第156話 部活保護者会後日談

 二日間にわたり書いたN中学校卓球部保護者会。その後日談を少々載せまして、本日の妄想日記にしようかなと思います。


 前回までの保護者会のお話。その中で出てきた高橋さん(仮名)ですが、昨日後半を投稿したそのすぐ後に、なんと卓球部のグループラインにメッセージが来ました。そのまま掲載はできないので、私の方で書き直して掲載します。


《 高橋です。昨日は出席出来ず、大変申し訳ありませんでした。この機会に、私の患っている病気の事をお伝えしなくてはと思い、メールします。私は、小脳が萎縮する、遺伝性の難病 『脊髄小脳変性症』です。この病気の治療法はありません。でも、何かしらお手伝い出来ることがあれば、お声がけください。よろしくお願いいたします》


 見えない何かのエネルギーや波長があって、後半を書いてすぐに届いたのかもしれないと思いました。すぐさま、ネットで、『脊髄小脳変性症』を調べました。


 脊髄小脳変性症は、小脳の神経細胞が変化することで、「歩行時にふらつく」、「ろれつがまわらず話しづらい」、「不規則に手がふるえ目的の物をつかみづらい」などの症状をきたす病気の総称だということ。


 原因は様々だけど、遺伝性と非遺伝性に大別され、日本全国で3万人を超える患者さんがいらっしゃると推定されること。


 大人になってから発症する場合は基本的に、それらの症状は非常にゆっくりと進みむことを知りました。


 三十分車で行くだけの大会会場には、心配でいけない理由も理解できました。車を運転している途中で、ふらつくような感じになってしまったら、事故につながる。そう思えば運転を長い時間することはできないと思います。被害者にも加害者にもなりうるのだから。


 自分の常識を超えて想像力を発揮すれば、世界はもっと優しくなれる気がします。


 例えば、ロシアの人がプーさんが正しいことをしていると信じたとしても、「もしも自分の家族が爆撃されたとしたら」を想像できれば、プーさんの思想理念は正しいと信じれるけれど、それでも誰かを無差別で殺すことだけはよくないと思える気がします。


 政治的にその方針は正しいけれど、無差別に罪もない人を殺すのはよくない。


 政治的な側面と、被害にあった人を想像する力は、別の次元の話だと、私は思います。


 政治的には、国としては、その行動は正しいということと、その正しいことのためには無差別殺人も辞さないということの中に、その死んでしまった人、その家族、その悲しみを、想像し、自分のことのように痛みを感じることができたなら、選択肢は独裁的な尊敬するリーダーのやることをなんでも指示する、ではない気がします。


 国同士でもない狭い世界の、小さな日本の地方都市のその中でも田舎な地域のいくつかある中学校の中の、いくつかある部活の保護者会でも垣間見れる人間の愚かさです。


 想像し、当事者の痛みを知ることで、もっと世界は優しく変わる気がする。


 そう体感した、保護者会でした。

 

 そうそう、この妄想日記の、『第26話 まさかのミステリー小説か?』で書いた私の家のお隣さんですが、その後しばらくしてからその家の行方不明かもしれない方をお見かけしました。


「めっちゃ良かったー!」


 思わず、車の中でお見かけした瞬間叫びました。


 私も、自分の意識の中の枠にはまらず、いろいろなことを想像し、学んで行きたいです。


 そんな本日は、少し真面目に。でも、少々アルコール摂取なので、朝起きたらびっくりするかもですが、後日談を書きたかったのです。


 本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございました。








誰かの何かを想像することは、思いやりの原点だと思います。


何があっても、戦争だけはしてはいけない。


だって、その状況を想像したら誰もきっと幸せじゃない。



神様、お願いです。


戦争をしない未来に、私は進んでいきたいです。










――黙祷








世界が優しい光に包まれて、戦争のない未来がいつか来ますように。





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