太夫は羽化の時を待つ

作者 悠井すみれ

美しき太夫の如く舞い降りるのは、絢爛豪華、極彩色の蝶の群れ。それは死。

  • ★★★ Excellent!!!

都会の一角で干からびたミイラが見つかる。
極短時間で起こり得るはずのないミイラ化の謎を追う刑事が、恐ろしい怪異に巻き込まれていく。

謎が解き明かされるを知りたくて、読む手が止まらなくなります。
太夫の伝承、不気味な童歌、美しい蝶の乱舞、幻想的かつ恐ろしい怪異譚です。
あなたもどうぞ、極彩色の悪夢をご覧になって下さい。

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★★★ Excellent!!!

 実在の生物や史実をアレンジした土着伝承や風習を基盤とする、ミステリー色の強いホラーですので、心霊系や残酷描写が苦手な方でも比較的入り込みやすいと思います。
 読みやすくて分かり易い語り口と、人間ド… 続きを読む

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