第148話 マネちゃんはあきらめない
<ラムネ>『因みに午後の部だと一体何をやるんですか?』
<マネちゃん>『それは私から説明しましょう!午前の部では皆さんに楽しんでいただくための企画をメインに沢山ご用意させてもらったんですが...午後の部では皆さんを驚かせる発表をそれはもうたっくさん用意させてもらいました!』
<ク ロ>『この内容については僕たちも完全には把握していないから楽しみなんだよね』
<シ ロ>『スタッフの人から腰を抜かさないでくださいと注意されたのですが...本当に大丈夫でしょうか?』
<ゆ い>『ボクその注意貰っていないよ!?急に怖くなって来たんだけど!?』
<六道>『....本当に何を企んでいるんだ?』
<しゃちょー>『ひどいな...俺は単純に見てくださっているファンの皆さんにより楽しんでいただけるように、企画とか諸々用意させてもらっただけだぞ?』
<六道>『そう言うのはいいから本当の所はどうなんだ?』
<アイン>『面白そうだから!』
<しゃちょー>『そうそう...ってなんでお前が答えちゃうんだよ!』
<マネちゃん>『事務所のトップの本音がポロリした所で!早速午後の部を初めて行きましょう!』
こうして始まった午後の部は、午前とはまた違った組み合わせや雰囲気がガラリと変わるような曲調のものを歌っていった。
全員が歌い終わった辺りでまたメインステージの方に集まりだした。
◇◇◇
<マネちゃん>『さあさあ!皆さん待ちに待った企画のお時間ですよ!』
<ラムネ>『今回は何をやるんですか?』
<マネちゃん>『それはイベントの最初の方にお伝えした3つの中から選びますよ!午前の方に体力テストはやったので...今回やる企画はカプサイシンうどんです!』
<しゃちょー>『絶対にやらん!!』
<マネちゃん>『えーやりましょうよー』
<しゃちょー>『第一に物がないじゃねーかよ!』
<マネちゃん>『じゃあものがあったらやるんですか?やるんですよね?』
<しゃちょー>『あってもやらん』
<マネちゃん>『なんでですか!?』
<しゃちょー>『しってるのか?カプサイシンは辛味成分そのものなんだよ!そして辛味は味覚としては存在していないんだ!俺たちが感じてる辛味ってのは痛みと同じ刺激物なんだよ!』
<マネちゃん>『ええ、知ってますよ?』
<しゃちょー>『じゃあやめてくれよ!痛い物を食わせないでくれよ!』
<マネちゃん>『たまにちょっと辛いラーメンとか食べたくなりませんか?』
<しゃちょー>『それはまぁ、あるけど』
<マネちゃん>『そういうことです』
<しゃちょー>『どういうことだよ!辛味成分そのものだし!なんならラーメンじゃないだろ!』
『まあまあ、おふたりとも落ち着いて』
少しヒートアップしたのを見てテロップから仲裁の手が伸ばされる。
『今回は流石にやめておきましょう。現物がないので』
<しゃちょー>『それ見た事か!』
『そして午前にも言った通りにカプサイシンうどんはしっかりと用意しておくのでまた後日改めてやりましょう!』
<しゃちょー>『やめろー!用意するな!しゃちょー命令だぞ!』
『権力には負けません』
テロップには声がない。つまり、1人だけ大きな声で文字とバトルをしている図が傍から見ると完成してしまっているのだが...そのことに気づかず、もう少しだけ1人バトルが続くのだった。
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