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191_筋肉痛を和らげる方法があるぞ【ランキングあり】 #運動 #苦痛

「ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデは著書『Lexikon』の中で『名付けとは創造的な行為によって誰かや何かと関係を作り、それを通して初めて、その何かに現実性を与えるということです。その際、名前自体は重要ではありません。名前を持たないものは私たちの意識の中に存在しません。名がないことの苦痛は、幼心の君が患う死の病です』と語っています。名付けは重要ですが、名前そのものは重要ではないようですよ」

「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです！　今回は『筋肉痛を和らげる方法があるぞ』のお話をしますよ」

「では、よろしくお願いします」

「読者様は運動してますか？」

「健康のためにも、頭をよくするためにも運動は必須です。運動には様々なメリットがあることを何度も語ってきました。"010_【侮るな！】散歩のメリットを解説します"とか"071_運動は一人より仲間と一緒にした方が効率がいい"とか"107_座りっぱなしのマイナスダメージを相殺するにはどれくらい運動したらいいの？"とか、ですね」

「なので、読者様も運動をしていることでしょう。運動が習慣になると悩まされるのがあります」

「そう、筋肉痛です」

「運動習慣がない時に運動を始めたら筋肉痛に悩まされるでしょう。筋肉痛が酷ければ、仕事や生活に支障があります」

「そんな厄介な筋肉痛を和らげる方法を読者様も聞いたことがあると思います。たとえば、アイスマッサージやホットパックなどです」

「ですが、本当に効果があるのか？　一番効果がある方法は何か？　という疑問を持ったことはありませんか？」

「ということで、筋肉痛に本当に効く方法を中国の蘭州大学が調べてくれました。しかも、59の研究を通じて1367人の患者の評価に対してメタ分析を行ってくれました」

「運動後の1時間以内に冷寒療法、もしくは温熱療法を受けた患者が対象です」

「治療を受けた患者の筋肉痛がどうなったのか調べて、本当に効く筋肉痛対策のランキングを作ってくれました。研究者はアスリートの味方ですね」

「肝心の筋肉痛の療法ですが、冷寒療法では、体を冷水にひたす、体を温水と冷水の交互にひたす、アイスマッサージ、コールドパック、凍結療法などを対象にしました」

「凍結療法はクライオセラピーとも言いまして、マイナス110℃~マイナス180℃の極低温で全身を冷却する施術のことです。免疫システムに働きかけることで、細胞の再生が促されます」

「温熱療法では、体を温水にひたす、ホットパック、超音波療法、などが調べられました」

「これらの療法と運動後何もしなかったグループを調べて、どの療法が効果があるのか調べたのです」

「筋肉痛の対策は様々ありますが、大きく分けると二つです。体を温めるか冷すか」

「読者様は運動後、体を温めてますか？　それとも冷やしていますか？」

「どちらも効果がありそうですよね。体を温めることで血行がよくなります。より多くの栄養が体の隅々まで運ばれて、回復することでしょう」

「体を冷やしたら、炎症を抑えることができます。低温の刺激が筋肉の再生を促し、回復します」

「それで、結果ですが…………ホットパックが痛みを緩和するのに最も効果的でした！」

「運動後に継続して患部を温めるのがよかったのです。読者様もこれからは体を温めましょう。……で、終わればよかったのですが、研究には続きがあります」

「温水と冷水の交互浴もホットパックに続いて効果がありました」

「とまあ、体を温めても冷やしても筋肉痛には効くことが判明しました」

「なので、温めるか冷やすかは読者様の好み次第です。好きな方を選ぶといいかと思います」

「ただですね、この二つの療法は運動後24時間以内の効果です。運動後48時間以内にすると結果が少し変わります」

「ホットパックが一番なのは変わらないのですが、二番目に効果があるのは凍結療法だったのです」

「実は24時間以内の効果でも凍結療法は三番目にランクインしてます」

「さらに、運動後48時間以上経過した場合は凍結療法が一番効果的でした」

「かなり凍結療法はポテンシャルを秘めているみたいです」

「難点として、凍結療法は気軽に受けられません。専門の施設に出向かなければなりません。それに値段が高いです」

「まあ、私のような庶民は無難にホットパックを使用するのがいいでしょう」

「せっかく研究者がランキングを作ってくれたのでご紹介しますね」

「運動後24時間以内に効果があるのは、1位ホットパック、2位温水と冷水の交互浴、3位凍結療法、4位温水・冷水に体をひたす、5位コールドパック、6位体を冷やす、7位アイスマッサージ、8位超音波、となりました」

「運動後48時間以内に効果があるのは、1位ホットパック、2位凍結療法、3位温水と冷水の交互浴、4位体を冷やす、5位超音波、6位温水・冷水に体をひたす、7位コールドパック、8位アイスマッサージ、でした」

「運動後48時間以上となりますと、1位凍結療法、2位温水・冷水のに体をひたす、3位体を冷やす、4位ホットパック、5位アイスマッサージ、6位温水と冷水の交互浴、7位コールドパック、8位超音波、となりました」

「どうでしょうか？　読者様に新たな発見はありましたでしょうか？　何かしら読者様の血肉となれば幸いです」

「いずれの条件においても、運動後何もしない場合より筋肉痛を和らげる効果が確認されています」

「運動後は何でもいいので、筋肉痛に効く療法を試すことは間違っていません。体を温めるか、冷やすかは読者様次第です」

「ランキングを紹介した所で今回のまとめです」

「研究者が様々な筋肉痛に関する研究を集めてメタ分析をしてくれたぞ」

「その結果、筋肉痛に効く療法が何か判明したぞ」

「それはホットパックだよ。他にも凍結療法も効果が期待できるぞ」

「ただ、どんな対策でも、何もしないよりは筋肉痛を和らげる効果が確認されたぞ」

「筋肉痛に何も対策しないのが一番の愚策だぞ。運動後は何でもいいので、筋肉痛の対策をすることをオススメするぞ」

「実験によって、条件が様々でした。そのため、効果が期待できる目安も判明しています」

「コールドパックなら10分以上使用しましょう」

「ホットパックは温度が低いものなら長時間でも構いません。ですが、温度が高いものだと30分程度でいいみたいです」

「冷水にひたす場合は10℃~15℃の水温にして、10分~15分ひたすのがいいそうです」

「体を冷やす療法は女性より男性のほうが効果が高いみたいです。脂肪が多いと効果が効き目が薄くなるっぽい」

「是非、ご参考ください」

「運動後の放置が一番ダメですからね。できることから始めましょう」

「ということで、今回は『筋肉痛を和らげる方法があるぞ』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」

「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」

「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます！」

「次回の『フルーツジュースは健康な飲み物とは限らない』で、お会いしましょう！」

「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」

参考文献

EFFECT OF COLD AND HEAT THERAPIES ON PAIN RELIEF IN PATIENTS WITH DELAYED ONSET MUSCLE SORENESS: A NETWORK META-ANALYSIS