が働かなくなったと考えられます」


「とにもかくにも、不安を感じながら勉強するのは効率が悪い、という話です」


「勉強をする前には楽しいことを考えるのが一番です」


「面白い動画や癒される動画を短時間見ると集中力が上がる、という研究もあります」


「勉強の前にはリラックスする時間を設けるのがいいでしょう。闇雲に勉強しても効率は上がりません」


「読者様は正しい知識を手に入れて、有効活用してください」


「効率よく生きていけますよ」


「ということで、今回は『不安を抱えながら勉強すると効率が落ちる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」


「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『みんな大好きな食べ物が花粉症を悪化させる』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Emotionally Aversive Cues Suppress Neural Systems Underlying Optimal Learning in Socially Anxious Individuals

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