第20話―究極アグリーメント4―
ようやく念願の言葉を待ちに待ったとされていた二人だったが俺の言葉に落胆したとも困惑された表情していた。
場が凍りついて(また、先延ばしされたッ!?)そんな心の叫びが今にも聞こえるほどに顕著に表れている。
「「「ただいま」」」
そのあと二人は家族と会話しており離れて見守るつもりであったが付き合いされていないことも周知されており遠くから傍観されること許されず質問攻めにあった。
そして一旦そのまま俺の家で二人を入れることになった。
鍵を回し、それらを解除してドアを開ける。
外からでカーテン越しからシーリングライトの明かりが漏れていたため帰宅の言葉をブレなく声を発した。
(冬雅と真奈の二人が熱心に提案してくれたから許されたとはいえ……なにかが、おかしいっ!?
どこの世界で大事に育てられた娘さんを家に向かわせること許可するのかな?交際してもいない大人の男性に!)
これは俺だけではなく冬雅と真奈のご両親も頭痛を覚えるような反応をして渋々と許可をいただいた。しかし真奈の母親さんだけは、
愛娘がそうすることを察知していたのか
滅茶苦茶な言葉に顔色を一つも変えずに快く快諾したのが他の保護者さんに影響したと
思われる。
さすがは真奈の母親さんと言ったところだろうか、洞察力が優れているのか天然…いや、
どちらも備わっているか。
もはや完全な習慣化となった帰ったら洗面所で手洗いを終わらせてから居室へ。
パーン!っと誕生日クラッカーが入ってきた俺たちに放たれた。
「コングラチュレーションズ!!わあー!きゃああぁぁーーッ!と色めき立たせる告白して恋人になった二人に祝福だぁぁーー!」
クラッカーを鳴らしたてハイテンションで迎えたのは女子高校生の
彼女には、このあやふやな関係をそろそろ決着をつけると言って家を
誰も居なくなって比翼はサプライズを用意してくれた。
驚く俺たちを満足気な笑みを浮かべながら比翼は言葉を続けようとする。
「新しい人生の門出おめでとうございますと、まずは伝えておきますねぇ。
この日のためにブルジョワの比翼は豪勢な料理を用意しておきました!
フッフフ、超ハッピー
…………あれ?三人いる」
歓迎しようと迎えた比翼が酔うようにして言葉を並べて盛り上がっていた口が止まる。
騒々しい一人の声が止むとリビングは静寂によって包まれていく。
「え、えへへ…比翼ありがとう。わ、わたし凄く嬉しいくて感激したなぁ―――」
「う、うん。ワタシも祝えられるなんて…こ、幸甚の極みだよ――」
冬雅と真奈の声には
「どうして明後日の方向に向いているのか今は問い詰めません。それで、おにいちゃん!
思いもしない空気になりましたが気を改めて二人のうち誰を選んだのですか?
もしかして2人とも!?きゃああぁぁー。
まぁ良くないのですが三人で決めたなら応援します!あとあと候補の
忘れずに」
ど、どうしたのだろうか今日の比翼は。
快活な少女とは知ってはいるが、いつに増してもハイテンションだ。いや、盛り上げようと振舞っているかもしれない。
それなら、いつまでも戸惑うわけには失礼。
そろそろ応えないと。
「応えは先延ばしにしたんだ」
「そうですか先延ばしを……先延ばし!?」
まさかと言わんばかりな比翼の驚きぶりに、目を見開いていた。
「ああ。せっかくの成人式を壊すわけにはいかないからね。だから別の機会にと」
「ふ、ふーん。そうだったんですね……
そうだった!おにいちゃん大事になるとそういうことする性質あった。選択するときは慎重で先延ばしするクセを」
最後はぶつぶつと呟いて聞きとるのが、やっとだったが内容は理解した。しかし誰でも思い出となる青春1ページに振られたなんて残したくないだろうき先延ばしは俺の中では
妥当だと思ってはいる。
まさか比翼がご馳走を用意して待ってくれたことは想像もしていなかった。
まぁ並べられた料理を窺うと、どれも注文された物と思われるものばかり。
そして明らかに四人で食べ尽くすには厳しいほどの量。
「すまない比翼!まさか料理を揃えて準備してくれたのは知らなかったとはいえ、すまなかった。誠に申し訳!!」
直面するまでには先延ばしという応えは検討もしてこなかった。もしそういう可能性もあると万が一にこうなることを伝えるべきであった。だからこそ目の前で誠心誠意をしっかりと込めて陳謝をする。
「せっかく準備してくれたのに比翼、ワタシからも謝らせて。ホントーにごめんなさい」
「いえ、真奈おねえちゃんが謝ることじゃないてすし…ええーい!もう
みんなを呼んで
望まずにして趣旨を変えることになり比翼は反転されると早足でコップを手にして掲げて叫び出したのだった。
おそらくジュースとはいえ高いものなのは見たことない色からして察した。
「あ、あはは…皆を呼ぶのはコロナだから遠慮されると思うよ。
えーと気を取り直して?いいのか…
お兄ちゃんに真奈と比翼それじゃあ乾杯しましょうか」
さすがの冬雅も、こんな流れになり眩しい笑顔から引きつった笑みをして比翼に続いてコップを手にして掲げて仕切るのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます