138_日本人のソウルフード【味噌】をオーストラリアの研究者がまとめてた件 #食事 #健康

「20世紀最高の物理学者と称されるアルベルト・アインシュタインは『世の中をよくするために大切なのは、科学的知識を身につけることではなく、伝統と理想を追求することです』という言葉を残しています。知識は使わないと意味がありません」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『日本人のソウルフード【味噌】をオーストラリアの研究者がまとめてた件』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は味噌、お好きですか?」


「この度ですね、なんと味噌についてがっつり研究した人がいました。なので、今回は味噌についてお話ししたいと思います」


「正確には味噌と麹を研究したのです。面白いですよ」


「で、何が面白いかと言いますと、味噌の研究と聞くと『どうせ日本人が研究したんだろ』と思いがちですが、違うのです」


「今回、味噌を研究したのはオーストラリアの研究者なんです」


「しかも、味噌の歴史やら、製造には2回の発酵が必要なことも調べています」


「ちなみに、日本に味噌の源流は紀元前1世紀頃に中国から伝わったものだそうです。西暦600年以降になると、家庭でも大豆を潰して自家用味噌を作っていたみたいです」


「これについては私も初めて知りました。そもそも味噌の歴史に興味を持っていませんでした。オーストラリアの研究者から、味噌について知るとは思いもよりませんでした。日本人として恥ずかしさの極みです」


「西洋に味噌が広がったのは1970年代とのこと。健康への関心が高まった際に味噌が取り上げられました。そして、現在では和食として親しまれています」


「そんな味噌について、研究者は作り方から微生物の発酵の過程まで調べています。が、今回は味噌の健康効果に絞ってお話ししたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします」


「まずですね、研究者は発酵食品が健康にメリットがあることを述べています。当然、味噌も含まれます」


「大豆にはショ糖、ラフィノース、スタキオースなどが含まれています。これらの物質は腸内細菌の成長を促進させる働きがあります。そのため、健康上のメリットがあると考えられます」


「その他にも、味噌と健康に関する日本の観察研究にも触れられています。特にですね、納豆と味噌をよく食べる人は死亡リスクが低いことが明らかになっています」


「塩分の多いイメージのある味噌ですが、味噌と高血圧との関連性はありませんでした」


「だけでなく、味噌汁をよく飲む人は胃食道逆流症の症状が軽くなるそうです」


「胃食道逆流症とは、胃酸を多く含む食べ物が食道を逆流して、胸焼けする症状のことです。胸が痛くなったり、食べ物が飲み込みにくくなります」


「味噌が効くのは胃食道逆流症だけはありません。糖尿病、抗酸化作用、炎症、ガン、高血圧にも効果があると判明しています」


「マウスを使った実験も紹介していました。マウスに味噌を与えた場合、腸粘膜の損傷が少なくなることが明らかになりました。味噌には腸を守る働きがあるみたいです」


「それだけでなく、高血圧にも効くそうです。味噌を摂取したマウスは脳卒中の発生率が減少したのです」


「ちなみに与える味噌の種類を変えてみたところ、180日間発酵させた味噌が一番よかったみたいです。味噌は半年発酵させましょう!」


「いやはや、味噌のメリットすげー、と素直に思います」


「読者様も今日から味噌を摂りましょう。味噌汁は毎日飲んでもいいと思います」


「なんですが、研究はここで終わりではありません。味噌の数々のメリットを語ってきましたが、残念なことに味噌にもデメリットがあることが判明しています」


「まずは、発酵食品は体内で悪さをする微生物を育ててしまうこともあります」


「たとえば、真菌毒素と呼ばれるマイコトキシン、生体アミンなどのエサになります。似たようなことは"054_【どうしようもない】健康食品でも時には有害となる"でもお話ししています。よろしければ、ご確認ください」


「他にも、カビ毒のアフラトキシンも危険です。発ガン性がありまして、生産された時や発酵前に食品が汚染される可能性があるそうです」


「韓国の味噌を発酵させたメジュではアフラトキシンは除去されません。リスクがある食べ物なんです」


「ですが、安心してください。味噌、醤油、麹菌、日本酒ではアフラトキシンは検出されていません」


「細菌毒素が発酵食品に紛れている可能性もあるそうです。セレウス菌がたくさんあると下痢や嘔吐の症状に見舞われます。市販されている商品は大丈夫な基準だったようですが、食品が安全かどうか今後も監視する必要があるそうです」


「生体アミンについても触れられてます。アレルギーを引き起す物質なんですが、貯蔵の際に15℃を越えると生成させる可能性が高くなるそうです」


「日本に売られている味噌を調べたところ、安全性に問題はありませんでした。ですが、保管の仕方では危険性がありますので、ご注意ください」


「最後に、発酵食品も生鮮食品や加工食品と同じく病原性微生物に汚染されるリスクがあります」


「要は、大腸菌やサルモネラ菌、ボツリヌス菌などです。発酵食品が原因で食中毒が引き起こされた記録が世界中にあります」


「味噌は基本的に安全で健康的なんですが、保管方法や発酵手順を間違えると危ないです」


「読者様も気を付けましょう!」


「読者様に注意換気をした所で、今回のまとめです」


「オーストラリアの研究者が味噌についてまとめてくれたよ」


「すると、味噌をよく食べる人は健康上のメリットが得られるよ。それに味噌や納豆をよく食べる人は死亡リスクが低いよ」


「味噌汁を飲んでも高血圧とは関係もないみたい。他にも糖尿病や抗酸化作用があったり、炎症にも効くよ」


「マウスにも与えたら腸のダメージが抑えられたよ。180日間発酵させた味噌が一番だよ」


「ただ、味噌は悪さをする菌にもパワーを与えちゃうよ。保管と発酵はきちんと管理して行ってね」


「とまあ、基本的に味噌が体にいいことは間違いありません。売られている味噌も特に問題ありませんでした」


「正しく扱わないと危険なのは、味噌に限らず食品全般に言えます。なので、読者様は正しく味噌を扱いましょう」


「さすれば、味噌のメリットを享受しつつ、デメリットを排除できます。さあ、味噌汁を飲みましょう!」


「え? 『私に毎日味噌汁を作ってもらいたい』ですか。バカなことを言っている暇があるなら、自分で作ってください」


「やれやれな読者様です」


「ということで、今回は『日本人のソウルフード【味噌】をオーストラリアの研究者がまとめてた件』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、読者様が知りたい情報のリクエストも待ってまーす!」


「次回の『チーズを食べると血管が若返るかもしれない』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Fermentation and the microbial community of Japanese koji and miso: A review

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