第255話 連休開ければ遠足だ! (1)
牧田とのトラブル……。
沙紀のことを力づくで、自分の物へとしようとした牧田の奴を殴り、蹴り回し。
本当に半殺しに近いほどの体裁を与えた俺だから。
翌日から自分の担任の先生や生活指導の先生……。
そして警察の、少年課の刑事さん達が。
牧田をしばいた俺のことを取り調べにくるのではないかと。
俺も覚悟をしていたのだけれど。
牧田の奴は沙紀以外にも、強姦をしようとした、ではなく。
本当にやった女達がいる上に。
その女達の泣きながらの優艶な姿、行為をしいる最中の写真や動画を。
沙紀に見られた上に。
沙紀の奴が機転を利かせ、自身のスマートフォンの音声録画機能を使用して。
沙紀自身を殴り、胸元のボタンを強引に外し、下着まで脱がす時の。
牧田の沙紀への荒々しい怒声が録画されているらしいからと。
牧田がもしも俺のことを傷害で訴えるならば。
沙紀がこの証拠を持って、牧田を強姦で訴えてやると言ったためなのか?
牧田の奴が俺達に対してこれと言ったアクションをかけてくるようなことはない。
でっ、当の本人である沙紀の方はと言うと?
今はこの通りで笑顔が戻り元気になったけれど。
やはり当日と次の日は元気がなく危ういものでね。
特に当日は、本当に酷いものだった。
もうそれこそ?
俺自身が、沙紀が自ら命を絶つのではないか? と冷や冷やしたぐらい危ういものだったよ。
特にアイツ、沙紀の奴の心を傷つけたのは。
俺の本音……。
そう、俺がアイツ、沙紀のことを全く信用していない。
そう、少し異性に強引に迫られればあっさりと。
自身の股を開くような軽い女!
全く信用ができない女だと思っていたことが。
アイツ、沙紀の奴にはわかったみたいだから辛くてね。
学園の帰宅の最中にもずうっと泣かれた俺だった。
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