第18話 これが今の僕か!?

 更に1週間が過ぎた──


 今日は休みだ。僕以外は出かけている。


 久しぶりの1人の時間だし、皆にはついて行かないで庭でのほほんとしている。


 ちなみに僕はかなり攻撃を防ぐ事が出来るようになっている。やはり盾使いとしての才能があるんだなぁと実感している。


 師匠は「盾に頼るな。盾を使いこなせ」と口を酸っぱくしてよく言う。



 お陰で地力は鍛えられたと思う……たぶん。……避けている事の方が多い気がするけど。



 久しぶりに今の成長具合を確かめるか……ここ1週間は訓練後のマッサージで精神をごりごり削られるから直ぐに寝てたんだよね……。


 どれどれ『鑑定』──


 名前:ロイド


 性別:男


 一般スキル:『危機察知』『気配察知Lv6』『魔力察知Lv1』『痛覚耐性』『毒耐性』『威圧耐性』『回避』『アクロバティック』『盾術Lv6』『隠蔽Lv7』『魔法耐性』『刺突耐性』『打撃耐性』『魔力操作Lv1』『剣術Lv1』


 上位スキル:『予測(極)』


 特殊スキル:『鑑定』『直感』『絶頂』『見切り』


 ユニークスキル:『感度操作』



 マジか……こんなにスキルが増えてるなんて凄いな!


 耐性系多いけどね!


 これはユラさん、成長しているレラ、フィアと3人同時に模擬戦して攻撃を受けていたら習得出来たんだろうな……。


 凄く痛かったけど……とりあえず模擬戦はシャーリーさんの回復があるから全く容赦がない……フィアとかメイスを使うからいつペシャンコになるか気が気でなかったな。


 これは危機を乗り越えた僕に対するご褒美なのだろう!


 他に『アクロバティック』とあったが、これは無茶な体勢でも避けられるというスキルなのかもしれないな!


『予測』も上位スキルである『予測(極)』に変わってるし、更に特殊スキル『見切り』を習得している。


 これらのお陰で回避力は抜群だ!


 本当、回避特化だな! まぁ、避けまくってるせいなんだけどさ……師匠みたいな盾使いになれるんだろうか?



 まぁ、一先ず棚上げだ。


 何でここまでスキルが習得出来ているのか?


 実は


 それは──


【性感度】大先生のお陰だ! 裏効果である『才能開花・促進』が発揮している!


 どうやら使用しながらスキルを使うと熟練度という奴が上がりやすいみたいだ。『盾術』『気配察知』『隠蔽』は特に使いまくってたから上がり方が半端ない。


 それとスキルの習得条件を踏まえて使用していると獲得しやすい事が今回でわかった。これも本人の才能が左右するみたいだ。


『剣術』スキルは毎日素振りしていても中々習得出来なかった事から僕には才能がやはり無いのだろう。それでも習得出来たけど相当時間が必要だった。


 まぁ、大先生が気持ち良すぎてレベルは2でしか常に使用出来なかったから、もしかしたら僕がこれに耐えれればまだまだいけるかもしれないが──


 使用して未来しか見えないからやらないけどね!


 まぁ、別にずっと使わなくてもそれなりに効果はあるみたいで、レラやフィアも凄い勢いで成長してる……僕も負けてられないな!



 さてさて、お楽しみのマブダチである『感度操作』君を確かめてみよう──


 実はかなり項目が増えている実感があったりする。


【視覚】4

【聴覚】1

【平衡感覚】3

【味覚】5

【臭覚】5

【表在感覚】

(【触覚】5【温度感】5【痛覚】5)

【深部感覚】

(【魔感度】1)

【性感度】2

【好感度】5

【直感】6


 よしっ!


 僕はガッツポーズをする。


 これはという認識は合っていたようで、この表示はどうやら僕自身が自覚しないと表示されないみたいだ。


 前世の記憶を駆使して感覚について考えた結果、これだけ得れたのだろう。イメージ大事だよね!


 まずは僕が注目したのは五感だ。


【視覚】があるのであればと思っていたらやはりあったな。


【平衡感覚】はバランス力かな?


【触覚】は少し特殊っぽくて【表在感覚】に含まれていた。他に【温度覚】や【痛覚】も含まれているな。


 それと相反して【深部感覚】も表示されているな……【魔感度】って何だ?


