第23話 タリマスカ?
いよいよ書きたかった『ガッチーズと怪党キューピー』の最終章に明日、と言うか今日、子どもがいない時間に書きすすめる時がきた。思ってもなかった。こんなに胸が苦しくなるとは。決めていた結末があるかもなのに、終わりたくないと言う。なんてことだ。
物語を何もない無から生み出し、出てくるキャラを育てて共に歩んで物語を生き、ひとつのラストに向かうと言うことは、こんな気持ちになるのかと。初めての体験である。
妄想の旅を共に歩んでくれた登場人物に感謝である。もうそれしかない。感謝なのである。和響ちゃん、とっても楽しく一緒に感じてきたわ。思いもよらないことしてくれてありがとう。思いも寄らない謎出してくれてありがとう。全然謎の意味わからんかったけど、今ならちょっとわかるわ。溶けてきたよその謎。そしてその意味となぜそれを出したかが私にも。
そんなこんなを明日から書こうと思っているわけで、それがなんとなく今日寝てしまったらもったいないような気がして、寝たくないわけなのだが。
そしてそんな私は深夜、パソコンのキーボードに私の指を動かす。
BGMはAstrix。大好きだったミュージシャンのダンスミュージック。ワイヤレスヘッドホンが気持ち良すぎる! もう止められないのかもしれない。頭の上下運動と指のリズム。天才だ。Astrix。スマホで聞いているそのAstrixが終わったタイミングでTalamascaが流れる。うん、最高です。生で聞いたことありますTalamasca。発狂しすぎて、当時の彼氏がやきもち焼いてました。
若かりし頃の私は、イケイケだったのか? それはわからんが、よく都会のクラブに行っては朝まで踊っていた。帰るのは始発電車。その疲労感も、酔った感覚もよかった。お酒と途中から水だけで深夜を乗り越え踊る。爆音のクラブミュージック。大きなフェスを主催している友達の子どものベビーシッターや、野外フェスのご飯係をしたこともある。非日常のトリップした世界は最高に刺激的で、今でもその音楽を聴くといつでもその頃に戻れてしまう。
音楽で何十年もトリップして戻れてしまうように、お話が終わっても、読んだら戻ってこれるよね。妄想得意だし。
そんなことを思いながら、大好きだったTalamascaミュージックを聴きながら、明日は子ども学校じゃないかと思いだす。
もう現実逃避はやめよう。
明日、多分、最終章を書き始める。
終わりは始まり。それは真理だと思う。終わりは始まり。
いざ、行くか。妄想の中を超えた、妄想の世界の結末へ。始まりの時へ。
胸にある存在しないけれども、実在するかの如く確実に私の中に存在する登場人物たち。
行くか彼らと共に。愛しい登場人物達とこの先に進むか。
いざ決戦の時へ。タリマスカではなくタラマスカのミュージックとともに!
そんな事を思いながら、自宅キッチンで、雄叫びをあげて踊る。
キッチンで深夜にヘッドフォンつけながら踊る私。
バカなのか?
かなり痛い人だよ?
そして、起きれますか? 五児の母よ?
こんな私を夫に気づかれる前に、早く寝ようと思う。もう一杯呑んでから。
そして、明日S田くんが主演の一月スタートクールドラマ見逃し配信を視聴してから、書き始めることにしようと思う。
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