第4話 出会い2

「大丈夫?」

 町長さんが女の子に声をかけて


「そこの林で倒れてたんだよ」

「ここは?あなたは誰?」

「私はこの町の町長だよ。この少年があなたを抱えてここに来たの」

「はじまして、俺の名前はランティス。ここはへーニル領だよ。」

「へーニル領?」

 町長さんが不思議に思い

「あなたはどこから来たの?」

「私はローザニアから来た…」

「ロ、ローザニア…」

 俺はその国の名前を聞いて絶句した。

「ちょっと呼んでるから向こう行くね」

「あ、すいません」

 その時、町長さんが気を利かせてくれたのか部屋を出ていった。


「なるほど…だからここが何処だか分からなかったのか」

「あ…あの」

 女の子が何がなんだか分からない様子でおろおろした。

「あ、ごめん。ちょっとビックリして…。ここはロベリア帝国だよ。まさか隣国の人だと思わなかったから…」

 今度は女の子が驚いたようだった。

「えっ!!ここはローザニアじゃないの?」

「多分、林の中を歩いてる間に国境を超えたんだと思う」

 女の子を見た瞬間、素直に可愛いと思った。茶髪のポニーテールにつり目だけど黒と青の瞳がきれいで見惚れてしまった。





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