27:Pool
明日で夏休みは終わる。あっという間だった。課題は何とか片付けた。
「なあ、碧」
「なに、海斗くん?」
呼び方はあの時から変わった。普通に会話できるまで回復したが、まだ若干の気まずさがある。そして、告白した訳では無いので、恋人って訳でもないと思う。友達以上恋人未満と言うやつだ。
「良かったら、プールでも行かないか?」
「プール?」
「うん」
「別に予定もないし、いいけど」
「そっか、ありがとう」
「それで、いつ?」
「今日とかどうかな?」
「今日?わかった」
「じゃ、準備して行くか」
一緒に住み始めてから二人で買い物に行ったりはしたけど、どっかに出かけたりするのはあまりないな。
プールに着いた。やはり人が多い。
「じゃ、着替え終わったら、ここ集合で」
俺は普通の海パンを持ってきた。そういえば真優さんと行く約束してた気が…
まあ、いいや。また来年と言うことで。
「お待たせ」
「おお、いいね、似合ってるよ」
白ベースの生地にヒラヒラみたいなのがついてる。可愛い。
「あ、ありがと」
照れながらそう言う。
「じゃ、行くか」
流れるプールやら、普通のプールやら、ウォータースライダーなどもある。
とりあえず定番なのかは知らないが、ウォータースライダーに来た。浮き輪の上に二人一緒落ちれるらしい。
俺が前で碧が後ろ。ガッシリ抱きついていた。そしてここで初めて胸の感触を知った。柔らかい。そんなことを思ったが、俺は変態ではない、あくまで素直な感想を言ったまでだ。
とりあえずウォータースライダーは終わったが。かなり怖い。もう乗らない。
流れるプールに来た。ここが見た感じ人が一番多かった。人気なのだろう。
ただ、水に浸かってるだけだが、プールと言うだけで楽しいものだ。
後は色々しながら、プールを楽しんだ。
そして、帰り道。
「プール楽しかったね」
「うん、久しぶりに来たけど良いもんだな」
「来年も来たいね」
「そうだな」
「ねえ、海斗くん」
「なに?」
「ちょっと話があるんだけど、いい?」
「ああ、いいけど」
もしかして、告白か……?
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