044_疲れやすい原因と対策法が判明した件 #健康 #肉体

「yay、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『疲れやすい原因と対策法が判明した件』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「ふぅ、今日は疲れました……」


「さて、読者様は体の疲れが取れない。いつも疲れていますか?」


「もしかしたら、その疲れの原因は腸内環境かもしれません」


「腸は第二の脳と呼ばれるくらい重要な器官です。その腸が不調なため、疲れを引き起こしているのかもしれないのです」


「今回の私のお話で、読者様も疲れ知らずの肉体を手に入れましょう」


「それでは早速、本題です。コーネル大学は筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の患者48人と健康な被験者39人の腸内を調べました」


「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とは、強い倦怠感や脱力感、記憶や思考の障害、日常生活を送ることが困難な慢性疾患です」


「すぐに疲れたり、単純作業でも非常に疲れる疾患です。記憶力が低下するなどもあり、原因が不明です。長期に渡って症状が続く厄介な病気です」


「突然発症する場合と、段々と発症する場合があるみたいです。最近、疲れが取れにくいと感じたら、体からの警告かもしれません。もし心当たりがあるなら、Let's go to the hospital」


「そんな被験者を研究者はがっつり調べました。血液を調べて血漿レベルを比較したり、便を調べて微生物の量や豊富さを比較しました」


「DNAを調べるなど、手間と時間をかけた研究となります」


「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の方にはとてもありがたい研究ですね、疲労は健康な人も無関係ではありません」


「疲れに悩む現代人を手助けしてくれるに違いありません」


「研究者の賛美はこのくらいにして、本題に戻りましょう」


「研究の結果、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の患者は、腸細胞が損傷していることが判明しました」


「腸細胞は血管に送る物質を選別する機能があります。腸細胞が傷ついていると、体内に悪い物質もどんどん送られます」


「体内の各所で炎症が発生して慢性疲労に繋がるのです」


「なぜ腸細胞が傷ついているのかですが、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の患者の腸内には腸内細菌の多様性がないこともわかっています」


「腸内細菌の種類が少ないのです」


「腸内細菌には外敵を排除したり、脂肪酸を生産して体内に有害物質を入れ込まないバリアを張る役割があります」


「腸内細菌は万能はありません。細菌ごとに、できることとできないことがあります」


「なので、種類が少ないと対抗できる外敵の種類も減ります。だからこそ、腸内細菌の多様性が重要なんです」


「腸内細菌が減ると、外敵が増えます。すると、腸細胞がどんどん攻撃されます。そのため腸細胞が傷つきます」


「腸細胞が傷つくと、体内で炎症が起こり、炎症を治めるために体力を消費します。バリア機能が壊れているので、慢性的に疲労が発生するのです」


「負の連鎖ですね」


「この結果には、なるほど、といった感じです」


「ここまでわかれば、対処法は簡単です。腸内細菌の種類を増やせばいいのです」


「問題がシンプルでとてもありがたいです」


「え? 『どうやって増やせばいいかわからない』ですか。安心してください。そちらについてもお話しします」


「腸内細菌を増やすには発酵食品を食べればいいのです」


「納豆、味噌、キムチ、ザワークラウト、ヨーグルトなどです」


「ここで大事なのが種類です。同じ発酵食品をずっと食べていると、同じ腸内細菌しか増えません。種類を増やすには、いろんな種類の発酵食品を食べないといけません」


「読者様は好き嫌いせずにバリエーション豊かに発酵食品を食べてください」


「種類を増やすと同時に行って欲しいことがあります。それは、腸内細菌を育てることです」


「腸内細菌の正体は微生物です。生き物なので食事を与えないと、数が増えません」


「腸内細菌は食物繊維で育ちます。食物繊維は野菜やフルーツにたくさん含ませています」


「腸内細菌は好き嫌いが激しいです。食べる食物繊維と食べない食物繊維があります。やはり、こちらもバリエーション豊かに食べないといけません」


「え? 『そんなのやってられない』ですか。いいのですか? 食事に気をつけるだけで、疲労感がなくなるのですよ」


「やらない手はないと思います」


「疲れ知らずになれば、仕事の効率も上がること間違いなし。活力があれば、休日をダラダラ過ごすこともなくなります」


「時間も有効に使えて健康になれる。一石二鳥じゃないですか? それでも、実践しないですか?」


「またですね、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の患者はビフィズス菌が少なかったそうです」


「ビフィズス菌は乳酸菌の一種です。善玉菌の代表で、整腸作用があります。少ないと下痢、便秘、腹痛などの症状が出ます。いわゆる、お腹が緩い状態です」


「読者様もテレビなどで一度は聞いたことがあると思います」


「ビフィズス菌は酸に弱いため、経口摂取が難しいです。増やすためには材料となる、オリゴ糖を摂ることが有効です」


「頑張って腸内細菌を増やしましょう」


「そして、疲れ知らずの肉体を手に入れましょうぞ」


「一つ注意があります。抗生物質を摂ると腸内細菌が大量に死滅するそうです。必要がない場合は飲まないようにしましょう」


「それでは今回のまとめです。筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の患者を調べた結果、腸細胞が傷ついている。それは腸内細菌の種類が少ないからだ」


「腸内環境を整えるには、発酵食品を食べて、野菜とフルーツを食べるのだ」


「読者様の腸内環境が整って、疲れ知らずの体になることを私も望みます」


「ということで、今回は『疲れやすい原因と対策法が判明した件』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」


「それでは、次回の『瞑想で体と心の痛みが和らぐ』で、またお会いしましょう。次回以降は元気な姿を見せてくださいね。good bye」



参考文献

Reduced diversity and altered composition of the gut microbiome in individuals with myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome

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