第212話 異世界へご招待 10月中旬

<<サイレン>>


サイレン秋祭り。


それは、結構前から準備してきた、この国に住む日本人にとっての重要なイベント。


本来なら、日本との外交関係も樹立済みで、本国からいろんな人を呼んだり、なんて夢想していた。

だけど、日本国の迷走っぷりはすさまじく、まだそこまでのことは出来ない。

でも、まあ、そこはよしとしよう。

このラメヒー王国に呼ばれた日本人たちは、本当に頑張った。その頑張りがあるからこそ、こういった大きな祭りも可能になった。


祭りは、明日がスポーツ大会予選と前夜祭。明後日が大会決勝とお祭り本番。

それまでに、いろんな準備を終えなければならない。


まず、第一の関門。徳済さんのおねだり。

俺が、異世界旅行初のお客さんである、有名歌手を連れてくることに。

予想どおり、パパラッチのせいで日本入国が難しく、異世界に行くのもままならないのだとか。手引きは小田原さんがしてくれる。今は指示待ち。


次に、第二の関門、アマビエ新党党首である雨田美緒氏とキャリアの水政氏を連れてくる。これも俺が連れてくる。こちらの手引きも手配済み。あらかじめ設定してある『パラレル・ゲート』のポイントに彼らから来て貰う。もちろん、お忍びで。


さらに、俺には花火職人を連れてきて準備をしてもらうというミッションもある。


さらにさらに第三の関門。前田さんからのお願い、なんと指名依頼だそうで・・・誰だよ、そんなルールを考え出したのは。


『多比良さん、済まない! 多比良さんに指名依頼が来た。人類未踏の地で魔石ハントだ』とのこと。


周りに色々と相談して情報収集したけど、今、ラメヒー王国は古城の戦いでゲットしたグ国の移動砦を改装し、自分たち独自で長寿モンスターの魔石ハントを開始中。欲張って、ヘレナとの交易をしながら・・・


要は、ラメヒー王国王城の北に広がる人類未踏の山脈に深く入る形で飛び、そのまま北東に進んで魔石ハントをしながらヘレナに行くということを画策したらしい。

でも、長寿モンスターはなかなか狩れず、しかもヘレナとの交易も非効率過ぎてうまくいっていないらしい。


それで、冒険者ギルドに俺宛の指名依頼を出し、一緒に魔石ハントをしてノウハウを習うということを思い付いた。


何というか、ぐだぐだだ。


だが、日本人600人が異世界転移して、何気にずっと協力してくれたのはハンターズギルドや軍だったりするらしい。冒険者ギルドの設立や、2回起きた貴族間抗争に同胞達が巻き込まれた時の配慮など・・・それは自分たちの利益にもなるからだけど、助けてくれたのは間違い無い。


古城の時はずいぶんお金をケチられたけど、今回は報酬も事前に決められていて、金銭的に損は出なさそうだ。


俺も冒険者ギルドに所属してその恩恵にあずかっているわけだし、仕方が無いので応じる事に。ただし、俺は同行出来ない。日本人も『輜重隊』しか出せない。彼らもサイレン祭りは楽しみにしていただろうし、とても申し分け無いけど。一応、魔石ハントの帰宅は、秋祭りの最終日に間に合うように調整してもらった。


そして、総指揮はオルティナに任せた。ゲストでオキタの『出張料理人』も乗るし、ラムさんにもついて行ってもらうから、もしもの時でも何とかなると思う。


オキタは魔王に内定するくらいの魔術士だし、ノルンも器用なやつだから。

一応、糸目には俺の『パラレル・シリーズ・ゲート』のキーを預けてある。いざとなったら、糸目が俺を呼びに来ることができる。


と、いうわけで、軽空母は一足先に見送った。今は魔石ハント真っ最中だろう。


それでは、ミッション開始!


