390_赤ちゃんの頃の性格は大人になっても同じなのか? #性格

「フランシス・ベーコンに影響を受けたイングランドの作家トーマス・ブラウンは『人の心は顔に表れる。だからABCを読めない人でも、顔を見れば性格が読み取れるのだ』と言いました。確かに、性格は顔に出ますよね」


「やっほー、人生が楽しいに違いない読者様。悩み解決請負人の世界一の美女サクラです! 今回は『赤ちゃんの頃の性格は大人になっても同じなのか?』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はどんな性格をしていますか?」


「明るいですか? 暗いですか? 外交的ですか? 好奇心旺盛ですか?」


「性格には様々なタイプがあり、時と場合によって変化することもあります」


「読者様も昔の知り合いと再会した時に、『性格が変わった』と思うこともあるでしょう」


「他にも、アニメ版では悪い性格をしているのに、劇場版ではいい奴になっている例もあります」


「言いたいことは、『性格は時間経過で変化するよね』ってことです」


「でも待ってください、それは本当なのでしょうか?」


「三つ子の魂百まで、というように子供の頃の性質は変わらない、と言います」


「ということで、今回は子供の頃の性格は大人になっても変わらないのか? についてお話しします」


「今回の参考文献は。チェコ科学アカデミーの研究となります」


「研究者は1961年から1964年に生まれた子供83人の性格を調べました」


「子供の性格が調べられた時の年齢は、生後12ヶ月から30ヶ月でした」


「そして、40年後、大人になった参加者の性格を調べました」


「赤ちゃんの頃の性格と大人になってからの性格を調べて、変化しているか比べた。そんなシンプルな研究です」


「さて読者様はどう思いますか?」


「赤ちゃんの時の性格は大人になっても変わらないと思いますか? それとも、変わっていると思いますか?」


「性格を変えたければ、環境を変えることが大事です。赤ちゃんと大人では生活環境はがらりと変わっています。なので、性格も変化しているのでしょうか?」


「それとも、遺伝子に刻まれた性格は、環境の変化に左右されないのでしょうか?」


「はたして、結果はいかに?」


「分析の結果ですね、赤ちゃんの時の性格と大人の性格はーー」


「同じでした!」


「赤ちゃんの時に見られた性格は、大人になっても持ち合わせていました」


「活発だった赤ちゃんは大人になっても、活発的でした。抑制傾向がある赤ちゃんは大人になっても、あまり主張しないタイプでした」


「我慢できる赤ちゃんは我慢強く育ちますし、欲求に素直な赤ちゃんは大人になっても欲求に忠実に生きていました」


「つまり、赤ちゃんの性格を見れば、将来どのような性格の大人に育つのか予想できるということですね」


「性格は変えられる、とは言いますが、実際の所、生まれた時に大体決まるのでしょう」


「引っ込み思案な性格を変えようと思っても根本的には変わりません。余計なことを言ってしまう性格も変えることはできません」


「持って生まれた性格を変えることができないのなら、できることは性格特性を活かすことです」


「外交的な人なら人脈を、内気な人は分析を、好奇心旺盛な人は新しい発見を、真面目な人はコツコツ積み重ねることを、個性的な人は芸術を、というように性格によって得手不得手があります」


「自分の性格を知っているのなら、性格を変えるより活かしたほうが楽ですよ」


「読者様は性格を変えるという無駄な努力より、性格を活かす方向で考えてもらいたいです」


「他にも、2020年に行われたメリーランド大学の研究でも同じ結果が出ています」


「生後14ヶ月の赤ちゃんの行動抑制を調べました」


「行動抑制とは、未知の状況などでは慎重になったり、回避したりすることを言います。行動抑制が大きいと、陽と陰のうち、陰のほうになります。どれくらい陰キャか調べたんです」


「その後、15歳の時、26歳の時に再度性格を調べて、性格が変化しているのか調べました」


「その結果、やはり赤ちゃんの時に行動抑制が強かったら、大人になっても強いままでした」


「内気な性格は変わらずでした。恋愛経験が少なく、家族や友人とも関係が厚くなかったそうです」


「子供の頃の性格は簡単には変わらないということです」


「読者様が子育てをする際、赤ちゃんの性格が分かったら、そのまま育ちます」


「赤ちゃんの性格を伸ばせるような教育をしてあげてください」


「不得意なことをなくすより、得意なことを伸ばすほうが断然楽しいですから」


「また、読者様も自分の赤ちゃんの頃の話を聞くと面白いかもしれません。今と同じことをしているな、ときっと思うことでしょう」


「昔話をしたい所ですが、今回のまとめです」


「研究者は83人の赤ちゃんを集めて、性格を調べたよ」


「40年後にもう一度性格を調べて、性格が変化したのか調べたよ」


「すると、赤ちゃんの性格は変化していないことが判明したよ」


「代行的な子供は外交的なままだし、内気な子供は内気なままだよ」


「生まれ持った性格は年を取っても変わらないみたいだよ。面白いね」


「読者様が性格を変えようと思っても難しいです。性格を活かす方向で考えればコンプレックスも少しは解消すると思います」


「性格には必ず強味と弱味があります。弱味ばかりに目を向けると最悪な性格に思ってしまうかもしれません」


「ですが、強味に目を向ければ、今の性格を受け入れられるようになると思います」


「是非、自分の特性を活かしてください」


「変えられないものに時間と労力を費やすより、変えられるものに時間と労力を費やすのが賢明ですよ」


「読者様の性格を活かすも殺すも読者様次第!」


「ということで、今回は『赤ちゃんの頃の性格は大人になっても同じなのか?』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『食事の代わりにサプリを摂っても無意味【むしろ危険!?】』で、会いましょう!」


「目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Assertive toddler, self-efficacious adult: Child temperament predicts personality over forty years

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