205_昼寝のしすぎは認知機能の衰えているかも #睡眠 #認知
「ふぁーぁ、よく寝ました!」
「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『昼寝のしすぎは認知機能の衰えているかも』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はお昼寝をしてますか?」
「私も昼寝については色々と語っています。たとえば、”043_【昼寝しないと損】午後もバリバリ働ける昼寝のススメ”や”060_先延ばしの原因に睡眠が関わっているらしい”でメリット・デメリットを紹介しました」
「ですので、読者様も昼寝に励んでいることと思います」
「それに気持ちがいいですよね。午後に微睡むのは」
「でも、こんなことはありませんか? 30分横になるつもりが、1時間も経っていた! なんて経験です」
「え? 『よくある』ですか。それ…………ヤバイですよ!」
「というのもですね、ハーバード大学の研究者が、14年間に及ぶ調査で、ついつい昼寝が長くなる人は認知症になりやすいという結果を明らかにしたのです!」
「予定を過ぎても起きれない読者様は、認知症が始まっている可能性があるのです」
「それでは本題です。研究チームはアメリカのラッシュ大学が行った認知機能と老化に関する調査データ(Rush Memory and Aging Project)を分析しました」
「対象となったのは平均年齢81歳の高齢者1401人です。なんとですね、腕時計のデバイスを14年間に渡って装着してもらい、身体の活動データを集めたのです」
「研究の開始時、75%の人は認知機能に問題はありませんでした。20%の人は軽度の認知症でした。残りの4%は既に認知症でした」
「そして、研究が終わるまでに認知症になった人とならなかった人を比較した所、昼寝のしすぎが認知症と関連があることが判明したのです」
「ついつい昼寝をしてしまうのが認知症になる、と申しました。では、読者様に質問です。どのくらい昼寝をしたら認知症になるのでしょうか?」
「寝過ぎと言うのだから30分くらい? いやいや、30分は序の口だから45分くらい? それとも60分くらいからアウト?」
「結果から言いますと、25分でアウトでした」
「というのも、認知症にならなかった人の昼寝の平均時間は11分でした」
「そして、軽度の認知症と診断された人の昼寝の平均時間は25分でした」
「つまり、25分以上の昼寝は認知症のリスクが高まるのです」
「さらに、認知症と診断された人の昼寝の睡眠時間は68分でした」
「1日に1時間以上の昼寝をしている人は認知症の発症リスクが40%高いことが判明しました」
「読者様の中に1時間以上の昼寝をしている方がいましたら、昼寝の時間を減らすことをオススメします。認知症になりたくないですよね?」
「昼寝の時間が長くなるのは、認知症の始まりの可能性があります」
「読者様も睡眠トラッキングができるデバイスを着けて、昼寝の時間を管理したほうがいいですよ」
「昼寝時間が延びていたら、それは…………」
「少し不安を煽りすぎました。研究者によると、分析したデータは高齢者を対象にしたもので、若い人には当てはまらない可能性がある、と述べています」
「あくまで昼寝の時間と認知症の相関関係が示されただけです。因果関係を証明したものではありません」
「昼寝の時間が長くなったら、認知機能が低下しているかもしれないから気を付けてね、と警告してくれているのです」
「昼寝の研究を見てみると、30分以内なら脳をスッキリさせてくれて、午後の生産性を上げてくれることが判明しています」
「寝過ぎなければ問題ありません、むしろメリットがあります。ですので、昼寝を過度に怖がらないでください」
「昼寝のメリットを最大限に受けつつ、デメリットを受けないことが大事なんです」
「何が言いたいのかと言いますと、正しい知識を知っていることが大事なんです」
「昼寝の効果がすばらしい、という知識しか持ってなければ、昼寝を何分したらいいか分かりません。数分しか昼寝をせずメリットを受けれなかったり、寝過ぎて頭がボーッとするかもしれません」
「ですが、読者様は違いますよね。昼寝は10分以下だと意味がなく、30分以上だと危険、ということを知っています」
「要するに、知識は力なり、なんですよ」
「まあ、私のお話に付き合ってくれる奇特な読者様なら、既にご承知のことと思います」
「知識を一杯持っている人は強い、という所で今回のまとめです」
「高齢者の昼寝と認知症の関係について調べたよ」
「すると、昼寝の時間が長い人は認知症になりやすかったよ」
「1日の昼寝の時間が1時間を越えるようなら認知症の発症リスクが40%上昇するから気を付けてね」
「寝るのは大事だけど、寝過ぎはダメだよ」
「ちゃんと夜にたっぷり寝てね。昼にたっぷり寝るのはなしだよ」
「どうして認知症の人の昼寝が長くなるのかと言いますと、脳のいくつかの領域で覚醒を促すニューロンが少ないからです」
「健康であれば情報の伝達がスムーズに行えますが、ニューロンが少ないことで情報が伝わりにくくなっているのです」
「そのため、起きろ! という指令が届かなくなるので、昼寝の時間が延びるようです」
「予定に時刻に起きれないのは情報の伝達に不備があるのかもしれません」
「まあ、脳細胞は運動すれば増えることが判明しています。結局の所、認知症になりたくなければ、運動が一番だと思いますよ」
「やっぱり健康を考えると、最終的には運動に辿り着くんですよね……」
「ということで、今回は『昼寝のしすぎは認知機能の衰えているかも』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『反栄養素は別に気にしなくていい』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Daytime napping and Alzheimer's dementia: A potential bidirectional relationship
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