単語集
・魔力・妖力
2つとも同じものを指す言葉。妖力の方は東洋の一部でのみ使われている呼び名で、世界的には魔力のほうが主流。
本来は1周期半年程度かけて波のように濃くなったり薄くなったりするが、劇中の年度では本来薄くなるはずの時期に濃くなり始めている。
魔力自体は、使用者の精神に応じて性能が変化することがある。そのため、必殺技の名前を叫ぶ、魔法の詠唱をする、と言った行為にもある程度意味がある。
人妖には、魔力の適性的なものがあり、炎・氷・雷・風・水・土・光・闇の8属性に対して存在する。それらは、基本的にはSilver Bullet謹製のバングルで測定を行う。
適性自体は1~100の数値で表され、30強ほどあれば適性ありとみなされ、50ほどあれば下記の【習得技術】の欄に書ける。
一応【無属性魔法】と言う分類もあるが、それは雑に魔力の塊をぶつけるような感じなので、基本的に適性も何もない。
・退魔師
退魔師の流派を修め、それによって善を為そうとする者たちのこと。
江戸時代までは色々と分かれていたが、明治時代に入ってSilver Bulletによって一括で管理されることになった。
各流派の自主性はある程度尊重されているが、基本的にはエージェント登録が推奨されている。
・変身術
なにかに変身したりする術。化け術とも。
後述する転化とは似て異なり、こっちは簡単に戻れるのが特徴。
基本的に非常に高度な術であり、狐娘が人間の姿になるにも一苦労する。
劇中では人魚が使う人化の魔法と海緒が作成した人魚化デバイスが登場するが、作成に不断の努力(と狂気)が必要だった上に両方とも不完全。(前者は体の半分以上が水に濡れると強制的に解ける上に発動中は魔力が弱くなる(人に擬態している夕華より下になる)し、後者は時間が来るまで解けな……かったが後に改善された)
・音魔法
音を媒介に対象に効果を及ぼす魔法。
他にも、音自体を操る魔法の呼称としても使われる。
もともとは人魚の専売特許だったが、20年ほど前に地上に対して技術供与があり、それから地上でも使う人が出てきた。
対象に聞かせないと効果がない反面、聞くだけで効果が出てしまうため使いづらい。
金治はこれを指向性のあるスピーカーを用いることで解決している。
人魚伝説とかで「人魚の歌声を聞くと危険」って言われるのもこれ。
・早着替えの術
指を鳴らすだけでサッと着替えができる術。
予め服を保存しておいて、使うと今着ている服と保存した服が入れ替わる。
再び使うと、服が保存状態に戻り、その前に着ていた服に戻る。
人にもよるが、保存できるのはだいたい1セットだけ。
狐勢がこれを使って着る服は自動修復機能があるため、破損しても自動で治るし、汚れても妖力を通せばすぐにきれいになる。しかし、原型を留めないほど破損してしまうと修復できなくなる。
人魚が使う人化の魔法にはこれが部分的かつ限定的に使われている。
・魔力隠蔽術
魔力の出力を抑えて、普通の人間のものに見せかける術。よっぽど特別な方法じゃないと人間と見分けがつかなくなる。
・お札を使った術
お札に魔力回路を書き込むことによって、様々な効果を発動させることができる。
お札には、それ用に作られた和紙を使うことが推奨されるが、コピー用紙でも良いとされている。
一度使ったお札の再利用は推奨されていない。
・人払い
お札を使った術の一つ。
1枚を中心とした球形、複数枚を中心とした角柱などがある。
角柱に作る際、上側はなくてもいい。もちろんあったほうが安定感が増す。
お札に内蔵させた妖力が切れると勝手に切れてお札も消えるのでたいそう便利
普通の人は範囲内で起こっていることを認知できなくなり、また体が勝手に避けるようになる。
ただし内側から強い光が出たりすると防げない。
・Silver Bullet
普通の人には対処しきれない数々の事件を解決する組織。所属している人は2/3くらいがフロント企業に入っており、それ以外は主婦だったりまだ社会人でなかったり、はたまた人数は少ないがフロント企業以外の企業に入っていたりする。
ロゴはガラスを破る弾丸。
日本の支部は地方ごとにある。
・Silver Bullet関東支部
夕華たちが登録している支部。
関東支部はフロント企業が地上(15階)、支部が地下(6階)の構成になっいる。
地下は1階がフロントとリラクゼーションルーム、2階がトレーニングルーム(トレーニングルームとジムがある。1・2番部屋は予約専用)、3・4階が研究室(資料室や図書館は4階にある)、5階がフリースペース、6階が司令室となっている。
・Silver Bulletのポイント