・・・・


まず、第一の関門。

なんとサイパンに転移する。これ、何を隠そう密入国だ。


「ハァイ! 貴方がミスタータビラね。会えて嬉しいわ!」


『パラレル・ゲート』の先には、何だかハイテンションな女性がいた。会った瞬間にシェイクハンド。彼女の後ろには小田原さんもいる。

彼女ほどの人物が日本に入国すると、それだけでニュースになってしまう。なので、サイパンでオフのバカンスを楽しんでいるという体で、異世界転移する作戦だ。


「ハイ! ミズ、ヴェロニカ。こちらこそお会いできて光栄です」と、少しキザっぽい挨拶をした。


翻訳魔術は、日本語と英語同士でも通用するようだ。


この人は世界的な歌姫。俺より20歳は年上のはずだ。近くで見てもあまり年齢を感じさせないが、そりゃ若い小娘ではないのは確かだ。

なぜこの人が徳済さんルートで異世界に来ることになったのか、一体いくら積んだのかは詮索しないことにしている。


「ハァイ! じゃあ、早速私を連れて行ってくれる? 異世界へ」と、ヴェロニカさんが言った。


ヴェロニカさんは、がしっと握手したままじっとこちらの目を見つめてくる。彼女の目の色はモスグリーン、髪は金髪ブロンドである。


「了解しました。早速行きましょう」


俺は平静を装い握手の手を緩めると、彼女から自然と手を離してくれた。


なんと、彼女は一人で来るようだ。異世界が不安ではないのだろうか。とんだ女傑なのかもしれない。


「準備はよろしいですか?」


「OK。いつでもいいわ」


とてもわくわくしている。まるで旅行前の小娘のようだ。

俺は、ここに来るときに使用した『パラレル・シリーズ・ゲート』に彼女をエスコートするべく、魔術で出来た扉の前に立つ。


「じゃ、小田原さん、後は任せた」


「はい。約束のお時間には戻って来てくださいね」


「解っているわ! オダワラ! チュ!」


いきなりハグにチークキス。これがアメリカ人の標準なのだろうか。俺はアメリカ人の知り合いはいない。ベクトルさんは日本人だし。メイドインUSAなんて、釣り道具とマジソン スクエア ガーデンのバッグくらいしか持っていない。いや、バッグは燃えたか。同盟国ではあるが、アメリカは意外と遠い国なのだ。


「お待たせタビラ! 行きましょ!」


「イエス、ミズ・ヴェロニカ」


ヴェロニカさんと一緒にゲートを潜った。


・・・・


「お疲れね。彼女は早速、うちのスタッフで歓待してるから。今回はありがとうございました」と、徳済さんが言った。深々と頭を下げられる。親しき仲にも礼儀あり。まあ、徳済さんのためなら・・・


「いえいえ。お次はアマビエさんと水政くんか」


「水政氏は同級生なのよね。でも、親友とかご親族とかではないのね」


「そうだね」


小学生の時、あそこが小指の第一関節くらいのサイズだった彼。それが水政くんだ。今はどう育っているのか知らないけど。


だから、なんとなく待ち合わせはあの街にしている。俺の生家があった場所。かつて、彼と一緒に学校に通った温泉街。


「じゃ、行ってきます」


「気を付けてね。あっちにはハイテク機器があるんだから」


「了解」


ツツも連れて行くし、何とかなるだろ。


・・・


転移した先は温泉旅館。


ここは、五星リゾートが経営する宿。1棟が独立した一軒家くらいの大きさで、大きな日本庭園に10棟ほどがお互い目立たない位置に立っている。それぞれのお客さんが、静かで贅沢な時間を過ごせるというコンセプトの宿だ。今回は、このうち1棟をまるまる貸し切りにしてもらっている。

なんと、俺の生まれ故郷に五星リゾートが宿を造っていたとは驚きである。もちろん偶然だ。


で、今回はここを利用させてもらう。なかなか良さそうな温泉宿なので、今後もずっと貸し切ろうかと考えていたりする。それができるくらいヴェロニカさんの旅行の報酬は破格だった。たまに利用しに来るとしよう。


それはそうとして、ここにアマビエさんとキャリアの水政くんがお忍び旅行をしにくるという設定で、そのまま異世界に飛んで貰うということになる。ただし、数日間はずっと部屋から出てこないことになるわけだけど。


もちろん、ここは俺の息、というか、五星さんの息が掛かっているため、スタッフが不審に思っても何も言わないだろう。


と、いうわけで、あらかじめゲートを移しておいたくだんの温泉旅館に転移。


・・・・


「おや、まだ誰もいない」と俺が言う。


「まだ来ていませんね。しかし、いい部屋ですね。ここ」と、ツツがきょろきょろしながら合の手を入れる。


「そうだよな。部屋に内風呂と露天風呂が付いてるし、窓から見える日本庭園も綺麗だ」


こういうのを見せられると、俺が異世界に造る温泉宿も期待してしまう。


「まこくさんに連絡とってみる?」と言った瞬間、嫌な予感がする・・・


「ヒィイイ!」 後ろからいきなりお尻を撫でられ、思わず悲鳴が出る。


そして、何かが「呼ばれました?」と言った。


「あ、はい、こんにちはユーレイさん。ここにいらしてたんですね」


「そうですね。ここ、借り上げるんですよね。温泉もあるし、しばらく住み着こうかと考えています」と、ユーレイさんが言った。


ユーレイさんは何が楽しいのか、俺に会う度に尻やら背中やらを撫で回す。どうも、こうすると俺のいる位置がしばらく分るようになるらしいのだ。どういう理屈か知らないけど。


