293_握力が弱いと病気になりやすい #肉体 #病気

「ドイツのピアニストであるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは『音楽は、いかなる知恵、いかなる哲学よりも高い啓示である。私の音楽の意味を把握しうる者は、他の人々がはいっている全ての悲惨から逃れうるだろう』と語っています。音楽ほど高尚な趣味もありませんからね」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『握力が弱いと病気になりやすい』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様の握力はいかほどですか?」


「平均より強いですか? それとも、弱いですか?」


「え? 『握力なんか気にしたことない』ですか。まあ、そうかもしれません。握力を計測する機会も機械もないでしょう」


「ですが、握力について知っていてほしいことがあります。今回は握力についてお話ししようかと思います」


「是非、活用していただければ、幸いです」


「今回の研究はベルギーのルーベン大学が行ったものとなります」


「研究者は50歳以上の男女34129人を集めまして、握力を計りました。対象者は、日本や欧米のような、高所得国ではなく低所得国や中所得国から選ばれました」


「当然、握力だけでは何もわからないので、同時に病気を発症しているかも調べました」


「対象となった病気は11種類でして、狭心症、関節炎、喘息、慢性腰痛、慢性肺疾患、糖尿病、無歯症、聴覚障害、高血圧、脳卒中、視覚障害です」


「まあ、妥当なラインナップだと思うのですが、一部『ん?』と思うものがないわけでもないです。握力とどう関係があるのか、ちょっと想像がつきにくいです」


「被験者の所得に合わせたもかもしれませんね」


「ともかくですね、握力と病気の発症率を調べたわけです」


「読者様は握力と病気がどのように関係しているか、分かりますか?」


「握力が強いと病気にも強くなるのでしょうか? それとも、握力が弱いと病気にも弱くなるのでしょうか?」


「実は、握力と病気には何ら関係がないのでしょうか?」


「で、分析の結果、握力が弱い人は病気に…………罹りやすいことが判明しました!」


「読者様の握力は大丈夫ですか? 弱いようなら、今から鍛えた方がいいかもしれません」


「老後を健康に過ごすために、握力を鍛えましょう」


「え? 『どれくらい鍛えたらいいか分からない』ですか。そうですね、基準が欲しいですよね」


「今回の研究では、握力が弱い人の基準を、男性は30kg未満、女性は20kg未満としています」


「日本人の平均は、男性が45kg~60kg、女性が30kg前後です」


「周りの人と比べて、相当弱くなければ問題ないでしょう。気になる方は握力計を買って計測しましょう」


「ちなみに、握力が強いことをアピールするためにリンゴを潰したりしますが、リンゴを片手で潰すには80kg必要だそうです」


「パイナップルはもう少し必要になるみたいです」


「雑誌を引きちぎるには50kgほどでいいそうです。案外、雑誌は簡単に破れるみたいです」


「蛇足も蛇足ですが、ギネスに登録されている世界一の握力は192kgだそうです」


「閑話休題。握力が弱いと病気になると言いましたが、具体的にどのくらい病気になるのかお伝えします」


「健康な人と比べて、握力が弱い人は、病気一つだと1.22倍、病気二つだと1.29倍、病気三つだと1.41倍、病気四つだと1.79倍、発症しやすくなっていました」


「病気の数が増えるごとに、握力との関係が強くなる結果となりました」


「あー、恐ろしい、恐ろしい。握力が弱いとどんどん病気になってしまうのです」


「読者様も病気に罹らないために握力を鍛えましょう」


「ただ、今回の研究では普段の活動量などは調べていません」


「おそらく、握力が弱いということは運動不足と同義でしょう。運動をしていれば、自然と握力も強くなります」


「握力と病気の関係と言いながら、実際は運動不足で病気に罹りやすくなっている、という結論だと思います」


「握力だけ鍛えていればいい、という話ではなさそうなので、読者様は健康になりたければ運動したほうがいいでしょう」


「普段は外で運動をして、家にいる時に片手間でハンドグリップを使って握力を鍛えましょう」


「あくまで、握力を鍛えるのは補助程度に考えるのが無難かと」


「結局、健康には運動が一番だ、っていつもの感じになった所で今回のまとめです」


「50歳以上の低所得者と中所得者を3万人以上集めて、握力を計測して、病気に罹っているのか調べたよ」


「あら不思議、握力が弱い人はたくさんの病気に罹っていたよ」


「握力が弱い人は病気になりやすいことが判明したよ」


「読者様も握力を鍛えて、病気を退けようね」


「握力というのは、簡単に計測できます。そのため、色々な実験で活用され、様々な指標となっています」


「握力が強い人はコントロール能力が高かったり、テストステロンの値が高かったり、賢いとされています」


「読者様も鍛えるかは別として、自分の握力の値を知っていたほうがいいですよ。色々なことがわかりますから」


「握力一つで、健康度や賢さが判別できるのです。知っていて損はないでしょう」


「握手をした時に相手の状態も判別できるようになるかもしれませんよ」


「ちなみに、交渉の前に力強く握手をしていると、相手からの印象がよくなります。さらに、リラックスもできます」


「ですので、交渉もスムーズにいくと思います。仮に失敗しても、悪印象を抱かれにくくなります」


「よろしければ、握手も活用してください」


「読者様には是非、輝かしい未来を手繰り寄せてもらいたいです」


「ということで、今回は『握力が弱いと病気になりやすい』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」


「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『握力が弱いと自殺が増える』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Handgrip strength, chronic physical conditions and physical multimorbidity in middle-aged and older adults in six low- and middle income countries

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