Silver Bullet内でのみ使えるポイント。
任務の報酬としてもらえる。(報酬はきちんとそれとは別に金銭でももらえる)
これを使えば組織内でのサービスをとても割安で使える。
・エージェント証
自身が【Silver Bullet】のエージェントであることを表す証明書。
司令室への入室権利がある司令部用と、司令室には入れない前線エージェント用の2種がある。
エージェント証や後述する入館許可証は、免許のような見た目になっている。
・入館許可証(研究員)
エージェントではないが、研究のために入館を許可された人が使う。
効力は前線エージェント用エージェント証と同様。
・入館許可証(通常)
エージェントではないが、理由あって入館を許可された人が使う。
(関東支部で例えると)基本的には1・2階しか入れないが、5階で開かれているイベントの一部には参加できる。(3・4階は廊下には入れるが研究室には入れない)
・エージェント個人表
各エージェントの能力・過去に達成した任務などの情報が書かれている。
窓口に行けば戸籍みたいにもらえる。
ちなみに複数の人で任務を受けている場合、仲間の表ももらえる。
・暗号化ツール・復号ツール
Silver Bullet内にてデータのやり取りをするために使われるツール。
復号にはSilver Bulletのマイページに行くことが必要。
暗号化したファイルの拡張子は.sbz
・魔力観測機
目の前にあるものの魔力を測れる機械。メガネ型・片眼鏡型・仮面型などなんでもござれ。
基本的に光のように入ってくる魔力を見ている。空中の流れなどは拡散しているものを見ている。
・エーテリアルラム
バリアとか結界とかそういうのを破るために使う、対霊的防壁用破城槌。
・狐娘
人に近い姿に変化した狐の総称。ただ、夕華の弟たちが狐娘の特徴を持った「男性」として生まれたため、改称が検討されている。
とはいえ男性の半人半狐は人間と狐娘の間にのみ生まれるので別に特別な呼称はいらないんじゃないかとも言われている。
中には野狐や妖狐、神使の狐などが入っている。
多くの狐娘が幼女体型。しかし胸の大きさはまちまち。
触ると非常に心地よい狐耳と尻尾を持ち、尻尾に至ってはその肌触りを再現した抱き枕が組織内で出回っている。
大体50年くらい生きた狐は体の中に妖力を溜め込み人に近い姿をとるようになる。(野生かどうかに関わらず)そうした狐はスカウトされ、狐の里へ向かいそこで修行をする。
種族的な特性として炎属性に傾いているため、炎術が得意な狐が多い。しかし突然変異的に別の属性に優れる狐が生まれたりする。
とはいえ普通の狐娘でも別の属性が使えないわけではない。実際、紺也は他にも岩・風・水・光術も扱える。
・化け狸
野狐etc狐系の人外に対する狸系の人外。
本来高等術であるはずの化け術に特化しているため、全ての化け狸が大なり小なり化け術を扱える。補助具があれば使える者から、様々な物に化けられる狸までいる。そもそも化け術を扱えないと化け狸として認めてもらえない。その代わり戦闘能力は皆無に等しい。
実は狐系人外とは仲がよく、Silver Bulletが日本に上陸する前から、狐と人間の仲介役を担っていたんだとか。
・狐の里
きつねがたくさんいるところ。全体的に涼しく、冬には雪が降る。
狐娘が修行をしたりする。
夕華らはここでは組織と繋がりのない狐娘からはあまり知られていない。
街並みなどは基本的に江戸時代以前ベースだが、一部に現代技術が使われ始めていたりする。
どこにあるかは不明。しかし、少なくとも、人間が普通に取れる手段では行くことが出来ない。
・人魚
人の上半身に魚あるいは水棲哺乳類の下半身を持つ種族。(ただし全員が尾っぽを前後に動かすタイプ)
鱗持ちかそうでないかに関わらず全員が胎生。生殖はイルカみたいなイメージ。
水棲動物のような下半身の他に、ヒレのような耳とアバラに沿って形成されたエラが特徴。
地上では自動的に肺呼吸になり、水中では自動的にエラ呼吸になる。
寿命は長い。個体差はあるが人間の3~5倍くらい。
バミューダトライアングル内には異常に濃い魔力があり、それにさらされた人々が転化したのが始まり。その後水中で人間たちとは違う文明を築き始めた。(電気ではなく魔力によって駆動する色んなデバイスを作ったりとか、いわゆるマジックパンクってやつ)
現在はそこを中心として、東京湾やニューヨーク近郊など、大都市付近の海中に都市を築いている。
政治システムは大統領制に近い。(ただし大統領に当たる人は慣例で「王」あるいは「女王」と呼ばれる。)