ちなみに、『まこくさん』とは、日本に潜入しているマ国の諜報員のことである。誰が言い出したのかそう呼ばれている。彼ら、彼女らは、見た目は日本人そのもの。しかも日本語ペラペラ。読み書きもOK。凄い。

一体何人いるのかも不明だ。


このユーレイさんは、まこくさんの中でも、どうもそこそこの立場の人らしい。ただ、趣味が人をびっくりさせることという変な一面がある。


髪の毛が長く、お目々が大きく口が小さい。個人的には美人だと思う。体は細く、おっぱいは小さい。


俺が開催している、怪人会メンバーの一人である。


「ゲストはまだみたいなんで、お茶でも飲みましょうか」


そう言ってツツは、部屋に備えってあった、お湯入りのポットを使ってお茶を入れてくれた。


ここは2階。この棟は、普通の二階建て民家みたいなこじんまりした感じ。日本庭園を眺めながら、3人でまったりする。


「綺麗だなぁ・・・」「そうですねぇ・・・」「こういうところもいいですねぇ」


お茶を飲みながら本気でまったりしていると、1階に気配を感じる。


『こちらでございます・・・おや、もういらしていますね。申し分けありませんが、我々はここまでと言われております。ごゆっくり』


1階からそういう声が聞こえる。


着いたか・・・

しばらく待っていると、2階のこの部屋に2人がやってきた。大きなスーツケースを持って。本当はポーターが運んでくれるんだろうけど。


「・・・あ、あの・・!?」


帽子にサングラスにマスク。これでもかってくらい顔を隠している女性、俺が心の中で『アマビエさん』と呼んでいる人が部屋に入ってくる。


アマビエさんは、まったりしている我々3人を見て、びっくりしたようだ。いや、ツツの角に驚いているのか?


もしくはユーレイさんを見て・・・あれ? ユーレイさんいない。


「た、多比良・・くん?」と、アマビエさんの後ろにいた男性が言った。


「お疲れ様です水政くん。久しぶり、かな? 卒業アルバム燃えちゃったから、写真確認できなかったけど」


こちらも帽子にサングラスにマスク。いや、今の日本ではマスク姿は普通だろうけど、それを考慮してもかなり怪しい2人組に見える。どちらも独身と聞いたし、そこまで変装しなくてもいいだろうに。


「貴方が多比良さんね。今回はよろしくお願いします。我々を、その、異世界に・・・」と、アマビエさんが言った。


「いや、勝手にまったりしていて済みませんね。お茶、いります?」


「いいえ。早く行きたいわ。多恵はあちらにいるんでしょう?」


「そうですか。せっかくいい部屋なのに。では、行きましょう」


なかなか警戒を解かない2人。一応、ツツの方をチラ見する。


「ま、大丈夫でしょう。スマホで音声記録くらいは許してあげても。ここはまだ異世界ではない」


「そっか。一応、あちらに行ったら、電子機器は預かりますからね」と、俺が2人に向けて言った。


「解ったわ。で? そこの変な扉が異世界への入り口?」


変とは失礼な。ただ、純和風の部屋の不自然な位置に、洋風の扉がぼやっと浮き出ている。違和感ありまくりだ。


「そうです。彼はツツといいますが、ツツの後に付いて来てください。私が最初に入ります」


全員で一旦、アナザルームに入る。


ここには、糸目が家具を少しだけ持ち込んでいる。


書類が入った棚と反重力モーター付きの発電機、それから椅子にテーブルにソファ。


「まずはここで電子機器を預かります。帰るときにはそのままの形で返却します」


「解ったわ」


アマビエさんと水政くんがスマホを取り出す。


「ドライヤーも駄目かしら。私のお気に入りなの」とアマビエさんが言った。きっと名古屋巻きを作るためだろう。


「あっちは電気ありませんからね? 一応、言っておきますけど」


それから電卓やら小さなノートPCやらデジカメやらが出てきた。事前に写真は駄目って言っておいたのに。

ツツが何やら水魔術を使ってスーツケースを調べている。


「このフレームの部分に何か入っていますね」と、ツツが言った。


「え? 知らないわ。伸縮装置かなにかじゃないかしら」と、アマビエさん。


「貴女が知らなくても、誰かが入れることは可能でしょう。水没させたから壊れたとは思いますが、一応、中の服だけ持ち込んでください。それからミズマサさんも同じです」と、ツツが言った。流石頼れる男である。


