第36話 子供の世界と倫理観 たぶん中編の続き
朝からトーストを二枚食べ、昼には子供のラーメンとチャーハンの残りを食べ、おやつにチョコエクレアを食べてからのジャイアントコーンで甘いしょっぱいを満喫した後の夕飯が焼肉だった昨日からの本日のお昼ご飯はピザだった。そんな食べ過ぎな週末を送っている本日。
そりゃ太るわけですよ、糖質オフよどこいった? という脳内再生が聞こえてくる気がするが、これをなんとか終わらせないと、リクエストをもらった官能的なお料理脳内再生ができないので、前置きはそれくらいにして続きを書きたいと思う。すまんな脳内再生。やると決めたら完結しないといけないタチなのだ。
さてさて、前回の流れで、もうこれは現状を全ての子供会の保護者の皆様にお伝えした方がいいと思った私は、急いでパソコンを立ち上げ、LINEを開く。パソコンでLINEを打つと、エンターキーのたびに送信されてしまうので、どうしようかと思ったが、もう私の勢いは止められなかった。ちなみにあとで出てくるQちゃんはおっとりとした物静かな女の子だ。
『夜分に失礼いたします。今日はかねてから言おうかどうか迷っていたことをお伝えさせてください』
『三年生の子供たちが、Qちゃん意外、かなり口も悪く、たまに暴力を振るっている子もいる登下校だと最近知りました。薄々は感じていたのですが、中学生のうちの子がその現場を何度も目撃していたようで、さすがに、これはもう各自ご家庭で、もちろんうちは自分の子に大激怒でしたが、 各自ご家庭で子供とお話をした方がいいのではないかと思い、ご連絡しています。平気で、死ね!と言う。平気でわざと無視をしていじめを生み出す。殴る、蹴っ飛ばす、突き飛ばす、が横行しています。うちの子供たちからの証言だけでは、信憑性に欠けると思いますので、各自お子さんに聞いていただきたいです。大人の見えないところで、子供たちが些細な喧嘩が原因で大事故になることなどあってはいけないし、叱るべき時に叱らなくてはいけないと思います』
『この件に関して、私にご意見がある方は、個別にいただけましたら、ご対応させていただきます』
さすがカクヨムでここ2ヶ月指を走らせて鍛えてきた私のキーボードから打つメッセージは長い。でもしょうがない。本当のことを言わなければ。
すると、六人いる三年生の中でも諸悪の根源はここではないかと思ってしまうくらいの態度と口の悪さで我が家では有名なZちゃんのママからすぐさま返信がきた。私のメッセージは全文そのままを書いたが、流石に人のメッセージを載せるのは私の倫理観に反するので、私の方で再編集した形で書くことにする。
『言いづらい事をおっしゃっていだいてありがとうございます。以前、各地区の担当教諭より三年生の下校の問題を聞いたことがありました。その時は、我が子の事のみ言い聞かせをしましたが、再度、この自粛の期間に聞き取りをし話し合いをします』
これを皮切りに、保護者LINEは各自の思いをそれぞれ長々書いて送り合うことになる。
ある人は、全然そんなの気付かなかったといい、ある人はそれは他の学年もですか? と聞き、ある人は子供から聞いてはいましたがそこまでとはといい、ある人はいじめというより口が悪いとは思ってたという感じで、それはそれはいつも何にも言わないメンバーが思い思いに語る。もちろん今日までは私もその一人だった。面倒な人間関係は必要以上ない方がいいと思っていた。
結果、私の告発LINEで大混乱かと思われたトークルームは、各自の子供への聞き込み調査の報告と、これからはこうしたいと思いますが溢れ、各自が言いたいことを全て言ったのち、なんとか落ち着いた。こうしてこの日の子供会の保護者グループLINEは終わった。
が、この後自分で言っていたから仕方がないが、問題があると分かった保護者からの個別LINEが届くことになる。
次の日、CちゃんのママからこんなようなLINEが来た。
『おはようございます。私がたまに迎えに行く時、大抵、うちのC、Zちゃん、四番ちゃんの3人で歩いてます。気が合うからでしょうか。Qちゃんをいじめてる、仲間はずれにしているという感じには見えませんが、もしQちゃんがそう感じているのであれば、それは直さないといけないことです。口が悪いのはその場で注意してます。正直、以前より悪くなってるなとずっと思ってました。正直、私もZちゃんの影響をかなり受けてると感じていました。遊びに来ても、あいつうぜぇとか、ふつうに言ってて、さすがにそれは言っちゃだめだよって言いましたけど…』
そりゃそうだと思った。周りからどう見えてもいじめに見えるようないじめはしない。大人の世界でも子供の世界でも、どこの世界でも同じだと思った。そしてここでも出てきたZちゃん。
すると、今度はBちゃんのお母さんからLINE通話が。内容は、
「うちのBが言うには、A君もZちゃんには手を出さないようで。Zちゃんが怖いって言ってました」
うん、またでたね、Zちゃん。きっと子供たちはみんなそう言ってるのだろうと、想像できる。ZちゃんZちゃんZちゃんZちゃんZちゃんZちゃんZちゃん。
悪いのは、全部Zちゃん?
気持ち悪い。確かにZちゃんの口の悪さは最悪だ。ちなみに見た目は可愛い女の子。でもその中身は確かに口の悪さが最強クラス。
――ま、私には口では勝てないと思うが。
私も目撃して叱ったこともあるから知っている。でも、それだけの問題じゃない気がする。そのZちゃんのせいでこの話はかたがつくのか? だんだんそっちに話が流れてないか?
気持ち悪すぎる。大体、本人に直接言えない話だけで進むのが気にいらない。
蹴飛ばされてるのをみて見ぬふりをする子供。蹴飛ばされてるのを注意して殴られやり返す子供。いじめてるって全く気付いてない子供。それを聞いて、確かにあの子はと言うだけの親。そして、今後見守っていきましょうで終わる。
私はそんなの気持ち悪い。裏でネチネチ言うのは大人の世界も子供の世界も一緒。大人か子供かという以前に私の信念に従わないと、私として生きている意味がないではないか。
と言うわけで、早速Zちゃんのお母さんに電話をすることにした。
Zちゃんのお母さんはどれくらいそのことを知ってるのか聞いてみたい。知らなければお伝えしたい。今までどれだけうちの四番が泣きながら帰ってきたのかを。
オチがないのがオチでしたな本日の妄想主婦の日日是好日日記ではあるが、この不穏な空気感のまま、最終話に持ち込みたいと思う。なぜなら、もう、文字数が2600文字を超えてきたからだ。読むのも辛い。老眼には堪える。あ、それは私だけか。失礼。
後編に続く。
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