第100話 第1話に寄せて。題100話目はこうなりました。

 誰だー! 記念すべき第100話でトカゲ男子のBLに挑戦するなんて言ったやつはー! な、本日。


「まじで? 誰それ書いたの? 本当無理!」


 今日この言葉を何回繰り返したことか! お花畑の脳味噌ちゃんに塩を追加してやりたい気分になりました。味噌だけに。あ、そう言えばここ数年味噌つけてないな。よし、今日は味噌の話でもするか。というわけにもいかないので、いや行けば良いと思うけども、けどもだ! それではダイエット以外有言実行女の名が廃る! やってやろうじゃないの! 恋愛ものが苦手なBL読んだことない私が、記念すべき第100話で! というわけで、ただいまネタを探しています。しばしお待ちを。


 あ、その前に日記の部分を書いときます! 妄想日記なので。今日は嬉しいことがありました。数日前に書き出した新作ミステリー【伝書猫】が、本日のミステリー部門10位になってました! これも読んで応援してくださっている皆様のおかげでございます! あんまり嬉しかったので、スマホ画面をスクショしようと思ったら、その下に新着レビューコーナーがあるのですが、なんと! 仲良しの風鈴ちゃんが伝書猫にレビューしてくれたのが一番上に載ってました!


「風鈴ちゃんのレビューと一緒に記念撮影できちゃった♡」


 あんまり嬉しかったので、近況ノートに貼って記録しておきました。てへ。そして書くのが楽しい! なんか何にも制約なく、思いつくままに書いている【伝書猫】ですが、どんな展開になるか、私も全く読めていません。おいおい。読めていませんが、いくつかの展開イメージからその都度脳内再生くんが、こっちにしてー、あっちにしてーなんて言いながら、書いていくのだと思います。それがめっちゃ楽しい! だって、書けば書くほど、その謎が見えてくるんですから。 まだ謎解きはじまってないけど。だから早く書き進めたーい! どんな事が起きるのか、書いてる私はワクワクです!


作品紹介も、こそっとリンク貼らせてください♡

【伝書猫  作者:和響 https://kakuyomu.jp/works/16816927862103937366


 よし、もう800文字くらい日記は書けた。てことは、さくっとトカゲ男子BL風を書いておしまいで大丈夫なはずだ! ネタはできたか? オチはあるか? ううんとううんと、ううんと、……!


 多分、行けると思うので、もしよかったらお付き合いくださいませ。



***


【 愛のカタチ 】



僕の名前はドラ。アガマ科のトカゲだ。


僕の住んでいたところは、砂漠のような渇いた土地が広がる場所だった。そこには僕の仲間達がたくさんいて、僕たちは太陽が登っている間は枯れ木や石の上で日向ぼっこをしていた。そして太陽が沈むと、その枯れ木の下で身を寄せ合い、寒さを凌ぐ。


僕たちはいつも誰かと肌を触れ合わせる。そんな暮らしをしてたんだ。


でも、ある日、人間という生き物がやってきて、僕たちの仲間を何匹か捕まえた。僕もその中にいたんだ。


僕たちはその後、真っ暗な箱に入れられて、長い時間をかけて、人間が沢山やってくる透明なケースにたどり着いた。僕は正直言うと、早く元の砂漠に帰りたかった。僕の住んでいるところはここじゃないから。


そう思っていたけど、元の場所に帰るなんてことはできなかった。そして、僕と一緒にやってきた仲間達がだんだん減っていって、最後に残ったのが、ペーだ。


僕たちのドラと、ペーという名前は、僕たちの新しい家になった人間がつけた。それまでは僕たちには名前というものがなかったんだ。だって、みんなおんなじ仲間。名前をつけて区別する必要なんてないと思わない? みんな同じなんだから。


でも、僕とペーには名前がついた。


この時から僕たちは、一匹と一匹になった。僕たちみんなという括りじゃなくて、一匹と一匹の個体になったんだ。


僕たちはどちらも雄だった。


僕は最初ペーが僕より身体が大きくて、カラフルな背中をしているから、あんまり好きじゃなかった。だって、僕の方が小さくて、背中の色もカラフルじゃないから。でも、僕には誇れるところが一個だけあった。


