059_ADHDでも世界的に超有名人がいるよ #病気 #ADHD

「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ADHDでも世界的に超有名人がいるよ』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はレオナルド・ダ・ビンチという芸術家のことはご存じかと思います。ですが、彼がADHDだったことは知らないかと思います」


「かの天才レオナルド・ダ・ビンチの知られざる過去が明らかになった……かもしれません」


「1452年ビンチ村で生まれたレオナルドですが、幼少期は川や山に行ったり、馬のスケッチをして過ごしたと言われています」


「14歳になるとフィレンツェの芸術家のヴェロッキオに弟子入りして、芸術家として歩み始めます」


「1499年には戦争も経験しながら、1519年に息を引き取りました」


「没してから、500年も経過しているのに、今も研究されている人物です」


「レオナルドの生涯を語るのは、また別の機会にするとして」


「今回はレオナルドがADHDだったかもしれない、というお話です。亡くなっているので、可能性のお話です」


「ADHDとは、日本語では注意欠陥・多動性障害です。特徴としては、ケアレスミスが多い、ひとつの作業を続けるのが難しい、じっと座っていることができない、順番を待つことができない、など様々な特徴があります」


「これだけだと損ばかりですが、ADHDの人は創造性が高いなどの特徴もあります」


「他にも、自分の好きなことに関しては寝食を忘れて没頭したりします」


「神経生理学者と医学史の専門家がレオナルドはADHDだった可能性が高いと述べています」


「もし、この話が真実ならADHDの人の希望になります。ADHDも使い方次第では世界的に有名になれるということです」


「面白くなってきましたね」


「二人の研究者はレオナルドの記録を調べました。直接診断したくても、亡くなっているので不可能ですから、仕方ありません」


「レオナルドの記録によると、ヴェロッキオの工房にいる際に重要な仕事を父親のコネで獲得しました。しかし、長い準備期間がありながらも仕事は頓挫しました」


「工房主と父親の顔に泥を塗る結果となりました」


「次にレオナルドは、ヴェロッキオ工房から独立して最初の仕事を受けました。独立が成功するか重要な仕事と言えるでしょう。評判になれば、次々と仕事が舞い込むことに違いありません」


「最初の仕事は礼拝堂の祭壇画を描くものでした。レオナルドは前金も受け取っていました」


「ですが、作品は完成しませんでした」


「ここまで、いいとこなしですレオナルド」


「ミラノ公爵が仕事を依頼した時も、時間通りに完成させられるか疑われていました。期間内に終わらせるように署名で契約していたくらいです」


「既にレオナルドが仕事を途中で投げ出すのは有名だったようです。信用ないなぁ……」


「レオナルドの興味は幅が広く、様々な学問に精通していました。そのため、一度気になったことの勉強を始めると、請け負った仕事を忘れてしまいました」


「仕事をどんどん先伸ばしにした結果、興味を失ったりしたようです」


「これらの特徴は研究者によると、ADHDの特徴と一致するようです」


「これだけではありません。研究者はレオナルドのノートから左利きで失読症だったと突き止めました」


「他にも、65歳で脳卒中を患いましたが、言語能力が落ちていませんでした。このことから、レオナルドの言語機能は右半球が優位と思われます」


「右半球が優位なのは人口の5%ほどです」


「左利き、失読症、右半球優位はADHDを含む発達障害の子供に多く見られる特徴だそうです」


「これらの証拠から、専門家はレオナルドはADHDだったのではないか、と結論を出しました」


「言い逃れできないくらいに証拠を出されましたね」


「まあ、当の本人は天国なので、証拠を突き出しても本人には何のダメージもないんですが」


「当のレオナルドは『人生に失敗した人間』だと思っていたようです」


「現代の私たちからすると、レオナルドには類い稀なる才能があったのは間違いと考えています。ですが、当時は才能を活かす環境が整っていなかった」


「もっと環境が整っていたら、違う結果になっていたかもしれません」


「レオナルドは生涯で作品を16点しか残していません。その代わり、スケッチやデッサンなどの資料は大量に残っています」


「それらが世に出ていたら、芸術の世界はもっとレオナルドの影響が大きくなっていたかもしれません」


「専門家も、レオナルドの功績でADHDの子供の誤解が解ける助けになればいい、と考えています」


「ADHDには確かにマイナス面もありますが、同時にプラス面もあります。レオナルドのように偉大な活躍ができるかもしれません」


「もし読者様の身近にADHDの方がいらっしゃるなら、マイナス面にばかり目を向けるのではなく、プラス面に目を向けてください」


「個性が爆発したら、世界に羽ばたくことでしょう」


「では今回のまとめです。どうやらレオナルド・ダ・ビンチはADHDだったらしい。ADHDでも世界で活躍できるから、可能性を閉ざしたらダメだよ」


「世間は平均的な人を求める傾向があります。出る杭は打たれる、と言いますが諦めないでください!」


「読者様も個性を潰す方向に努力するのではなく、個性を伸ばす方向で努力してください」


「ADHDは天から与えられた唯一無二の個性です」


「潰して、何の個性もない人間に落ちぶれないでください」


「私は読者様も尖った個性が見たいです。読者様の報告を、お待ちしております」


「ということで、今回は『ADHDでも世界的に超有名人がいるよ』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「それでは、次回の『先延ばしの原因に睡眠が関わっているらしい』で、またお会いしましょう」


「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Grey Matter Leonardo da Vinci: a genius driven to distraction

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