しかし水没て・・・水魔術で壊したんだろう。


ツツが俺に目配せする。検査終了の合図だ。


「では、参りましょうか。異世界転移の瞬間です。ただ、この先は私の友人の家の部屋を借りています。周りの品物は私物ですので触らないようにお願いします」


今回は、サイレンのタマクロー邸の空き部屋を借りている。


そして、全員で『パラレル・ゲート』を通過する。


・・・


「ここが異世界なの?」と、両手に着替えを持ったアマビエさんが言った。


着替えの下着が見えてんだけど。どこかでバッグか、せめて風呂敷でも調達してあげたい。


「そうですね。家の中なのであまり日本と変わりませんね」と、俺が合の手を入れる。


「石積なんだな」と、水政氏。物珍しそうにきょろきょろしている。


「こちらは石積建築が多いかな」


「ふうん・・・」


「さて、こちらです。まずはこの家の主に挨拶をしておきましょう」と、俺がエスコート。さっさと徳済さんに引き渡したい。


2人を連れて廊下に出ると、年かさのメイドさんが立っていた。

相変わらず気配がない人だ。


「お待ちしておりました。ディー様とトクセイ様がお待ちです」と、メイドさんが言った。


ゲストの2人が急いで帽子、サングラス、そしてマスクを取る。


流石に、その格好で誰かに会うのは、まずいと思ったのだろう。


「この着替え、どこかに置いておけないかしら。先に宿に移動してからお会いした方が」と、アマビエさんが言った。確かに、パンツとかブラが見えている。下着は、ピンク系が多いようだ。


「まあ、非公式で少し挨拶するくらいですし。いいんじゃないでしょうか。それに、後で風呂敷に出来る広い布を貰いましょう。このままだと、宿に行くのにも不便でしょうし」


「そうして貰えると助かるけど・・・」


アマビエさんは、確か徳済さんより年下らしい。40歳くらいかな? 綺麗な人ではある。少し気の強そうな感じ。そして、トレードマークの名古屋巻き。ドライヤーが無いとこのヘアスタイルは不可能だろう。いや、魔術で何とかなるのかもしれない。システィーナやガイアのように。


「せめてスーツに着替えたかったが」


水政くんは、細めの体格。身長は、ブーツを履いた俺とほぼ同じくらい。今はスラックスにTシャツにパーカーを羽織っている。


「気が利かなくてごめん。でも非公式だから、多分、向こうもラフな格好してると思うけど」


そういえば、ディーの正装なんて見たこと無い。

そんな事を考えながら廊下を歩いていくと、ディーの執務室に着く。


「ディー様、お客様をお連れしました」と、メイドさんがドア越しに言うと、「入って貰え」とディーの声が返って来た。


何となく俺が先に入ってしまった。


ん? そこには見慣れぬ友人の姿が。


白と深い焦げ茶のコントラスト。

白いズボンに白いシャツ。その上から腰には焦げ茶のパレオ? 呼び方がわからん。腰布的なやつ。

上には同系色のストールをかけている。

シャツの胸元がV字に開いていて、そこにエメラルドのネックレスが輝いている。

顔も少し化粧をしているみたいだ。


いつもは超絶美少年だけど、今の格好なら性別は間違わないだろう。


食事会の時とかも、適当なズボンとかだったのに、なぜ?

さては徳済さんの仕業だな。隣でにやにやしているし。


「来たわね、美緒。ティラネディーア様。彼女が日本国の政治家。雨田美緒ですわ。隣の男性が水政勉氏で、日本国の国家公務員、官僚の地位に就く者です。ですが、今日は非公式のお忍び入国です」と、徳済さんが言った。


「うむ。ティラネディーア・タマクローである。ようこそおいでくださった」と、ディ-が言った。


「はい。雨田美緒です」「水政勉と申します」


「ティラネディーア様は、この国の公爵家の家長代理。国の様々な要職に就いておられます。御父君は外務卿、日本国で言う外務大臣にあたります。外務卿は国王の弟君ですので、この方は王族でもあります」


「は? はい」


「お、お会いできて光栄です」


女傑のアマビエさんと、クールな水政くんも少しびっくりしている。


「さて、本日はお忍びと聞いている。堅苦しい挨拶はここまででいいだろう。この街はサイレンという。明日から日本人達が秋祭りを開催する。どうか楽しんで帰って欲しい。帰国の際には、またここに寄られるといい」と、ディーが言った。


ラフな格好でも超絶美少年だと思う人物が、ちゃんとしたコーディネートでちゃんとした挨拶をすると、それはもう本当にお貴族様だと思ってしまう。


ふと隣を見ると、日本人2人は完全に雰囲気に飲まれてしまっている。


いきなり超絶美形な小っちゃな公爵令嬢が出てきたら、大概の日本人ならビビるはずだ。


「タビラ、後でここにまた顔を出せ」と、ディーが言った。


「はいはい」


俺の今日のミッションが、また1つ増えたようだ。

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