第37話魔王の顔
俺は新たなスキルを取得した。
紅 一:従魔師(従魔に全ステータス+10・INT+5)
Lv7
HP290
MP350
STR31+8 VIT18+7
DEF23+7 INT30+12
DEX24+7 AGI30+12
SP23001
植物魔法・土魔法・風魔法(初級)・雷魔法(初級)・従魔回復魔法
結界魔法・亜空間魔法
鑑定・従魔強化・防御強化・気配探知・魔法強化・MP回復・素早さ強化・暗視
アイテムボックス・肉体疲労耐性・精神疲労耐性・探索者・気功Ⅲ
スキル操作・
それはスキル操作と隠蔽で、スキル操作を取得したことで、隠蔽が常時発動から発動停止状態にできるようになった。
そしてレベルアップと熟練度アップで、ゲートを開く距離がインドまで伸びた。
この2つで魔王に気付かれずに、ゲートを通ることが出来そうでありがたい。
あとはタイミングだけなので、ゲート付近を気配探知で監視を続けている。
そして中国のゲートから、新たな魔物がドシドシと現れだした。
俺はインドにゲートを開き、隠蔽を発動して自身に結界を展開してゲートに入った。
そこにはゴーレムが2体とリザードマン50体がゲートを守っていた。
このゲートは魔物から見えないポイントだが、即ゲートを消してばれないようにする。
俺のことは、気付いていない様子で慎重に魔物をかいくぐりゲートに入った。
すると魔王の後姿と、ゲートに入る魔物の行列が見えた。
急に魔王が振り返り、俺を見ている。
見えない筈なのに、俺の心臓はバキバキと鼓動が
魔王は仮面をかぶっていて、素顔が見えない。
しばらく見続けた後に、中国のゲートに向きをゆっくりと変えだした。
冷や汗を垂らしながら、後方のドアを抜け魔物に気付かれないよう移動。
そのまま広い中庭に出ると、浮上してはやる気持ちを抑えながら移動し続ける。
無残に壊された城であったが、立派な城に作り変えられ堅牢な城塞に成っている。
魔王討伐に向けて、幾つかのポイントをしっかりと脳裏に記憶しておく。
そして空には、2羽のザワンが気ままに飛び回っている。
当たりそうになったが、上手くかわして飛び続ける。
その城を眼下にしながら、連合国の方向へスピードを徐々に上げてゆく。
長い間飛び続けて、ようやく砦を発見。
ゆっくりと高度を下げながら近づくと、見張りの兵が何やら話しているがさっぱり分からない。
SP10000を使用して、言語と文字のスキルを取得することにする。
取得した瞬間、話す内容が分かるようになり面白い話をしていた。
「最近、魔王の魔物の数が減ったらしいが、お前も聞いたか? 」
「ああ、聞いたよ。俺のダチの話だと何処かと戦争をしているらしい」
「戦争! それは、帝国かそれとも共和国か? 」
「それがゲートを使って遠くの国と戦争をしているらしい」
「だから魔物の数が減ったのか、いい話を聞けたよ相棒」
「俺は情報通だからなハハハハハー」
色々聞きまわり、分かったのは通貨単位はドルカで3ヶ国共通で10ドルカが100円らしい。
時間も24時間で1日、1週間は10日で木・石・金・水・火・風・土・日・月・死と呼ばれている。
共和国と連合国は仲が良く、貿易も頻繁に行なわれ一部の貴族は婚姻関係で強い繋がりを持っている。
帝国はどちらも仲は良いとは言えないが条約で不可侵を誓っている。
そして、3国でもっとも軍事に強さを求めて止まない帝国であるらしい。
それと定番の冒険ギルドなる物があるそうで、魔物を倒せる実力があれば正体不明な流れ者でもすぐに成れるらしい。
ここには、ギルド支部は無いようだが、もう少しいった所のダーレルの街ならギルド支部があるらしい。
この情報を手に入れる為に、精神支配なるスキルを取得。
5メートル以内と限定されるが、聞きたい情報は聞き出せた。
早速ダーレルの街に向かって、道沿いにそって飛行し続ける。
道はあるが、雨が降るとぬかるみ馬車の走行が困難に成るほどの道である。
今、その道を大きなトカゲにまたがり、兵士の格好をした男が走り去っていく。
ここは、馬でなくトカゲが馬代わりのようだ。
そしてようやく、ダーレルの街らしい街を発見。
道をそれた所で、結界と隠蔽を解除。
ここからは歩きで街に向かうと壁が続く正門に到着。
門番なる2人に呼び止められる。
「お前は、何処から来た者だ」
「は、はい、わたしは遠い異国からきました」
「何しに来たのだ」
「はい、金がなくなり冒険者になろうとここに来ました」
「冒険者なら無料で通れるが、金がないんだな。金に代わる物を置いてゆけ、そして冒険者の証を持って来れば返そう」
「そうですか、分かりました。このナイフですがどうでしょう」
「変わったナイフだな、いいだろう通れ」
街の中は賑やかで、幾人の人が往来して砦と違う雰囲気をかもし出している。
そして教えてもらったギルドに入る。
受付で冒険者になりたいと言うと、木札を渡された。
詳しい内容を教えてくれと、頼むとすんなりと話し出した。
「冒険者には、クラスがあり初心者は木の札ね、銅が一般的な冒険者であそこの依頼板からクラスの依頼書を持って来れば依頼受理になるわ。沢山依頼をこなし信頼を勝ち取れば鉄・銀・金とクラスが上がるわ」
「ありがとう」
俺はそう言って、依頼板に行き依頼内容を確認してゆく。
薬草採集:5束で100ドルカ 5束単位で依頼
解毒草採集:5束で700ドルカ 5束単位で依頼
木札のランクだとこの2つしかなかっので、この2枚を取り受付に向かう。
受付に依頼書を渡すと、帳簿のような物に記入して木札と依頼書を返された。
「この依頼書は常時受け付けているの、だから依頼板に返しておいてね」
依頼書をかえして、早速採集に出かけよう。
この時間帯は冒険者が居ないので、例のテンプレもなかった。
正門の門番に木札を見せると、ナイフが返されホッとしてしまう。
「死なないように頑張れよ」
何故か優しい言葉を掛けられ、胸が少し熱くなる。
薬草や解毒草の見本を見せてもらい、鑑定でしっかり記憶している。
気配探知で既に何処に生えているのか理解しているので大丈夫だろう。
異世界の冒険を始めよう。
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