かつては地上に出られなかったり人化の魔法が不完全だったりしていたが、現在は完成品の人化の魔法があるため比較的楽に地上に上がれる。
ただし体の50%以上が自分の体液以外の水分に触れてしまうと人魚の魔力が強力になりすぎて魔法が解けてしまう。(30分だけ補強して魔法を保つお札はある)
ちなみに、この世界における「人魚姫」はほぼ実話。
またまたちなみに、人魚の肉を食べても不老不死にはならない。
・転化
人間がなにかの働き(非常に濃い魔力を浴びたりとか吸血鬼に噛まれたりとか)によって人ではないものに変化してしまうこと。
「焼き加減」によってもとに戻せたりもとに戻せなかったりする。(進行度合い順に、現地のエージェントでも戻せる→組織の病院にある専門の機械が必要→特別な方法でないと戻せない、と言った感じ。)
ちなみにそんなことが起こる理由は、濃い魔力で活性化した魂が暴れて人の体を突き抜けてしまうため。
Silver Bulletにおいては、一般人を転化させるのは禁止されている。
また、組織内の人が転化するには、転化する方が転化届けを書いて審査を受ける必要がある。また、させる方が免許を取っていると望ましいとされている。(失敗して変な姿になったら嫌だし)
e.g.)バミューダトライアングル内には異常に濃い魔力が充満しており、無対策で中に入った人は数秒で人魚化する。(Silver Bullet内でもたまに事故で人魚化する人が出てくる。)
・有体(ゆうたい)幽霊
魂が自身をコアとして魔力を纏った状態。
わかりやすく言えば「触れる幽霊」。
基本的に殴る・切る・撃つといった物理攻撃は無効。
しかし、爆発や各種魔法などの高エネルギーによって魔力を散らせて一時的に無力化することが可能。
ちなみに効かないだけで結構痛い。
成仏させるには纏った魔力を散らした上でしばらくの間纏わせないようにする必要がある。
・吸血鬼
人間の血を食料にする種族。
その多くはルーマニアにある隠れ里で暮らしている。人間に友好的な者もいれば、敵対的な者もいる。
人によって様々な能力を持つため、対処が容易ではない。例えば休眠時はめっちゃ硬くなって攻撃が通りにくくなる、とか、例えば吸血コウモリを放ってそれが吸血した人を下僕にする、とか。
十字架やにんにくなどは無効。だが、強い光、特に赤外線と紫外線に弱い。これは、吸血鬼特有の魔力が光と打ち消し合うためである。
心臓がコアとなっており弱点でもある。別に杭を使わなくても槍かなんかで貫けば良い。
吸血鬼には純血吸血鬼・眷属吸血鬼の違いがある。純血吸血鬼は生まれながらにして吸血鬼である者である。基本的に吸血鬼の両親から生まれたりとか。(親は眷属でも可)
眷属吸血鬼は、純血吸血鬼に複数回吸血されると転化する。眷属に吸血されても吸血鬼にはならず、吸血鬼の下僕になる。下僕になっても、普段どおりの転化治療装置で治せる。
・電霊
あまり良く分かっていない存在。
現状
電子機器の中に入って自由に行動したり電子機器を操作したりすることができる。電子機器に入るときは光の粒となって画面に入っていく。
不老ではあるが、不死ではないとされている。
・私立坂田高校
夕華が通っている、横浜市にある私立の高校。夕華の家からは歩いて10分。
学校内には守護神的な存在がいるものの、信仰がなく大した力がないため脅威に晒されていたり晒されていなかったりする。それを除けば治安はふつう。学力は比較的高い方。あと進学校。
教室棟(3階)・実習棟(4階)・部室棟(2階)が存在する。屋上には自由に行けるが、その代わり屋上の柵が高い。
1・3年は6クラスで2年は7クラス。2・3年とも後ろの2クラスが文系でそれ以外が理系。そして1クラス40人。
学校外でもネットで授業が受けられ、出席日数にもカウントされる「学校外出席制度」がある。ただしそれでテストは受けられないため、あとで再試験を受ける必要がある。
学食がある。激辛メニューが良い意味でも悪い意味でも有名。
授業は全学年共通で6時間目まである。
購買の人気商品は坂田高校オリジナル堅焼きクッキー。
横浜市にあり、新横浜駅から歩いて20分くらい。(間に夕華の家がある住宅街があり、それからは歩いて10分)
保健室は7部屋に分かれており、ベッドが4個ある部屋が2つ、ベッド1つの個室が2つ、診察室(A・Bと分かれている)が2つ、休憩室が1つある。またあらあら系の三つ子のお姉さん(上から赤・青・緑のチョーカーを着けている)が先生をやっている。
プール(体育館内にある)はなんと温水であるため、プールの授業は冬にある。
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