341_ホワイトノイズで効率アップだ #生産性 #音楽

「イギリスの数学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド『知識は魚と同様、日持ちしない』と言いました。知識はすぐに陳腐化します。常に最新の情報を入手しましょう」


「やっほー、人生の悩みが解消しているに違いない読者様。知ってて損のない知識を配達している世界一の美女サクラです! 今回は『ホワイトノイズで効率アップだ』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はホワイトノイズを聞いたことがありますか?」


「ホワイトノイズとは、雑音の一種で、様々な周波数の音を同じ強さで再生した音のことです」


「一般的に、「ザー」や「シーッ」などで表します」


「テレビの砂嵐や古いタイプの換気扇の音が一般的にホワイトノイズと呼ばれます」


「このホワイトノイズは昔から、聞くとパフォーマンスが上がる、と言われていました」


「現に、先行研究ではADHD持ちの人の集中力の持続時間が延びるなどの効果が確認されています」


「しかし、一般の人で研究した事例は少なく、ホワイトノイズの効果は不明です」


「そこで、アメリカの南カリフォルニア大学がホワイトノイズの効果を一般的な人でも受けられるのか調べてくれました」


「研究者は大学院生を40人集めて、個室で実験を行いました」


「まず、何もしていない状態で、被験者の様々な能力を計りました」


「注意力、創造力、ワーキングメモリ、タイピング能力などです」


「作業は個室のため、静かな環境で行われました」


「さらに、被験者の皮膚の電気活動を調べて、ストレスレベルの指標としました」


「皮膚の電気の流れやすさは、情緒、ストレス、認知的作業負荷と関連があるため、ストレスレベルを計る指標となるのです」


「被験者の通常時の能力を調べて、次に様々な音を聞かせながら能力に変化があるのか調べました」


「一つ目は、一般的なオフィスを再現した環境音を流しました」


「二つ目は、45デシベルのホワイトノイズを流しました」


「三つ目は、65デシベルのホワイトノイズを流しました」


「人は70デシベルを越える音を聞くと、イライラすることが分かっています。そのため、上限を65デシベルとしました」


「要するに、静かな環境と、一般的な環境、ホワイトノイズのそれぞれの環境で能力がどのように変化するのか調べたのです」


「読者様は、静かな環境、一般的な環境、ホワイトノイズ、のどれが作業の効率を上げてくれると思いますか?」


「音が流れていると集中力が削がれる、とも言います。環境音はどれもダメなのでしょうか?」


「実験の結果ですね、作業の効率を上げてくれる音は……ホワイトノイズでした!」


「ホワイトノイズにはパフォーマンスの改善が見込めることが判明しました。噂は噂ではなく、真実だったのです」


「ただし、45デシベルと65デシベルのホワイトノイズで効果に違いがありました」


「45デシベルのホワイトノイズでは、注意力、正確性、速度、創造性がアップしていました。しかも、ストレスレベルが下がる、おまけ付きです」


「65デシベルのホワイトノイズでは、ワーキングメモリの改善が見られました。しかし、ストレスレベルの増加も確認されました」


「どちらにもメリットがあるみたいですが、ホワイトノイズは45デシベルでいいでしょう」


「65デシベルのホワイトノイズはストレスを増加させてしまうので、デメリットが多い気がします。控えたほうがいいでしょう」


「読者様も効率が上げたい時にホワイトノイズを活用しましょう」


「各種能力をブーストしてくれるので、効率アップ間違いなしです」


「ちなみに、ホワイトノイズで効率がアップする理由は、神経活動の強化にホワイトノイズが必要だからです」


「ドーパミンレベルの低い人は神経活動が弱まり、作業効率が落ちます。しかし、適度にホワイトノイズで神経を刺激してやれば、神経活動が強くなります。結果として、効率が上がったのです」


「要するに、人の脳は静かな環境より、適度な刺激があるほうが活発になる、ということです」


「静かすぎると脳が退屈を感じてしまい、働かなくなります。しかし、適度に刺激を与えると、それらを処理するために一所懸命働いてくれます」


「脳が活発になってくれたら、そりゃ作業効率もアップするでしょう」


「読者様も、図書館のような静かな場所より、カフェなどの雑音が聞こえる場所のほうが集中できる、という経験をしたことがあるでしょう」


「その理由は、適度に脳を刺激してくれるから、だったんですよ」


「読者様も集中したい時は、ホワイトノイズをかけましょう。ネットで音源を探して、スマホでかけましょう。簡単にできますよ」


「便利な世の中になったぁ、としみじみした所で今回のまとめです」


「学生を集めて、個室で作業をしてもらったよ」


「その際、ホワイトノイズをかけながら作業をしてもらったら、パフォーマンスが上がったよ」


「ホワイトノイズには、作業効率が上げる効果があるよ」


「特に45デシベルがオススメだよ。試してみてね」


「ただーし、今回の研究では、45デシベルと65デシベルでしか調べていません」


「最適な音量は別にあるかもしれません。読者様は音量を調節しながら、試みてください」


「どのくらいの音量が読者様にちょうどいいのかは、読者様にしか分かりませんよ。試行錯誤して見つけるしかありません」


「それと、気を付けて欲しいのは、音なら何でもいいわけではないことです」


「別の研究では、音楽をかけながら作業をすると効率が落ちる、というデータもあります」


「音楽だと歌詞やメロディーを追ってしまうので、音楽に意識が持っていかれます」


「ですので、意識は持っていかれず、適度に刺激してくれるホワイトノイズが最適なんです」


「かける音楽には注意してくださいね」


「同じ音でも、効率を上げるか、下げるかは、読者様の選曲次第ですよ」


「ということで、今回は『ホワイトノイズで効率アップだ』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『第一印象がいい人は何が違うのか?』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Cognitive performance, creativity and stress levels of neurotypical young adults under different white noise levels

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