それは尻尾だ。


ペーの尻尾は昔獣から逃げた時についた傷で、途中で少し切れていた。


僕の尻尾は美しく先っぽまで伸びている。


それだけが僕がペーに自慢できることだった。

雄だしね、何か自慢できることが欲しかったんだ。


人間の家に来て二匹でいる時、僕たちはやっぱり元々住んでいた環境が忘れられないから、昼間は別々にいることが多いんだけど、夜になると、くっついて寝る。だって、それが元々の僕たちの生き方だから。


ある日、夜二匹でくっついて寝ていたら、僕はなんだかペーのことがたまらなく愛しくなってきた。だって、この場所には僕とペーしかいないからさ。愛しくなるのは、ペーしかいなかったんだ。


そしたら、なんだか、ペーとの子供を残したいと思い始めてしまった。

だって、ここには僕とペーしかいないからさ。

ペーとしか、子孫は残せないんだ。


最初ぺーは嫌がっていたと思う。


僕がペーの上に乗って、ペーの無い耳に舌を這わせてみた時、びくっと震えるのがわかったから。その後に、ペーの首筋を噛んでみたんだ。そっと最初は優しく、でも逃げようとするから、僕はもっと強くペーの首を噛んだ。逃げられないように足を絡ませて。


そしたらペーのやつ、僕の腕の中から逃げていこうとするんだ。だから僕はもっと激しくペーを抱きしめて、首筋に舌を這わせた。そっと優しく。ペーがそれに感じるたびに、僕の生殖したい機能がはちきれそうになって、ペーの生殖するための機能に近づこうとするんだけど、でも、ぺーはまだ受け入れられないようで、だけど、そんなに嫌じゃない顔で僕の方を見てこう言ったんだ。


「僕がネコになれば良いの?」


僕はその言葉を聞いて、最初は戸惑ったけど、優しくペーの耳元で、


「そうだよ」


と囁いて、ペーをもっと強く抱きしめながら首元にきつく噛み付いた。もう、我慢するのが。ペーもできないのか、湿り気を帯びたペーの生殖するための機能が僕の生殖するための機能の方にくいっと持ち上がってきて、いよいよ僕はその時を迎えようとしたんだ。


でもその時、


「どうしたの?喧嘩してるの?」


と、人間のおばさんに捕まえられてしまった。

こうして僕とペーの最初の情事は人間のおばさんの余計な行動により、ないものとされた。もう少しでペーとひとつにまぐわって、子孫を残せたかもしれないのに。



それから幾度となく僕たちは愛し合おうとした。

でも、その度に、人間が邪魔をする。


「おかーさーん! ペーちゃんとドラちゃんが喧嘩してるー!」



僕たちは明るいうちしか愛し合うことができないと言うのに。だって、僕たちは夜は一緒にくっついて寝るんだ。爬虫類だから体温も下がる。そうすると、もう行動が鈍くなって、生殖する機能を使うこともできなくなるんだ。


人間がいつも僕たちの愛を邪魔する。


そうこうしているうちに、春になった。

僕たちはもっと活動的に動けるようになったんだ。


でも、昨日ペーが僕に言った。


「ドラにタチを任せたら、人間が邪魔する目を盗んで生殖機能を使えないよ。だってもう三ヶ月以上もできてないじゃないか」


僕は言葉を失った。

そんな僕の首筋を噛みながら、ペーが言った。



「今日から僕がタチで、君がネコになるんだ。僕の可愛い子猫ちゃん」


僕たちの子孫を残したいと言う挑戦は、今日も続いている。

小さな砂漠の、狭い世界で、リクガメに見つめられながら。



***



 記念すべき第100話は、第一話とリンクする形でお送りいたしました。いかがでしたでしょうか、やはり私は、恋愛ものとBLは向いていない気がしました。とほほ。お読みいただきまして、誠にありがとうございました。



 こんなお馬鹿な日記が書けるのも、平和だからこそ。


 今日ニュースを見て、辛い気持ちでいっぱいになりました。戦争は、人を狂わせていくのですね。最初はそんなことできないと思っていた人でも、どんどん狂っていって、最後は残虐な行為をなんとも思わずにできる。きっとそう言う脳内麻薬が出てしまうのだと思いました。


 その麻薬がもしあるならば、それを元に戻せる薬が欲しい。今すぐその薬を、狂ってしまった人たち全員に注入してあげて欲しい。そう思ったのでした。



一刻も早く戦争が終わりますように、この世界中から紛争がなくなりますように!



――――黙祷。



戦争のない、優しい世界を未来に残したい。

それが私の願いです。

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