255_ファストフードを食べたくなければ、罪悪感を刺激せよ #食事 #感情
「ドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインは『想像力は知識よりも重要である。知識に限界があるが為に、想像力が世界をとりまき、発展を刺激しつづけ、進歩に息を吹き込みつづけているのだから』と。自らも想像力で物理学の世界を切り開いたのでしょう」
「255を二進数で表すと『FF』になります。ただ、それだけです」
「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ファストフードを食べたくなければ、罪悪感を刺激せよ』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はファストフードはお好きですか? また、どのくらいの頻度で口にしますか?」
「え? 『料理するのがめんどくさいから毎日FFで済ませる』ですか。それはそれは、とても健康に悪くて、食費がかかりそうですね。まあ早くて美味しいので、気持ちは分からなくもないです」
「読者様の中には毎日のようにファストフードを食べる人がいれば、まったく食べないという人もいるでしょう」
「では、その違いは一体何なのでしょうか?」
「何故、ファストフードを食べない人がいるのでしょうか?」
「ということで、アメリカのケント州立大学がファストフードをよく食べる人と食べない人の違いを研究してくれました」
「ファストフードを止めたいよ、という読者様の手助けになれば幸いです」
「研究者は、ファストフードについての調査をオンラインで行いました。その結果、307人から回答を集めました」
「アンケートでは、ファストフードを食べる頻度以外に、利便性、味、手軽さ、などの機能的価値を評価していました」
「他にも、食中毒のリスク、動物福祉、生産環境の影響などの、ファストフードで起こる懸念についてもアンケートの項目に含まれていました」
「そして、収集したデータを使って、回答者をファストフードが好きな人とそうでない人に分別しました」
「分別の基準は、週にファストフードを2回~3回以上食べる人を常連とし、2週間に1回以下の人を非常連としました」
「さて、読者様はファストフードを食べる理由や食べない理由に心当たりがありますか?」
「ファストフードを食べない人は健康を意識しているのでしょうか?」
「それとも、最近ではSDGsの影響から、環境への懸念をしているのでしょうか?」
「それでは、アンケートの分析の結果をお話ししましょう」
「まず、ファストフードが大好きな常連からです」
「常連がファストフードを食べる理由は、便利さと味でした!」
「手軽に食べられて、味もいいのでファストフードをよく食べていたのです」
「そんな常連さんですが、ファストフードを食べない場合もありました。それはーー」
「食品の安全性の問題が存在する場合です!」
「企業の不祥事が発覚したなど、何かしら食の安全が脅かされると、ファストフードを食べなくなっていました」
「要するに、よっぽどのことがなければファストフードを食べ続けるのです」
「では逆に非常連はどうだったのでしょうか?」
「まず、非常連がファストフードを食べる理由ですが、これは主に環境が原因でした」
「時間がない、家に食べ物がない、強いストレスがある、旅行中、などの理由でファストフードを選択していました」
「つまり、やむにやまれぬ事情がない限りファストフードは選ばれないのです」
「え? 『意識が高いな』ですか。いえいえ、そんなこともないですよ」
「非常連さんがファストフードを食べないのは不健康だから、なんてありきたりな理由ではありません。非常連さんが、ファストフードを食べないのはーー」
「ファストフードを食べることに罪悪感を抱くからです!」
「また、ファストフードを食べなかった時に達成感を覚えていたのです!」
「ファストフードを食べないのは自分との戦いだったのです」
「面白いですよね。ファストフードを避けるだけで小さな成功体験を築いていたのです」
「一度成功体験の味を覚えたら、そりゃ何度も味わいたくなるのでしょう。ファストフードの味より」
「そして、ファストフードからどんどん遠ざかっていくのですね」
「いやはや、読者様も誤解していませんでしたか? ファストフードを食べないのは健康に悪いからだ、と思っていませんでしたか?」
「読者様がファストフードのお店で働いていたり経営しているのなら、常連さんには健康を謳った料理より、味や手軽さを主張したほうがいいですよ」
「非常連にも売りたければ、罪悪感を刺激しない方がいいみたいです。仕方がない、という言い訳をさせてあげると買ってくれるでしょう」
「たとえば、時短できる、スーパーに行く手間を省く、ストレス発散、などを謳ってみるといいかもしれません」
「もしくは、ファストフードを食べなかった時の達成感をそのまま横にスライドさせるために、スタンプカードを導入してもいいかもしれません」
「ファストフードを避けて得ていた快感を、スタンプを溜める快感で上書きしてしまうのです」
「これでマーケティングは完璧ですね」
「逆に消費者で、これからファストフードを減らしたいのなら逆のことをすればいいのです」
「食品の安全性が脅かされた事件を調べたり、罪悪感を刺激したらやめられます」
「食品に関する問題は歴史を紐解けばいくらでも出てきます。今一度調べたら、ファストフードに嫌悪感を抱くことでしょう」
「罪悪感を刺激したいのなら、誘惑に負けた自分の姿を想像するのがいいかもしれません。こんな惨めな姿になりたくない、と思えばファストフードを止めれます」
「ただ、ファストフードを食べたら不健康になる、というのはあまり意味がないかもしれません。ファストフードを避ける理由に不健康は関係していません。健康を刺激してもいい結果は得られないでしょう」
「ファストフードをやめるテクニックを紹介した所で今回のまとめです」
「オンラインでファストフードに関する調査を行ったよ。そしたら、ファストフードを食べる理由と食べない理由が判明したよ」
「よくファストフードを食べる人は、味や手軽さからファストフードを食べていたよ。でも、食品の安全性に問題があると、食べなくなるみたい」
「逆に、ファストフードを全然食べない人がファストフードを食べるのは、仕方なくだったよ。時間がない、食材がない、ストレスがある時にファストフードで済ませるみたい」
「そんな人たちがファストフードを食べない理由は、罪悪感だったよ。ファストフードを食べると罪悪感を覚えるから食べないみたいだよ」
「こういった調査は、生産者と消費者の両方に使えます」
「生産者はより多く売るために、消費者は思い止まるために、活用できます」
「読者様は自身の立場に従って、知識を有効活用してくださいね」
「知識を生かすも殺すも読者様次第です」
「ということで、今回は『ファストフードを食べたくなければ、罪悪感を刺激せよ』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『好感を持たれる笑顔の条件【笑顔は何でもいい訳じゃない】』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Why do and why Don’t people consume fast Food?: An application of the consumption value model
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