第156話 新衣装!——①
作者、復活です。
お待たせして申し訳ないです...
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ややあって、約束通り新衣装をお披露目する流れとなり、料理対決で最下位だったマネちゃんが一人残って司会進行を務めることになった。
<マネちゃん>『それでは!セカンドプロダクションに所属する全員の新衣装お披露目です!こんな機会はもうないと思いますから、しっかりと目に焼き付けてくださいよ?では!まずは一人目の方、どうぞ!』
マネちゃんの盛大な前振りを合図にスポットライトが一点に集中する。
<アイン>『まず最初は私だよ!』
元気よく暗闇からスカートを風になびかせながらスポットライトの下に飛び出してきた。
アインが纏っている衣装は、分かりやすく例えるとマリンセーラー服といったところだろう。もちろん大まかなビジュアルが似ているというだけで、よく見てみると装飾などが多数追加されている。配色は、アインのカラーでもあるインディゴがメインとしたカラーリングとなっている。
<アイン>『どうかな?私にしては珍しい服だと思うんだけど、似合ってるかな?』
<マネちゃん>『はい、身...アインさんの体形にぴったりだと思いますよ!』
<アイン>『ねえ、それって遠回しにチビって言ってない??ぺちゃパイって思ってない???』
<マネちゃん>『まだまだ控えているので次行きましょー』
<アイン>『逃げるな!』
<マネちゃん>『続いては!セカプロの一応トップみたいな人です!』
アインと同じようにスポットライトに飛び込んできたしゃちょー。その姿はグレーのジャケットにパンツ。いたって普通の社会人といった服装になっている。
<しゃちょー>『なぁ...もうちょっとこれどうにかならなかったの?』
自分の衣装を指さしながら少し不満げな口調で言った。
<マネちゃん>『いやぁ...だって新衣装の話をしたら、いつもと似た感じでって答えたのはあなたでしょう?それにこれじゃあ物足りないと思ったから...ほら!』
そう言うとマネちゃんはポケットからリモコンのようなものを取り出して操作を始める。
<しゃちょー>『な、何をする気だ?』
今までの行動からマズい気配を察知したのか、少し身構えるような姿勢をとる。
<マネちゃん>『何って、人聞きが悪いことは言わないでくださいよ~単なるカラー変更ですって』
マネちゃんが操作していたリモコンから特有のピッという機械音が鳴る。
それと同時にしゃちょーが来ているスーツにも異変が生じる。
黒、紺、グレー。なんとネクタイの着脱も自由自在。極めつけにはネクタイピンも取り付けられる。
<しゃちょー>『む、無駄に高性能...』
<マネちゃん>『こうでもしないと、つり合いが取れないでしょう?あ、このスーツには機能が搭載されていて...ジャケットにこうして任意の画像を表示させることもできます!』
ジャケットの背中に今回のイベントのロゴを表示させて実演して見せる。
<しゃちょー>『星の会社も顔負けだなその技術』
つっこむのに疲れたのか、大したキレを見せることなくしゃちょーはアインと同じ場所に移動してしまった。
<マネちゃん>『すごい盛り上がりですね!でも、まだ二人目ですよ?しっかりボルテージを残しておいてくださいね!』
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