【好感度】もあるな……これは間違いなく、好きな人が出来たら好かれたいと思ったから覚えたのかもしれない。


 なんか、急に力に覚醒した主人公のような気分だな……。


 さぁて、これらの内容を確認したいと思う!


 わくわくする!


 よし、確認──


【平衡感覚】:バランス力を調整出来る。スキル『回避』『アクロバティック』を習得出来る。他にも習得出来るかも?


 おぉ、なるほど。この2つのスキルはこれが関係してたのか。レベルは【視覚】と同じく成長しないと上げれないっぽいな。


 次いこう。


【聴覚】:聴力が調整出来る。自分に必要な情報が聞こえてくる。脳に負担がかかる為制限あり。練度を上げればスキル『地獄耳』『無音』など習得する事が可能。


 こ、これは──今の僕に必要なスキルでは!?


『無音』という言葉から音を遮断するのだろう。


 これでマッサージ中に艶っぽい声を聞かなくて済むかもしれないな!


 必ずや習得しよう。


 よし、次だ。



【味覚】:食べ物の味覚を調整出来る。練度を上げればスキル『味音痴』『味過敏』などを習得する事が可能。


【臭覚】:臭いの調整が出来る。練度を上げればスキル『追跡』『臭い耐性』など習得可能。


 こ、これも欲しい……。


 このスキルさえあれば『マン汁』だって怖くないっ!


 さすが、『感度操作』だぜ……こいつはもう親友だ。


 こんなご都合主義な展開は生まれて初めてだな!


 よし、次もいってみよ〜!



【表在感覚】

【触覚】:皮膚に触れる感覚を調整出来る。練度を上げるとスキル『魔力操作』『魔力察知』など習得可能。


【温度感】:皮膚に感じる温度を調整出来る。練度を上げると『温度耐性』など習得可能。


【痛覚】:痛みを調整出来る。練度が上がるとスキル『痛覚耐性』『打撃耐性』『斬耐性』『刺突耐性』など習得可能。更に『感度操作』と重複可能。


 おぉ!? 耐性系の習得はこれが関係してたのか!?


 素晴らしいじゃないか!


 特に『魔力操作』! 既に習得してるし、魔法も使えるかもしれないと思うとわくわくが止まらない!


 シャーリーさんも魔法使いはこのスキルは必ず持ってるって言ってた!


 レベルが1だから、きっと最近習得したんだな!


 今説明文を見た【平衡感覚】以外は5が通常でいずれも調整出来るみたいだった。


 僕は魔法も使える盾使いになれるかもしれないな!


 夢が広がる〜♪


 次々〜♪



【深部感覚】


【魔感度】:魔力の調整が可能。主に『魔素還元』『魔力精密操作』の調整が出来る。スキルと重複可能。


『魔力操作』スキルと『感度操作』の『魔力精密操作』が重複したら操り放題ってことかな?


『魔素還元』ってなんだろ?


 詳しく説明を見てみると──


『魔素還元』:外気にある魔素を体内で魔力に変換して使用する事が出来る。


 うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ! これは凄いんじゃないか!?


 つ、ついに僕にも魔法が使える日が来るのかもしれないっ! 現実味を帯びてきたぞ?!


 それに、ここまでのスキル習得にってついてる事から他にもスキルが習得出来るのかもしれないって事か!?


 さすが親友の『感度操作』君だぜ!


 さてさて──


 残りは【好感度】だな!


【好感度】:自身の魅力を調整出来る。練度を上げるとスキル『魅了』『挑発』などが習得可能。


 おぉう?


 ……『魅了』? 犯罪臭しかしないんだが……。


 これ使ってる内に習得したらどうしよ?


 持ってるだけで捕まるスキルとかじゃないよね??


 ……仮に習得しても──


『隠蔽』先輩に頼もう。


『挑発』は盾役に必須のスキルだしほしいな。


 しかし、自身の魅力が調整出来るのか……これがあったら女の子にモテモテなんじゃなかろうか?


 好きな子が出来たとしても振り向いてくれるかもしれないと思うと、ありがたいスキルだな!


 なんか発言が屑だなぁ……。


 でも、最近レラとフィアにはマッサージの罪悪感で話しかけ辛いから、練習しとくか……。


 仲良くなりたいしな……。


【好感度】を10にしてみた──

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る