第192話 だめ男製造マシーンだったなと思った、本日。
恋する乙女、涼子ちゃんと謎多き男、関川君の恋路を楽しくも語尾に悩みながら書き続けている、本日。
書いていて思ってしまった。私、こんな純粋な恋愛、多分、してないかも。
腐れ縁で十年付き合っていた彼氏とは実は一年くらいで関係が破綻していた気がする。でも、最初の彼氏だしと執着を持っていて、自分は何股もかけてるのに、「絶対浮気なんてしてないし! A君だけだし!」って付き合っていた。
超最低。今ならそう思うけれど、A君もかなり浮気をしていたゆえ、お互い様だと思う。その模様は、黒歴史を語った過去の妄想日記にあるのですが、それがこちらですと言いかけて、それを読んでない人にまで黒歴史を暴露しなくてもいいんじゃないかと思い直しました。
そうそう、胸を張って言える過去ではないのですよね。
ちなみに、私は今は本当の愛を知ってしまったから絶対にしないのですが、かなりの「だめ男製造メーカー」でした。「ダメンズウォーカー」ではなく、「ダメンズメーカー」です。
その当時の自分を男性目線の方から書いたお話もあります。それが、最近全く更新していない【よろず屋うろん堂 作者:和響 https://kakuyomu.jp/works/16816927859568350254】の、【パチンコ店の男 1 https://kakuyomu.jp/works/16816927859568350254/episodes/16816927860964055871】から始まるストーリーです。
全くこのお話のように、まるで自分が被害者のようなふりをして、私はその当時の腐れ縁の彼氏をちょっとだめな奴から、かなりダメなやつに仕上げて行きました。
その当時の彼はもともと自分に甘く、誰でも入れる私立高校に進学し、そこは体育会系に力を入れている私立高校だったのですが、サッカー部で丸坊主よりもさらに上をいく、ゴリン(髪の毛の長さが5ミリ)になることが嫌で退学をするような彼でした。
今自分の子供が中三になって思い返すと、「じゃ、サッカー部やめても、学校に行けばよかったんじゃね?」と思うけれど、その当時は、「そうか、じゃ、やめたら?」くらいに思ってました。
「こわっ!」
思わず声が漏れます。その後の彼は落ちるとこまで落ちていった気がします。まさにパチンコにハマって給料を全部すってしまい、さらには車上荒らしをする的な?
中卒、しかもまだ十五歳になったばかりの彼の働けるところと言ったら結構厳しい現場しかなく、私も学校をサボって型枠大工の仕事についていったこともありました。
まあ、あれです。その親方も同じ感じで、高校の制服を着た私が現れても、「一緒にきていいよぉ」とか言う、「学校に行った方がいいんじゃない?」な大人ではなかったのです。ちなみに、その親方さんはまだ若く、しばらくして、四人の子供を残し、家を出て行方不明になりました。
「激しいな、その話」
今ならそう思うことも、若い私は「へえ」くらいにしか思ってなくて、そういうものだと思いました。よかったです。心から愛を感じ会える人に出会えて今があるのです。
しかし、ダメ男を製造するのって、本当に誰も幸せにしませんよね。
自分も悲劇のヒロインに酔っていて幸せじゃないし。
物事には、加害者と被害者がいると思います。
私はこれをされた、と、被害者になる。
あいつは加害者と、指を差す。
その本質を時には落ち着いてみたほうがいいと、私は過去の経験から思っています。
私はダメ男と付き合って、一時的にダメ女に成り下がったかもしれない。でも、そもそも、なんでも「いいんじゃない」と受容し、彼をダメにしたのは誰でもない私だったりもします。
あ、ちなみに、ダメンズウォーカーも、ダメンズメーカーも、彼女の方が潜在意識で思っている「私がいなきゃダメな人」という承認欲求からきていると思っています。まさに、あの当時の私がそうでした。私がいないとこの人はダメになる。そう思って理不尽なことに耐える自分を美化して、そこに自分の承認欲求を感じて、その理不尽に耐える心の痛みをリストカットがやめれない人のように、常習化していました。
私はリストカットではないですが、大きなピアスの穴をグリグリと耳に開けて、痛み止めを大量に飲み、目の前の世界が緑と赤で覆われたことがあります。
病んでました。
かなり。
そんな十代後半でした。
ダメ男製造マシーン。
それは自分の心の承認欲求のための行為。
昨日見たニュースで、ネット上で、投げ銭課金をする人たちのインタビューにその当時の私がオーバーラップしました。
「時代は違うけど、これ、同じじゃね?」
自分の居場所を探すため、ダメになりそうな、自分に依存してくれそうな男を探し、依存させてその後束縛に苦しんで、それがそれで幸せと感じる女だった私。
推しに課金をして、「なになにさんありがとうねー」と言ってもらえることに喜びを感じ、次から次へと課金をする中で生まれる幸福感。それはそれでありだと思いますが、それは「愛」ではないと思います。
そんな状態から抜け出して、今、愛を感じながら生きていて私は幸せだなと思いました。なんか、関川君を書いていると、そういうことをよく思い出します。
私はもう、ダメ男製造メーカーではありません。
それは、愛を知ったからです。
私が思うに、「愛」とは、「愛」する人に一番幸せになって欲しいと、相手に想いを寄せることだと思います。
独りよがりの、思い込みではない、「愛」です。
そんな魂のパートナーがいて、私は幸せです。
腐れ縁の時代があったA君もそんな人に出会えてたらいいねと、軽く思う今日この頃なのでした。
そんなまるで番宣のような短いこの日記を妄想もなく終了し、私は本日五回目の洗濯に向かおうと思います。
「一日に5回も洗濯って! どうなっとるんじゃー!」
まじで今日何度も叫んでしまいました。
お昼から出張先に戻るパパと一緒にお風呂に入った後のバスタオルが一枚もない。
「こら! バスタオルは一日一人一枚って言っただろ!」
そんな我が家は、平和だと思います。
本日は日曜日。
中三の一番ちゃん含め、バタバタとしていました。
でも、そんな家族がいることが何よりの感謝です。
本日も、お読みいただき、誠にありがとうございました。
***
仲良しのカクヨムさん、風鈴ちゃんが、私の妄想日記は平和を意識してしまうよね、と言ってくれました。
国や地域が違えばわからないことも多いです。
でも、これだけは同じじゃないかと思います。
どんな国であっても、生まれた命を守りたい。
それは母性であり、父性。
男性、女性、お母さんになったことがない人、女性じゃない人、お母さんの人。性別や国籍や肌の色で区別をつけるのではなく、愛しい命を守るものとして意識が同じならば、それを表す表現的な名称なんて、関係ない。
すべての枠組をこえて、手を繋いで世界の平和をいつか実現していけたらと、願い続けています。その一部に私はなりたいです。
――黙祷。
私は、平和な世界を望んでいます。
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