チートスキルが渦巻く世界で『家事万能』 ——それでも世界の覇権を握る。 速水雄二

＊タイトル回収はずっと先です。
【一章あらすじ】
百年ほど前、人類の目の前に突如として出現した『ダンジョン』
それと同時期に人類に顕現したのは『スキル』と呼ばれる新しい才能だった。
『家事有能』という雑魚スキルを発現させた不破伊織はダンジョン攻略者養成施設から抹籍される。
しかし、それはダンジョン外部でもその力を発揮するレアスキルであった。
その力を利用した『投資』に明け暮れる日々。
十年を超える頃には、伊織のスキルのレベルは最前線攻略者に匹敵するほどに熟練されていた。
「ふん、ダンジョンなんて実にバカバカしい。そんなの戦闘狂が勝手にやってればいい。僕はこの力で世界を掌握して、スキルだけが才能でないことを認めさせてやる」

そしてLv.100を迎えたとき、伊織のスキルは『家事万能』へと進化を遂げる……。

しかし『家事万能』は『主人』がいなければ、発動できないスキルだった。悩んだ末に渋々高校に入学することを決める、伊織。しかしそこはダンジョン攻略者育成の頂点である『私立秀恵高等学校』だった。

模擬戦のため魔装の取得に励む伊織。
そんな伊織に降りかかるのはダンジョンの天災、赤髪の少女——澪だ。
ダンジョン出身の少女に伊織はどう向き合うのか——

＊『小説家になろう』にも投稿しています。…続きを読む