450_コーヒーのメリットを高める方法が発見された件 #健康 #食べ物

「アイデアが出ないときは自分の名前をひたすら書き続けたサマセット・モームによると『こぼしてしまった牛乳を嘆いてもしかたがない。なぜなら、この宇宙のすべての力がこぼそうと意気込んでいたのだから』とのこと。牛乳がこぼれるのは当たり前のことのようです。今後は気にしないようにしましょう」


「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『コーヒーのメリットを高める方法が発見された件』です。よろしくお願いします」


「読者様はコーヒーは飲んでますか?」


「コーヒーには様々なメリットがあることは既に判明しています」


「運動能力を高めてくれたり、炎症を抑えてくれたり、集中力を高めてくれたり、病気のリスクを下げたり、本当に様々です。毎日飲みたいくらいです」


「そんなコーヒーでですが、あるものを加えるとコーヒーの健康効果が増えることが明らかとなりました」


「単に眠気覚ましに使っているのはとってももったいないです」


「今回はコーヒーのメリットをより高める方法についてお話ししたいと思います。簡単に手に入るものなので、毎日コーヒーを飲んでいる読者様には朗報かもしれません」


「参考文献はデンマークのコペンハーゲン大学の研究となります」


「ポリフェノールという物質は抗酸化作用のある物質で、ワインやブドウ、緑茶、チョコレート、豆などに多く含まれています」


「このポリフェノール、実はコーヒーにもたくさん含まれています。いわゆるコーヒーポリフェノールです。これがコーヒーが健康にいい理由の一つです」


「ポリフェノールが健康にいいのは常識なんですが、実は他の食べ物と組み合わせた場合にどのような作用があるのかは、よく分かっていなかったりします」


「そこで研究者はシステインに着目しました」


「システインはアミノ酸の一種で牛乳に含まれています」


「要するに、コーヒーに牛乳を入れたらどうなるの? ってことを調べたのです。コーヒーの牛乳の組み合わせは鉄板なので、調べてくれたわけです」


「研究者はコーヒーポリフェノールと牛乳のシステインを結合させて、人工的に炎症を引き起こした免疫細胞に与えて、どのような影響があるのか調べました」


「さて読者様、コーヒー牛乳にはどのような効果があると思いますか?」


「牛乳にはコーヒーの苦さをマイルドにしてくれる以外にメリットはあるのでしょうか?」


「メリットがあるなら、コーヒーの何に作用するのでしょうか?」


「それとも、単に飲みやすくしてくれるだけの白い液体なのでしょうか?」


「はたして結果はいかに?」


「免疫細胞を調べた結果、炎症の予防効果が2倍以上になることが判明しました!」


「読者様、コーヒーに牛乳を入れるだけで体内の炎症をいつもの2倍以上防いでくれます。健康のために牛乳を注ぎましょう」


「炎症は老化の原因です。炎症を減らせば、体調を崩すことも減りますし、体力にも余裕ができます。健康を維持するためにも、コーヒー牛乳を飲みましょう」


「しかも、研究者は市販のコーヒーに牛乳を入れた場合に、ポリフェノールとシステインの結合が起きるのかも確認しています」


「その結果、市販のものでも大丈夫なことが確認されました」


「結合はすぐに行われるみたいで、コーヒー牛乳を作ってから待つ必要はないようです」


「ただ、今回の実験は細胞に与えて効果を確認したものです」


「人にコーヒー牛乳を飲んでもらったわけではありません。今後、動物実験を行ったり、臨床試験をして効果を確認していくことになります」


「とはいえ、コーヒー牛乳を毎日飲んで、不健康になったという話は聞かないので大きな問題はないでしょう」


「ポリフェノールの働きを高める方法はいくつも行われています。いずれ、ポリフェノールの最適な摂取方法も判明するでしょう。続報に期待したいです」


「研究者によると、コーヒー牛乳だけがポリフェノールの効果を高めるわけではないそうです」


「肉や野菜の組み合わせ、牛乳が入ったスムージーなどでも同様の効果が得られる可能性が高い、と話しています」


「ポリフェノールの効果を高めるために、牛乳を少し加えて料理するといいかもしれませんね」


「まあ、牛乳である必要はないかもしれませんが。牛乳に含まれるシステインは、タンパク質の一種です」


「ポリフェノールとタンパク質の同時摂取がいいのかもしれません。どのような組み合わせで食べるかは読者様に任せます」


「好き嫌いやアレルギーなんかもありますから」


「という感じで今回のまとめに入りましょう」


「研究者はコーヒーのポリフェノールの効果を高める研究を行ったよ」


「ポリフェノールに牛乳に含まれるシステインを結合させて、炎症を引き起こした免疫細胞に与えてみたよ」


「すると、炎症の予防効果が2倍以上になったよ」


「コーヒーと牛乳の組み合わせは最高だよ」


「これまでコーヒーは苦くて飲めなかったという読者様には朗報でしょう。コーヒーは牛乳を入れても問題ないのです」


「いえ、牛乳を入れるべきです」


「ポリフェノールの効果を高めるために、今後はコーヒー牛乳を飲むようにしましょう」


「ブラックが好きな人は…………どうしましょうか?」


「まあ、コーヒーにたくさんのメリットがあるのは間違いないですし、そのままでもいいかもしれません。ただ、炎症を予防する効果は据え置きです」


「炎症をより防ぎたければ、牛乳を加えましょう」


「読者様の状況に合わせて判断してください」


「ということで、今回は『コーヒーのメリットを高める方法が発見された件』でした。知識のプラスになれば嬉しく思います」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」


「次回の『座りっぱなしのダメージを和らげる座りながらエクササイズ』で、会おうね! 目指せ、知識の完全制覇。バイバイ」



参考文献

Covalent bonding between polyphenols and proteins: Synthesis of caffeic acid-cysteine and chlorogenic acid-cysteine adducts and their quantification in dairy beverages

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